著者 : 榛名丼
「ナオが決めて、いいんだよ。ナオとして生きていくか。それとも…私の中に戻ってくるか」素直に与えられた猶予は、一か月とすこし。オリジナルのために働く“レプリカ”である私の心は、もう決まっていて。そして、やって来たクリスマスの日。観覧車の中で、私はアキくんにお別れを告げた。なんにも後悔はない、そのはずだったんだけどー。冬はいつの間にか終わり、春がもういちど、私のもとに訪れる。レプリカと、オリジナル。二人がひとつの答えに辿り着く、第4巻。
オリジナルがやりたくないことを押しつける身代わり、“レプリカ”だった私だけど、その役割を失って。「素直が何を考えてるか分からなくて、怖い」そんな思いを抱えながら、季節は冬に向かっていく。素直が修学旅行に行っている間、私はアキくんと一緒に、リョウ先輩の故郷・富士宮へ行くことになった。それぞれ別々の場所で、はじめての旅を楽しみつつ、レプリカの仕組みの謎を紐解くピースを拾いー。そして私は、素直が秘めた思いと、知らなかった真実と、向き合うことになる。-ナオと素直。それぞれの視点から描かれる、転機の第3巻。
温泉でゆったり♪のはずが…依依たちに迫る影!?恋愛模様にも大波乱が巻き起こる第3巻! 純花のそばにいるため、皇帝付き武官として日々を送る依依。ある日、皇帝飛傑から原因不明の病に苦しむ皇妹瑞姫と仲良くしてくれないか、と頼まれる!彼女と対面し、救いたいと動き出す依依。鴆毒が原因だと突き止めると解毒剤を自ら作り出し、無事救い出すことに成功するのだった!!体調が戻りつつある瑞姫のためにと飛傑らは温泉宮に向かうことに♪楽しい時間となるはずが何者かの陰謀に巻き込まれて…?そして、依依に惹かれる飛傑と宇静がついに!?様々な思惑が交錯する、大波乱の第3巻!
十七歳という若さで死んでしまった病弱侯爵夫人のナターニア。ふと気がつくと彼女の前には小さな子猫が浮かんでいた。お猫さま(彼女はそう呼ぶことにした)曰く、ナターニアは幽霊になっており、己の人生を振り返り後悔をなくすため、七日間という時間と相棒・お猫さまが与えられたのだと言う。 「それではわたくし、旦那さまの再婚相手を見つけたいのです!」「え、それどういうこと!?」 ーー今作の苦労人枠は間違いなくお猫さまです……。 果たしてナターニアは旦那さまを再婚させることができるのか? そもそも彼女の死因は? お猫さまとともに謎を解決しながら、旦那さまの幸せの為に奮闘するナターニアの、愛に溢れた七日間の記録。
「ねぇ。しばらく私の代わりに学校行ってくれない?」不気味なくらいに優しい素直の言葉が、私を惑わせる。オリジナルがやりたくないことを押しつける身代わり、“レプリカ”には、手に入るはずもなかったもの。“ふつう”の学校生活を送る日々が訪れた。文芸部の廃部の危機を救うため、奔走して。アキくんとの距離も、縮まって。そしてー。「ナオちゃん。わたしを見つけてくれて、ありがとう」秋。私の好きな人と同じ名前をした季節に、忘れられない出会いをした。第29回電撃小説大賞“大賞”受賞作、切なく胸を打つ第2巻。
具合が悪い日、面倒な日直の仕事がある日、定期テストの日…。学校に行くのが億劫な日に呼び出される分身体、それが私。自由に出歩くこともできない、オリジナルの身代わりとして働くのが使命の人生。だったはずなのに、恋をしてしまったんだ。好きになった彼に私のことを見分けてもらうために、髪型をハーフアップにした。学校をサボって、内緒で二人きりの遠足をした。そして、明日も、明後日も、その先も会う約束をした。名前も、身体も、ぜんぶ借り物で、空っぽだったはずの私だけど、この恋心は、私だけのもの。第29回電撃小説大賞の頂点に輝いた、とっても純粋で、ちょっぴり不思議な青春ラブストーリー。
生き別れた妹に会うため、後宮へ潜り込んだ少女、依依。呪われた妃と呼ばれる妹純花と出会い、彼女のため後宮を奔走し妹に降りかかる問題を解決した!そして、そんな依依の優しさと破天荒さに将軍宇静と皇帝飛傑の兄弟は惹かれていくー。妹をそばで見守りたいと武官としての生活を続ける依依。そんなある日、皇帝に呼びつけられ「宮内で臥せる妹と友人になってほしい」とお願いされる。が、なんと皇妹も「呪われて」いるらしい!?はたして依依はこの呪い騒ぎをどう解決するのか!そして三角関係にあらたな展開!?WEB版より大幅加筆で待望の第2巻!
武芸に秀でる少女、依依は、ある日、自らが名門貴族の姫君で双子の妹がいると知り「生き別れた妹に会いたい!」と後宮へと旅立つ!!手始めに女官となって後宮への潜入を目論むが気付けば屈強な男たちをなぎ倒し武官に!?やっと会えたと思った妹は何者かに命を狙われていて…。妹のためにと身代わりとなる依依!そんな彼女の行動はやがて腹黒皇帝陛下と冷徹将軍様の目に留まりー。元気いっぱい、自由気ままなわんぱく娘、なぜかみんながほっといてくれません!!私ただの身代わりなんですけど!?