著者 : 細音啓
伝説の英勇エルラインが遺した至宝「世界録」。その在り処での衝突から世界が終わり始めた時代ー竜の秘境でキリシェと再会を果たしたレンは、残る仲間の手がかりを求めつつ、この世界の真実の究明に乗り出す。そうして彼らが向かったのは、聖地カナン。世界崩壊後もエリエスが治める彼の地もまた深刻な状況に陥り、レンは思いがけぬ再会を果たした魔王ヴェルサレムとルルと共通の目的から行動を共にすることになる。神代の怪物の復活や神性都市の謎が終わりの夜想曲を奏でる世界で、偽英勇は、自らの進むべき確かな道を見据え続ける。「ようやくアンタの旅の先が見えてきた気がするよ」-いま、最も王道を行くファンタジー、世界の深淵へと続く第8弾!
伝説の英勇エルラインが遺した至宝「世界録」。その在り処での衝突から世界が終わり始めた時代ーフィオラとの死闘の末、世界を包み込む衝撃波に巻き込まれたレンは、妹のリンカに引き取られ一命を取り留める。昏睡状態から目覚めたレンが目の当たりにしたのは、天も地も全てが変わり果て荒廃した世界の姿。英勇の遺志を継ぎ、自らの手で世界を救う決意を固めた偽英勇は、離れ離れとなったキリシェ、フィア、エリーゼらの仲間を探し求め、終焉の協奏曲が鳴り響く荒野を独り歩み始める。すべての始まりとなったあの場所を目指して。「俺は、お前を越えていく…立ち止まっている時間はないんだ」-いま、最も王道を行くファンタジー、新章突入の第7弾!
伝説の英勇エルラインが遺した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める時代ー冥界に突如現れた沈黙機関の手により、終焉の島へ向かうために必要な悪魔法印を奪われてしまったレンたち「再来の騎士」。追い詰められた事態の中、レンは、ある秘策に望みを託して結界突破に挑む。時を同じく、終焉の島を目指して集結する王立七十二階位特務騎士団と沈黙機関。世界の終わりと始まりが交響曲を織りなすその場所で熾烈を極める世界録争奪戦。そして偽英勇は、英勇しか知らない世界の真実と出会う。「こんな世界のままで終わらせない。俺が絶対、アンタの目指した未来まで辿りつくから」-いま、最も王道を行くファンタジー、衝撃の第6弾!
伝説の英勇エルラインが遺した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める時代ー覇都エルメキアを舞台とした三大姫の大暴れで「再来の騎士」の名声が高まる一方、レンは騎士王ゼルブライトとの激闘の末、新たな「英勇」としての可能性を顕示。そして一行は最後の封印を解くために冥界へと歩みを進める。危険すぎる道中の先に待ち構えるのは、エリーゼの弟である現魔王ヴェルサレム、五大災、正体不明の沈黙機関。過去と因縁に囚われし者たちが鎮魂曲を奏でる中、現在と未来を切り拓く偽英勇の熱き叫びがこだまする。「太古を誇るだけの獣が、現在を生きる人間を舐めるんじゃねえ!」-いま、最も王道を行くファンタジー、怒濤の第5弾!
伝説の英勇エルラインが遺した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める時代ー聖女エリエスとの邂逅を経て、揺るぎない決意を胸に刻んだレン。次の目的地として一行は、不穏な動きを見せる「王立七十二階位特務騎士団」の真意を測るべく、エリエスの「カナン巡礼聖教船」と共に覇都エルメキアを目指す。待ち受けるのは、世界最強の男・騎士王ゼルブライト、そして精霊の怯えの正体を探る剣聖シオン。偽英勇は、やがて伝説となる英雄たちの輪舞曲の中心で、その存在を証明するーいま、最も王道を行くファンタジー、大騒乱の第4弾!
真なる敵の計画により、大樹から生まれ堕ちる無数の幻想生物たち。世界を蝕む存在を前に、京花、エリス、レイレイたちだけでなく、かつて敵として戦ったネックザール、禰鈴、そしてキリシェまでもが、SIRENを守るために共闘する。一方、大樹の胎動を受け、フィアの中に眠っていた真天使の覚醒が始まる。その身を犠牲に大樹を封印するためー。真天使の悲壮な決意を止めるべく、ミソラの中に秘められた“方程式”の真の力と役割が、いま解放される。天使を宿す少女と世界を癒やす少年の物語、佳境に突入!
伝説の英勇エルラインが遺した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める時代ーレンたち「再来の騎士」は竜帝カルラとの激闘を経て、世界録の在り処を推し当てる。“その地”の封印を解除するため、一行は天界を総べる女神レスフレーゼの下へ旅立つ。時同じく、世界最大の旅団「王立七十二階位特務騎士団」が、天界への侵略を画策。さらに聖女エリエスや剣聖シオンたち実力者は、得体の知れぬ不穏な脅威との遭遇を予見する。「強くなるさ。…これ以上、守ってもらう立場でいたくない」。その決意は世界を震わす狂詩曲の一片となり、偽英勇を歴史上にたった一人の存在へと昇華させるーいま、最も王道を行くファンタジー、覚醒の第3弾!
真天使を宿す少女・フィアを狙い、福音機関のエージェント“銀の第一相”ディルネハイトと“赤の第二相”禰鈴がSIRENに顕現する。彼らの前に次々と倒れていく理装執行者たち。そしてミソラの前には、かつての敵“青の第三相”ネックザールが現れる。だが、その口から思わぬ言葉がこぼれー機関により宿された強大な力に心を縛られた妹・禰鈴を救いだすために戦うネックザール。その想いを受けたミソラは、赤の第二相・禰鈴との戦いに臨む。ミソラの方程式とネックザールの新約召喚が共鳴するとき、造られし呪縛が打ち破られる!?
伝説の英勇エルラインが遺した、世界の終焉と再来とを記した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める世界緑大争奪時代ー炎の将魔討伐を果たし、レンたち「再来の騎士」は一躍世界中にその名を轟かせた。周囲からの注目を浴びつつ、一行は世界録の手がかりを求め竜姫キリシェの故郷である秘境リ・インファリエルへ向かうことに。道中で「カナン巡礼聖教船」、新たな始原精霊との邂逅を経て、辿りついた秘境。待ち受けていたのは、キリシェの妹である竜帝カルラだった。「人間、あなたはキリシェ姉様にとっての害悪です」。竜の長との激戦の調べの中、偽英勇は、覚醒の咆哮を上げるーいま、最も王道を行くファンタジー、反響の第2弾!
SIREN第三衛星都市に特別警報が鳴り響く。幾人もの理装執行者を打ち破った最強のΩ指定種バイオテスターコードネーム“赤色標識”が侵入し、都市が恐怖に包まれる。中央統合樹すら捕獲を断念した史上最悪の放浪個体。その正体は、人間が手を出すことの許されない特異なる“伝説の竜人”だった。「人間…お前らは、何度、私の逆鱗に触れれば気がすむ!」バイオテスタと人間との、ほんの僅かな誤解から“彼女”は暴走する。その圧倒的な暴虐の前に、ミソラの大切な友人たちもまた次々と傷ついていく。ミソラは友人のため、そして孤独な“彼女”自身のため、勝機の見えない戦いに臨むー。
伝説の英勇エルラインが遺した、世界の終焉と再来とを記した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める世界録大争奪時代ー騎士志望の少年レンは、彼の英勇生き写しの容姿ながら剣才に恵まれず「偽英勇」とバカにされる日々を送っていた。そんな彼の前に現れた、封印より目覚めし伝説の竜姫キリシェ。レンをエルライン本人と勘違いし、外見だけだと失望したキリシェだったが、一方でレンの中に秘めた可能性を見出すことに。そして、かつて英勇と共に世界を救った大天使フィアや先代魔王エリーゼとの世界録をめぐる旅へと少年を誘う。「わたしと、行くか?」-これは、英雄たちが奏でる狂騒への序曲。今、偽英勇の少年と伝説が邂逅する!
天才生命科学者・アナスタシアに創られた“天使との調和体である”バイオテスタの少女・フィア。『SIREN』の学生・ミソラは師の志を継ぎ、フィアを守る決意をする。だが、それは科学世界と幻想世界の双方と敵対することを意味していた。ある日、ミソラは暴走バイオテスタ「暴君」輸送計画を知る。“幻獣との不完全な融合体である”暴君は科学世界にとっても、幻想世界にとっても、なんとしても押さえておきたい存在。ミソラは、世界の思惑に翻弄される暴君を解放することを決意する。それは暴君もまたフィアと変わらず、守り救うべき存在であるからー。いま、ミソラの『方程式』が起動する!
次世代新生物ーそれは竜や妖精という空想の産物を再現した生命工学の結晶。その最先端研究エリア『SIREN』の学生・ミソラは、街を彷徨う天使型バイオテスタの少女と出会う。創造主=母を探す少女・フィアを手助けするミソラだが、手がかりとなる創造主の名前“アナスタシア”には聞き覚えがあった。それはミソラを育て、命を救った師と同じ名前でー「ミソラ、いつか巡りあう本物の天使をどうか守ってあげて」中央統合樹、そして福音機関イスカリオテに狙われる少女を守るため、ミソラはその身に宿る力『方程式』を解放する。人の科学と神の幻想が交差する時、天使の永唱が響きだす!
「第七真音律は、すべての魔笛を消滅させる鍵。だけど…」穢歌の庭で向き合うふたりの少女。ひとりは皇姫の後継者として、祈りを詠う使命を帯びて。ひとりは愛する人を救うため、世界を敵に回して。同じ想いを抱いたはずの鏡を介した実像と虚像。そして、第七真音律を帯びた少年、シェルティスは穢歌の庭を進む。最愛の人を守るという想いを叶えるためー浮遊大陸で希望を胸に抗う者たち、穢歌の庭より悲哀の遠吠えをあげる獣たち、その戦い。魔笛を宿した少年、沁力を持つ少女、ふれ合うことのできないふたりの約束。すべての願いと戦い、決意と希望が交錯する、重層世界ファンタジー、終曲!
氷結鏡界が音を立ててきしむ。結界の鍵を異篇卿イグニドに奪われ、幽幻種侵攻は時間の問題だった。皇姫サラが下した決断、それは精鋭による異篇卿追撃戦と、護士たちの総力を挙げての浮遊大陸防衛戦。サラに率いられ、巫女、千年獅、そしてシェルティス、ユミィがイグニドを追う。だが“楽園幻想”を成就させんとする異篇卿が、真の力を解散し、行く手を阻む。「…レオンは一番強いから。誰にも負けない…から」穢歌の庭で対峙する、千年獅レオンと異篇卿アルマデル。一方、浮遊大陸でも天結宮戦力と幽幻種の撃戦が幕を開けてー氷結鏡界か楽園幻想か。重層世界ファンタジー、最終局面!
天結宮に突如として出現した幽幻種の群れ。護士が、巫女が、千年獅が、そして皇姫自らが戦線に立つという総力戦のさなか、奇妙な情報が走るー巫女ユミィが“ふたり”いる!?戦場にありがちな、ただの情報の錯綜なのか、それとも…。真偽を確かめるべく、塔を駆け上がるシェルティス。だが、時を同じくして、浮遊大陸全土に“何か”が重くきしむ音が響き渡り、不気味な振動が塔をゆらす。塔の最上階、シェルティスの前に立つ異篇卿イグニドは驚くべき事実を告げる。「氷結鏡界を維持する鍵、今それは私の手の中にあります」あるべき世界を選択する、重層世界ファンタジー。
虚空に穿たれた小さな亀裂。それは幽幻種を穢歌の庭へと還すために開かれた扉だった。その身に宿す魔笛が呼応し引き寄せられるシェルティスと、彼を救うべく手をさしのべた天結宮の巫女ユミィは穢歌の庭へと堕ちてゆく。彼の地にみちる濃密なる魔笛と夢数の幽幻種たち。その先にあるものはー「あなた次第です。このままでは二人が浮遊大陸に戻ってくる可能性はゼロなのだから」異篇卿イグニドがモニカたちに語る、穢歌の庭に堕ちたシェルティスとユミィを待ち受ける運命とはー強き決意が奇跡へと昇華する、重層世界ファンタジー。
「単純この上ない二択です。このまま穢歌の庭の扉が開ききって浮遊大陸が滅亡するのを待つか、それとも、ありとあらゆる犠牲を覚悟のうえでセラの虚像と戦うか」氷結鏡界を突破した三体の強力な幽幻種ー『セラの虚像』。天結宮を追放されたシェルティスの前に現れた異篇卿イグニドは、セラの虚像を一緒に倒そうとシェルティスに提案を持ちかける。一方、天結宮では巫女のユミィが統政庁のゼアドールたちと共にセラの虚像の討伐に向かうことになりー。交錯するそれぞれの思惑、壮絶なる死闘、そして明かされるイグニドの正体ー。絶望の中で少女の祈りが世界を守る、重層世界ファンタジー。
「世界を構成する鍵。空白のこと、あなたの魔笛のこと、第七真音律のこと。全てを教えてあげる。望む事実も、望まない事実も」満面の笑みを浮かべ、空白は歌うようにシェルティスに告げた。「あなたには全てを知ってー絶望して欲しいですからね」第三機関・異篇郷の拠点に潜入したシェルティスの前に、異篇卿・イグニドが現れる。空白の存在にふしぎな郷愁に襲われ、シェルティスは戸惑いを隠せないでいた。そして同じ頃。千年師・レオンの前には、“理想の敵”が立ちふさがるー。穢歌の庭に堕ちたシェルティスの“真実”が明かされ、“みえざるもの”の実在証明が求められる、重層世界ファンタジー。
「弱く役立たずの巫女が、希望を与えるような言葉を口にするな」冷たく響くホルンの声に、決意を持ってユミィは答えた。「もし、私が負けたらーあなたの言う通り巫女を辞めます」浄化の巫女・ユミィの存在を否定する千年獅・ホルンが、天結宮に帰還した。シェルティスは、ホルンとの軋轢に苦しむユミィの支えになりたいと願う。しかし、彼もまた一通の怪文書で窮地に陥る。即ちー「護士の中に人の形をした幽幻種が潜んでいる」。緊迫した状況の中、強力な幽幻種まで出現。討伐に向かうホルンは、ユミィにある“賭け”を持ちかけるのだが…!?“強さ”と“弱さ”の意味を問われる、重層世界ファンタジー。