出版社 : 小学館
「昔むかし、あるところに、暗雲姫と呼ばれる美しいお姫さまがいましたー」穏やかな9月が終わり、10月。藤志高祭の準備は佳境を迎えている。俺たちのクラスの出し物は、オリジナル演劇『白雪姫と暗雲姫と優柔不断な王子さま』。白雪姫は夕湖で…あとはわかるな?なずなの意図を感じつつ、俺たちは映し鏡のような物語を演じていく。はふう、と。真夜中みたいな吐息を漏らして、暗雲姫が口を開いた。「鏡よ鏡。-この世でいちばん美しいのは、誰?」朱々しい毒りんごを胸に潜ませて。七瀬悠月の舞台が、幕を開けるー。
『“ビジネス”は世界を描き替えるツールだ』ワールドビジネス育英財団・通称WBFには、己が理想の“世界”を作り上げるべく、若き天才経営者が集まる。「ねっ、“友達”いりませんか?」環伊那・金髪、巨乳、明るい笑顔が特徴の経営初心者。WBFに参加するため高校を中退した元JKがパートナーに選んだのは、“成功請負人”の名を持つ天才コンサルタント真琴成。「アンタに、本当の“ビジネス”ってヤツを教えてやるよ」天才たちの集う戦いで彼女を勝たせる唯一の方法は、“友達”を売ること!?ビジネス頭脳バトルここに開幕!
古屋晴久はある朝目を覚ますと、宗谷美咲の子宮の中にいた。なにを言ってるかよくわからないと思うが、事実なので仕方がない。またトンデモ怪異に関わってしまったと頭を抱える晴久たちだったが、“処女懐胎”怪異は東京中に拡がっていた。美咲の淫魔眼で確認した出産までのタイムリミットは、1週間。それまでに除霊しないと、強制人生やり直しルート確定だ。焦りをつのらせる面々の前に現れたのは、元十二師天・逆神忍と、呪殺法師を名乗る女でー?産まれるが先か、祓うが先か。絶頂退魔シリーズ、大台突破の第10巻!
夏休み前日の放課後。響汰は、進路について雉村先生に呼び出されていた。今まで想夜歌のことを第一に考えていたからか、いざ自分の将来となると何も思いつかない。そして、澄との今後について。彼女に対して、ママ友とは違う特別な感情を抱いていることを自覚しているものの、その心の形に「恋」なんて安直な名前はつけられない。自分は彼女とどうなりたいのか。澄は、自分のことをどう思っているのか。悩み、迷い、そして決意を固める。来る二人きりの、夏祭りデートへ向けてー。子育てラブコメ最終巻。
過酷な戦いを乗り越え、覚醒現実で居場所を手に入れたトウヤ。メイアにも人らしい感情が芽生えはじめ、全ては順調かに思われた。しかし平穏も束の間、トウヤの貘としての力が失われてしまう。一方、市内では四年前にトウヤの家族を奪った“礼佳弐号事件”と似た怪死事件が発生。容疑者として浮上した伽世ゲインという謎の男を調べる内に、メイア達が巨大な陰謀に巻き込まれてしまう。再び大切なものを奪われ、選択を迫られるトウヤ。やがて、夢と現実の境界に全ての因縁が収束する時、トウヤは最後の敵と相見えることになるー。
解き放たれたのは「神様」と呼ばれる超常の存在。暴走を開始したアレは世界を壊せるもの。アレは世界を、人間を、生物を呪っている。そして、その殺意は伝染する。神様の呪いの影響を受けた人間は殺意に取り憑かれ、他者を襲い殺す。混乱した世界はやがて藤花と朔をも呑み込み、破滅へと突き進む。世界を救う道はひとつ、神様を殺すことーつまり「神殺し」。神殺しのためには「藤咲の女たち」が必要であり、特に藤咲藤花は重要な存在なのだという…。「かみさま」になりそこねた少女とその従者の物語は、ここに終演を迎える。
「昔むかし、あるところに、暗雲姫と呼ばれる美しいお姫さまがいましたー」穏やかな9月が終わり、10月。藤志高祭の準備は佳境を迎えている。俺たちのクラスの出し物は、オリジナル演劇『白雪姫と暗雲姫と優柔不断な王子さま』。白雪姫は夕湖で…あとはわかるな?なずなの意図を感じつつ、俺たちは映し鏡のような物語を演じていく。はふう、と。真夜中にみたいな吐息を漏らして、暗雲姫が口を開いた。「鏡よ鏡。-この世でいちばん美しいのは、誰?」朱々しい毒りんごを胸に潜ませて。七瀬悠月の舞台が、幕を開けるー。
貧しい村エイドルホルンで、魔女災害が発生。4年前にこの村で捕らえられ処刑された“お菓子の魔女”が復活したのだという。その真偽を調査すべく王国アメリアより4人の異端尋問官と、その冒険譚を記録するため宮廷詩人が派遣される。だが村ではすでに、魔女集めを行っているという“キャンパスフェローの猟犬”と、“鏡の魔女”と思しき人物の姿が目撃されていた。宮廷詩人のリオは見習い異端尋問官のエイミーと共に、村人たちの証言から独自に“お菓子の魔女”の真実に迫っていく。そして一行は、魔女が潜む森へと足を踏み入れるが…。
中田忍の意志を曲げ、晴れて同居継続を勝ち取った異世界エルフ、河合アリエル。自動車の運転を習得し、パートタイマーとして職を持ち、現代社会への融和を深めていくが、その様子を中田忍は複雑な心境で見守っていた。そんな中、新たな“耳神様伝説”の残痕が、忍たちを広島県竹原市忠海町“大久野島”へと誘う。ヒトの闇、迷宮の果て、異世界エルフが見る“世界の真実”とはー幸福な結末を踏み越えて、傷付け傷付き合う社会派現代ファンタジー、第六幕。
とある日の深夜。学園内の男子寮にて、悲鳴がこだまする。被害者はAクラスの男子生徒。どうやら、殺人未遂事件が何者かの手によって引き起こされてしまったのだそうだ。不幸中の幸いか、被害者は特に外傷もなく、元気な様子。そんな不安どよめく渦中に行われた、二回目の優劣比較決闘戦。内容は、今回の事件の犯人を見つけること!?果たして、犯人は誰なのか?そもそもこれはマウントに関係があるのか?そして何故か突発的に発生した、本格中華辛いものガマン大会は誰が制するのか!?真実はいつもひとつ…のはず!
四人の従姉妹たちとのお泊り会の夜に事件は起きた。皆が寝静まったころ、幹隆は誰かにキスされたのだ。だが誰にキスをされたのかはわからなかった。ひとつ確かなことは、その人物が泣いていたということ。幹隆はここに至るまでの三週間のあいだに起きた出来事を思い出していくー。テスト勉強でファミレスに通っているうちに仲良くなったミステリアスな女子中学生のこと。あやねえの愛車で出掛けた小旅行。そして、その日の夜のこと…。やがて事態は、幹隆の想像を遙かに超えたものへと発展していく。
「ねっ…お兄様、今夜も…いい?」“人外の仕業”と噂される事件の謎を解くことで、怪異を封じる力を持つ混河葉介。葉介の助手を務めるのは、とある秘密を抱える妹・夕緋。二人は“捜査六課”の刑事・白羽奏の依頼を受け、放火と焼死事件が起こった伊地瑠村を訪れる。村には、“焔狐”にまつわる奇妙な伝承があるという。葉介たちは、村長の姪・春宮由芽らの協力を得て捜査を進めるが、さらなる謎が振りかかりー。ワケありの“兄×妹”バディが挑む、新感覚ミステリ!
夏祭りでフラれたあの日から、葉はあいりと話すことができずにいた。あいりはバイト先の“なごみ”や学校にも姿を見せず、メールをしても返信がない。「立花さんの真意を知りたい」そう考えていた葉は、あいりの友人である藤沢からの後押しで、あいりの家を一人で訪ねることになる。行き着いた先は、葉にも馴染みのある家だった。そこにかつて住んでいたのは、中学一年生の夏休みに出会った初恋の人。泣き虫で、不器用で、人見知りで…とても優しい女の子。佐原葉と立花あいりの物語は、時計の針を巻き戻すことになるー。
迫るバレンタインデー。佳樹が手作りチョコを贈るのはーまさかの兄以外!?そんな、佳樹にかぎって…。動揺する俺に、文芸部の連中は冷たい。「妹ちゃん、好きな人でもできたんでしょ」「お、男だな」…こいつら、コトの重大さが分かっていないな。佳樹はまだ中二なのだ。本命チョコなんて早すぎる。焼塩の案で、桃園中学に潜入調査することになるがーえ、俺、中学生に変装するの?こんなところ佳樹に見つかったら…いや、普通に喜びそうだな…。大人気負け確ラブコメ第5弾。ブラコン妹×シスコン兄の明日はどっちだ!?
年明け、迎えた新学期。新たに書き始めた日記にでさえ、本当の気持ちを綴ることは難しい。自分のことなのに、気取ってしまったり、なんだかよそよそしかったり。大切な人の気持ちが知りたいくせに、自分のこともままならない。でも、本当は気づいている。距離が縮まれば縮まるほど、確かな想いが、この胸にはあってー。だから、これは、秘めた本当の気持ちを、言葉にして伝える物語。全世界累計1000万部突破、青春小説の金字塔「俺ガイル」もう一つの物語「結」新章突入!
もっと男っぽくなりたい僕・森崎衛。姉の凛に女装させられて写真を撮られて「可愛い。愛してる」とか言われる。つらい。僕の片思いを知らず(?)彼氏を作ってしまった幼馴染の瑞希は、いまだに思わせぶりな目つきで僕に身体を寄せてくる。つらい。そんな僕の前に現れたのは、アイドルの仕事を突然やめた従姉の京子。「つきあおう」って、なんで!?そして僕は、凛、瑞希という障壁を超えて「ちゃんと京子を好きになる!」の決意で彼女とつきあうことに。しかし今度は京子の元アイドル仲間、桂花がグイグイせまって来た!