出版社 : KADOKAWA
見知らぬ場所で目覚めたルチェラ。 そこは美しくも尊大、暴風公爵と悪名高いカイの屋敷だった。 カイは現在皇帝殺しを疑われている。 潔白を示すには現場に倒れていたルチェラだけが頼りらしいがーールチェラは記憶を失っていた。 記憶を取り戻すため、ルチェラは事件に関わる場所を連れ回されることに。 解放されたい一心で従うが修道院で虐げられた辛い記憶まで蘇る。 だがカイは過去も肯定し、ルチェラを必要としてくれた。 噂とは裏腹に真に国を思うカイを助けようと真相に迫るが、思いがけずルチェラの秘密も暴かれーー。 ==登場人物== ルチェラ 皇帝が死亡した現場近くに、修道服を着て倒れていた。 感情が高ぶると金色に光る特別な瞳には、皇国の根幹に関わる秘密が隠されていてーー? カイ マルジョッタ皇国の皇帝を支える八公爵の一人。美青年だが傲岸不遜。 領民の生活向上のために改革を進めているが、その強引さゆえになかなか理解されない。 目次 序章 目覚め 一章 一日目 二章 二日目 三章 三日目 四章 四日目 五章 五日目 六章 六日目 七章 当日 終章
ーー少女は、その目で鬼を視て、その手で命を紡ぐーー 彼女が関わるお産は安産になる……「産神の祝福を授ける助産師」と評判の少女・蓮花は、体の内外に蠢く微細な「鬼」が視える特異体質の持ち主だった。 その評判から異例の抜擢を受け、蓮花は帝の子を取り上げるため、気性が激しいと噂の女御に侍ることに。 鬼は視えるが祓う力は無い彼女は、とあるお産で鬼を退けてくれた安倍晴明と名乗る陰陽師の青年を思い出す。 意を決して陰陽寮を訪ねるも、彼は蓮花にある条件を出してきて…。 鬼を視る助産師の少女が、命と歴史を紡ぐ平安医療ファンタジー! 第一章 助産師と陰陽師 第二章 飛香舎の女御 第三章 謎の術者 第四章 助産師の鬼祓い
用心棒のウィードはいわくつきの宝・紅吉祥【くれないきっしょう】のハントに同行する。 それは数百年に一度、指輪や盃等を依代に顕現する、国をも揺るがす力を秘めた代物らしい。 だが顕現のとき「器」に選ばれたのは人間ーー舞姫ラウラだった。 元奴隷の彼女は権力者に利用されかねないその力を拒絶。 力を捨てるため聖地への旅を決意し、報酬につられたウィードは護衛を引き受ける。 奔放なラウラに手を焼くウィード。 一方ラウラは人生に投げやりな彼が歯がゆい。 即席の主従関係でしかなかった二人が変わっていく中、紅吉祥を狙う者が現れーー。 ==登場人物== ウィード 腕利きの用心棒。面倒を嫌い、高額の報酬が出る依頼しか引き受けない。 女の悲鳴が苦手。 過去は別の仕事をしていたようだが……? ラウラ 旅芸人の一座の舞姫。 卓越した舞の技量と容姿の美しさから、「傾国の舞姫」と呼ばれる。 奔放な性格だが、他人を細やかに気遣う一面も。 目次 1、吉祥と舞姫 2、厄介な依頼主 3、宵の襲撃者 4、忍び寄る不穏 5、ウワバミ 6、獅子 7、吉祥の行く末
悪女として名高い賢妃・琳麗。 美貌と強さをもつ彼女、実は化粧を愛する、地味顔な少女だった。 皇太后の暗殺事件も琳麗の活躍で事なきを得、平穏な日常を取り戻した後宮に「皇帝の懐刀」とも呼ばれる人物たちが現れる。 それは皇帝の従兄弟・麟遊と、妹だった。 花嫁を探しに来たという麟遊は「後宮一番の才がある美姫を」と琳麗に急接近してくるが、その様子を見た邵武からは化粧を見下すような言葉で琳麗は落胆するばかり。 しかし麟遊が後宮を訪れたのには何か狙いが有るようで……? 痛快後宮恋愛ファンタジー、激動の最終刊! プロローグ その妃は籠の中の小鳥にあらず 一章 客人は悪女を妻に求める 二章 住みやすい後宮を襲う現実 三章 皇帝の悩みと不器用な想い 四章 連れ出されたのは宝が眠る川 五章 下賜の宴は波乱に満ちて 六章 後宮一番の極上妃 エピローグ 唯一人となる皇后を募集中
とある事情を持つ大国の公主・桃英は、『普通』の幸せを求めて小国翠山 に降嫁したーー はずが、王太子・星狼はなかったはずの後宮を復活。 契約違反を問い詰めると 「あなたを唯一の妻とし、生涯愛し守り抜きます」 と溺愛宣言!! 他に妃がいるのに心にもないことを…… ならば寵愛など不要、と開き直る桃英だが、この後宮、想像していたのと違うようで!?
シライヤの悪役令息(ヤンデレ)化を回避し、婚約した私達は婚前旅行にやってきた。 だけどそこに現れたのは何者かによって猫耳姿にさせられた王子殿下!? 曰く、この姿を見られると王太子の座を失うらしい。 そこで殿下を匿うことにしたのだけど、殿下の政敵(第二王子)が現れたから益々大ピンチに! 一方、二人の時間を邪魔されたシライヤの様子がおかしく?
楽しい新婚旅行から帰ってきた王太子ウィリアムと私、リリアーナ。 とうとう譲位の準備が始まるため、ウィリアムは騎士団を引退することに。 カッコいい姿をもう見られなくなるのは寂しいけれど、私も次期王妃として体制を整えます! ところが新しい団長、副団長を決めるトーナメント戦で、私付きの騎士ケヴィンが大怪我を負う事件が起こり……!?
魔力が少ないせいで、家族に竜の世話係という過酷な仕事を押し付けられた伯爵令嬢のアルジェリータ。 さらに老公爵へと嫁がされることになるが、その孫マーガスから訃報を知らされ、無職の危機! すると「俺と結婚すればよい」彼の妻となることに!? 愛竜の世話係を任されあくまで契約結婚だと思っていたのに、彼は本物の妻として扱ってきて……。
晴れて恋人同士となった二人。 そして選ばれなかったわたし。 頭をからっぽにしなきゃ耐えられなくて、走っていれば気が紛れると思った。でも何をやっても駄目だ。 わたしはただ、振られただけーーううん、夢から覚めただけ。いつまでもぎくしゃくとしたままではいかない。泣いてばかりで、立ち直るにはもうちょっと時間がかかりそうだけど。 ああっもうっ、二人とも、本当にムカつくっ! バカっ! ……それでも、やっぱり大切な幼馴染なんだもん。 そんな自分たちの関係に戸惑いつつ、最低最悪だった夏が終わって、文化祭の準備に追われる秋が訪れた。
ーー我々は、「神々」である。 ある日、世界は神々に支配された。彼らは人問に加護を与える代わりに、神々の力を宿した鎧『神鎧』を纏い、邪神と戦うことを求める。 神々の僕として選ばれた青年・新島荒士は、邪神と戦うために神鎧の使い方を学ぶべく富士アカデミーヘ入学する。 この富士アカデミーで学ぶ候補生は彼以外女性ばかりで、荒士は肩身が狭い生活を強いられることに不安な気持ちを抱く。 だが、そんな些細な不安を抱く日常は、邪神側の戦士である背神兵の襲撃によって突如として打ち砕かれーー。 これは、神々と共存を強いられた青年たちの戦と進化の物語である。
ーーでも勝利が常に、幸せな結果になるとは限らない。 神々の加護を受けた世界を守る者、新島荒士。邪神の力を借りて神々の支配に抗う者、古都鷲丞。 神々と邪神、そして荒士と鷲丞ーー双方の対立は解けることなく、戦いは激化していく。戦いの因縁は周囲をも巻き込み、彼らの大切な人へ魔の手が伸びる。 心を力とする鎧を身に纏い、心を刃とする武器を手にし、己の全てを賭け次元狭界ーー最終決戦の地へと向かうふたり。 その戦いの先に待つのは、人類の救済なのか。それともただの虚空なのか。 これは、神々と共存を強いられた青年たちの命と正義の物語である。
「ナオが決めて、いいんだよ。ナオとして生きていくか。それとも……私の中に戻ってくるか」 素直に与えられた猶予は、一か月とすこし。オリジナルのために働く〈レプリカ〉である私の心は、もう決まっていて。 そして、やって来たクリスマスの日。 観覧車の中で、私はアキくんにお別れを告げた。 なんにも後悔はない、そのはずだったんだけどーー。 冬はいつの間にか終わり、春がもういちど、私のもとに訪れる。 レプリカと、オリジナル。二人がひとつの答えに辿り着く、第4巻。
馬車が銀河を駆けている。馬車を模した宇宙船に乗っているのは、科学者のリドリーと、相棒の内気な用心棒、ワタリ。 環境汚染で住めなくなった地球に代わる安住の星を目指して馬車を走らせるも、二人が訪れるのはいつも風変わりな星ばかり。可愛いうさぎや、ねこや、あざらしのあかちゃんと戯れられる星、自分の望む見た目になれる星に、ほっかほかの温泉が湧く星……あれ、なんだか快適そう? でもそう上手くはいかないのが銀河の厳しいところ。 「次こそ住める星だといいな」二人は今日も、広い宇宙を旅している。 明の星 星の星 子の星 獣の星 脂の星 誘の星 罪の星 奴の星 誤の星 湯の星 待の星 白の星 勲の星 無の星 懐の星 書の星
Q:スライムやエルフに襲われて死亡しても保険金が下りるんですか? A:あらゆる魔族の襲撃に対応しております。ぜひ弊社の異世界生命保険にご加入を! 日々の激務に耐えかね電車に飛び込んだ元保険営業マンの社畜・日笠月(ひがさ るん)。死後、神の命令で「天寿を全うし、魂の減価償却」をするようにと異世界へと転移させられた彼は、同じくこの世界へ飛ばされたアクション好きJK・霜月冬那(しもつき とうな)とともに、保険会社を設立すると決める。 それは、魔族討伐中に死亡した人の遺族に何の保障も残せない異世界の悲しい実態を知ったからだ。 「保険はオワコンなんて、強者の論理だよ。悲しさも貧しさも、保険がぶっ飛ばすんだ」 かつての情熱を取り戻したルンは慣れないモンスター討伐をしたり、ゴブリンに借金したり、悪徳貴族を金融知識でだまくらかしたりしたり……保険と金融知識を武器に異世界で成り上がっていく! 急なモンスターの襲撃にお悩みになるかもしれない、異世界転生予定のある皆様へ贈る、異世界生命保険の創業秘話はじまりはじまり〜!
芸能・芸術の道を志す学生が集う朱門塚女学院。一年を締めくくる学園祭『初花祭』に向けて作品制作を進めようとする夜風たちだったが、棗のもとにアイデアが降りてこず、難航していた。そこには夜風との出会いから生じた、「変化」があってーー。 一方、夜風の双子の姉・花菱風音から不穏なアプローチが。棗がその先に行きついた「感情」とは……? ふつうを覚えた女装男子と、ふつうを知った天才女子の青春グラフィティ第2弾。
実は俺らの世界は、密かに滅んでる真っ最中らしい。上野の不忍池に潜む異形、エッフェル塔に張りつく巨大カタツムリ、どう見ても美少女な魔王……。 そんな正体も数すら不明のオカルトチックなナニカーー“終末”によって。 けど世界の裏では、それに中指立てて闘ってる少年少女がいたんだ。 「あはっ☆ 最強美少女ひかり様の前で神様ごときが頭が高いのだわ!」 「加減してください隊長、パリ市街が吹っ飛びます! 運が良ければ!」 終末を停止でもなく、根絶もできず、ただ停滞させるだけ。 それでも彼らは銃を取る。 なぜって? 彼らにとってはこれが日常茶飯事で、毎日がお祭りで、アオハルそのものだから! 元マフィアの下働きで『普通』に憧れてた俺だけど。ここなら楽しい学園生活ってのが始まりそうじゃないか?
俺の彼女を奪った憎きイケメン美少女・水嶋静乃。「お試しで付き合う一か月で私を好きにさせる」勝負の期日は着々と迫っていた。 水族館にメイドカフェに、またも静乃に連れまわされる毎日。相変わらず飄々としてるけど……なんで時々そんな真剣な顔をするんだよ? それに元カノ・江奈ちゃんも、最近やたらと距離が近いような……? お前らいったい、何を考えているんだ! イケメン美少女がグイグイ来る“理由”が明かされる第2巻!
六花戦争を勝ち抜いたノアたちだったが、激闘を通じて逸夜の強すぎる能力が夜ノ郷に知れ渡ることになった。強力な夜煌刀を求めるのは争いを好むナイトログの本能。必然、逸夜もその身を狙われることになる。 そんなタイミングで彼の前に現れたのは、六花戦争の参加者だった少女・苦条ナナ。逸夜を「兄さん」と呼び慕う彼女は、彼らに夜ノ郷で開催されるイベント「神託戦争」への参加をもちかける。当然、怪しすぎる提案を拒否するが、時を同じくして「夜煌刀狩り」を名乗る何者かにノアのメイド・カルネやかつての敵・ミヤの夜煌刀が攫われるという事件が発生。神託戦争の主催組織「神殿」がその犯人だと聞かされた逸夜とノアは、仲間を救出すべく夜ノ郷に乗り込むのだったーー。
★★電子特別版も配信中★★ 元カノの高神柚香ーーユズの襲来による一連の騒動は、桐原との密会を減らす決断をしたりと爪痕を残してひとまずの終わりを見た……ものの、だが落ち着いたかと思ったところになぜかユズが桐原の家に居候することとなって、まだまだ心配事は絶えないらしい。 そんなある日、学校中で持ち切りとなっている噂を耳にする。 『先生と付き合っている生徒がいるらしい』 噂を気に留めながらも迎えた修学旅行では、先生と生徒として適切な距離を保ちつつも、今しかできない二人だけの思い出を重ねていく。だが初日の夜に桐原がトラブルに巻き込まれて……。 バレたら終わる、秘密で間違いばかりな俺たちの関係の行く先はーー。
交通事故にあったはずが、魔王の娘・メノウとして目覚めた美咲。 おぼろげながら自分が魅了の力を持つ魔族であることを思い出した。 さらに目覚める前は塩対応だった上級魔族のゼルが、 「私のすべてはあなたのもの」 となぜか超溺愛モードになっていて!? 魅了にかかっているせいと思いつつ、ゼルの甘い献身にドキドキが止まらない。 でも上級魔族が魅了にかかるなんて……? 最凶魔族と秘密から始まる主従ラブストーリー! 序章 平和な世界 第一章 理想 第二章 二人の距離 第三章 分かり合えない心 第四章 本当の望み 第五章 格の違い 終章 メノウの選択 あとがき