出版社 : KADOKAWA
「彼の者の名を『花矢』と言う」 季節は、如何にして齎されるのか? その問いに人の子らはこう答える。 「四季の代行者」が神々より賜りし権能で春夏秋冬を大地に巡らせるからだと。 では朝と夜は? 同じく人は告げる。 「巫の射手」が空に矢を放ち、その矢が朝と夜の天蓋を切り裂くのだと。 黎明二十年、島国『大和』の北端に位置する大地エニシに一人の少女がいた。 姓に神職を冠す巫覡の一族の末裔、代行者と同じく神の御業を担う者。大和に朝を齎す「暁の射手」その人だ。 少女花矢は今日も民に紛れ学舎に通う。 傍に美貌の青年を従える彼女が、大和にただ一人の『朝』だとは誰も知らない。 花矢と弓弦。少女神と青年従者の物語は、いま此処から始まる。
あれから二年。俺は逃げるように京都の大学へ進学し、鬱屈した生活を送っていた。だけど二人の女の子、遠野あきらと宮前しおり。そして、こんな俺すら受け入れる友人のおかげで、毎日は徐々に色づき始める。この心地よい男女グループがいつまでも続くように。今度は絶対に恋に堕ちないように…。だけど。「逃げないでください、桐島さん!私の気持ち、ずっと知ってたくせに!」過去への悔恨と、新しい恋。狭間で揺れ動く波乱の大学生編、開幕。
全人類に“聖剣”が宿るようになって早40年ーこの異能で決闘を行う競技・聖剣演武は絶大な人気を誇り、世界中を熱狂の渦に巻き込んでいた。しかし、この世でただ一人、日本の少年・阿頼耶識にだけは“聖剣”が宿らなかった。聖剣学園を受験するも、夢破れた無能な彼…。その前に、世界最強の天才聖剣士・ラディアータが現れー!?「この私の弟子となれ。きみに頂の景色を見せてあげる」突然現れた年上美人師匠との契約は、三年以内に世界グランプリの頂点を獲ること!最強×最弱な師弟の夢の続きが幕を開ける、聖剣・学園ファンタジー!
社会人にとって癒しのひと時である長期休暇ーを目前に控えてうきうきなアリナのもとへ、ギルド本部から5つの封書が届く。内容はいずれも同じく「新ダンジョン発見のお知らせ」。ひとつ発見されただけでさえ莫大な残業と休日出勤をもたらす新ダンジョンが、五つ、同時に、見つかっただと…!?(絶望)長期休暇の存亡を揺るがす非常事態に、アリナは急ピッチでダンジョンの処分を進めることに。猛り狂う大鎚によって次々とボスが粉砕されていく中、最後の1匹が待つボス部屋に殴りこんだアリナを待っていたのはボスではなくー?「…処…刑、人…?」受付嬢がボスと残業を駆逐する異世界コメディ第6弾!!
世界を変える大冒険へと向かった娘のミューリを追って、旅を続ける賢狼ホロと元行商人のロレンス。だが借金で悩むサロニアの窮地を救ったロレンスの活躍が、思わぬ余波を生む。「貴重な森が失われる」と、森林監督官から詰め寄られてしまうのだった。トーネブルクの未来を思い森を切り開く決断をした領主と、先祖代々の森を守りたい領民。その両者を気遣うホロを悲しませないためにも、ロレンスは皆が納得する妙案を練ることになる。しかしそんな中、木材取引の相手、港町カーランの背後にはある女商人の影があって…。長編書き下ろしで贈る、賢狼と元行商人の幸せであり続ける物語、第7弾!
大量の血だけを残して全校生徒が消失した『血汐事件』。その日遅刻して偶然にも難を逃れた青己蒼汰は、血の海となった教室で、彼にとっての唯一の肉親である妹・花乃の生首を発見する。だが、花乃は首だけの状態でなお生きていた。花乃の身体はどこに隠されたのか。この凄惨な事件は何故起きたのか。借り受けた呪刀を携えて床辻市内のオカルトを追っていた蒼汰の前に、謎の少女・一妃が現れた。彼女は街の怪異から人々を匿う『迷い家』の主人だという。そして少女は告げる。私が君の運命を変えてあげる、と。-踏み出したら戻れない、怪異狩りの闘争がここに始まる。
妹の親友を「女の子」だと意識してしまった。隼人に可愛く見られたいとはにかむ沙紀は、蛹が蝶へと羽化するように日々綺麗になっていく。変化していく友達を横目に、春希は変わらない「相棒」の顔でいつものように隼人を揶揄って笑いかけた。そんなある日、一輝の姉が人気モデルのMOMOだとバレてしまう。過去の経験から、隼人たちと距離を置こうとする一輝を引き留めたのは、姫子の飾らない素直な言葉だった。秋祭りの夜、揺れ始めた一つの天秤が、他の天秤をも否応なく変化させてー「…沙紀ちゃんに負けたくないな」春希の中で無意識に封じていた感情も解かれ始める。青春ラブコメディ、秋祭り編!
恋愛観の違いからわだかまりを抱える由弦と愛理沙。そんな気持ちから目を背けるかのように、二人は放課後デートや猫カフェデートで甘く楽しい時間を重ねていく。そんなある日、由弦に内緒で愛理沙は彼のアルバイト先であるレストランで働きはじめることに。突然のことに戸惑いつつも由弦は愛理沙にアルバイトをはじめた理由を聞き出そうとするのだが頑なに教えてくれない。由弦が複雑な気持ちを抱いていると、突然愛理沙から映画のチケットを渡され家を追い出されてしまい…。ニヤニヤ必至の焦れ焦れ甘々ラブストーリー、第六幕です。
「悪いんだけど、今日づけでギルドを辞めて欲しいの」魔術師、オーリン・ジョナゴールドは長年所属していたギルドからクビを言い渡される。「な、なすてすか!?わ、わだっきゃこのギルドばえどふとづだと思て今まで尽ぐすてきたのに!」オーリンの言葉に頭を抱えるギルド長。彼の出身、東と北の最果ての地アオモリの強烈な訛りが原因で誰ともまともに会話ができなかった。しかし“通訳”スキルを持つ美少女レジーナと出会うことで、彼は無詠唱魔法を使いこなすツート魔術師だということが判明する。彼女を相棒にして東北の地を縦横無尽に駆け巡る!異世界アオモリファンタジー爆誕!!
ハウゼル女王国の新女王を決めるため、七カ国の首脳が集まり二大陸会議が開催されることに。その新女王候補はキルヴァス帝国で敵対した鬱ゲーの悪役令嬢!このままではハウゼル女王国と戦争に。「上等よ」卑怯な手を使われアイリーンは容赦のない外交に!?そんな妻をクロードは何に代えても守る覚悟でー「いつだって僕が泣かせたくなるのは君だけだ」ゲームの世界だけれど、愛する家族の未来のためアイリーンは戦う!
都内の高校に通う佐島ルイは学校にも家の中にも漠然とした居心地の悪さを感じていた。心を落ち着かせられるのは真夜中の歩道橋だけ。そこで、同じ学校に転校してきた卯木リョウマと出会う。彼と話している時は不思議と息苦しさが和らいだ。多分彼も同じ息苦しさを感じていたから。「俺はさ、“世界の最深部”を見てみたいんだ」彼が語る言葉はすっとルイの心に入ってくる。このまま二人でいれるなら、灰色のつまんない世界も捨てたもんじゃない、そう思えた。でもそれは、ある日リョウマが拾ってきた拳銃が一変させる。「ねえ、リョウマ。一緒に“世界の最深部”を探しにいこっか」
2022年上半期(1〜6月)ライトノベル新作 電子売上 ☆ 第 1 位 ☆ 『クラスで二番目に可愛い』朝凪海と俺・前原真樹は、クリスマスイブの夜ーー晴れて恋人同士になった。 緊張が解け体調を崩してしまった俺は、海の気遣いで朝凪家でお世話になることに! はじめは心配そうに覗きに来る海だったが、気がつけばつきっきりの看病が始まって!? 一緒に新年を迎えて、こたつで身を寄せ合いながらゲームをして。バレンタインにホワイトデー、海の誕生日プレゼントを買うためにアルバイトを始めたり。 “恋人”として初めてづくしの日々は、とても賑やかに過ぎてゆく。 ときにお互い頑張りすぎて、心配かけることもあるけれど。 「頼ってくれてありがとね、真樹」 絆深まる第3巻!
ある日、他人の秘密が見えるようになり、その力で密かに片想いしていた高宇治さんをイケメン先輩から取り戻して数日。ラジオリスナーという共通の趣味で一気に距離を縮め、ゴールインも夢じゃない!と意気込んでいたそんな時、下校中に現れたのはー高宇治さんのお兄ちゃん!?しかも「まだ手を繋いだりキスしたりしたこともないんだからっ」と高宇治さんが口走ってしまい、ジ・エンドーかと思いきや、ラジオのネタコーナーで採用されたら認めてやる、なんて少年漫画のような展開が始まってしまう。目覚めた力で何とかなるのか!?見えたステータスを駆使し、ハッピーエンドをつかみ取れ!
終わりゆく世界を前に、少女は願う。かつて英雄が愛し、そして救った世界。余命はおよそ一年。たとえ、私が死ぬことでしか世界が救われないとしてもー。「大咲空さん。どうか、お願いします。この世界を救ってもらえませんか?」「あなたはかつて、この世界を救った“英雄の生まれ変わり”なんです」終わりゆく世界を前に、少年は自問する。召喚されてからこの世界で過ごした、少女との日々。ちょっぴりドジで、すぐ拗ねる。でも、たまに見せてくれる笑顔が嬉しくてー。この世界と、たった一人の大切にしたい女の子。どちらか片方しか救えないのならー。
「聖女殿に、婚約破棄しないと国を滅ぼすと脅されたんだ」 婚約者である王太子・アイザックに告げられた、悪役令嬢・コーデリア。 「婚約破棄などしたくない」と苦悩する彼を、聖女になんか渡さない! そんな時、コーデリアにも聖魔法が使えると判明。 それなら私が聖女になって殿下を解放してみせる! 大聖女を決める投票に向け、 前世広報部の意地にかけて 自己プロデュースを頑張ります★ 大本命の悪役令嬢ラブコメ!
森で小さな砂糖菓子店を営みながら、妖精のシャル、ミスリルと満ち足りた生活を送るアン。ところが急遽、砂糖林檎収穫の交渉人として駆り出されることに!女商人スカーレットが、今は亡きアンの母エマとしか交渉しないと主張しているらしい。さらには、亡くなったはずのアンの父から母宛に「君に会いたい。交渉を引き受けてくれ」という謎の手紙まで届いて…!?少女と妖精の王道ファンタジー、待望の新章スタート!
遺跡探索を生業とするミコトが、今回の調査で見つけたのは眠れる美少女だった。サイファーと名乗った少女は名前以外の記憶をなくしており、さらには見たこともない装備と武装を駆使する能力を持っていた。ミコトのことをマスターと呼び慕ってくるサイファー。しかしミコトは“人型災害”と呼ばれるほどの不幸体質で誰かといるのは好ましくない…のだが、ミコトに降りかかる災いをサイファーはその武力で解決していく。そんな頼もしい彼女が興味を示したのは“恋”をすることのようでー。人型災害×最終兵器の“恋”をするための旅が始まる。
祖国の滅亡をきっかけに、最高位の軍人かつ王子となり、王女2人が突如として「妹」となるなどルース王国再興のすべてをその身に託されたマクアディ。敵軍にはその死を偽装しながら次なる反撃の糸口を探す若き戦争の天才は、かつての学友であるリアン国のエメラルド姫らの協力を秘密裏に取り付け、補給物資の調達に乗り出す。その結果、補給部隊の度重なる敗北の報を受けたニクニッス国の王女シーナは、有り余る魔力の矛先を「謎の敵」に向けることに。強大な魔力を持つ者同士の運命の激突の時が、刻一刻と迫ろうとしていたー!
凄腕元工作員のビクトリアが、可憐な少女ノンナを保護し、本当の人生を取り戻してから5年後。シェン国での研究を終えたビクトリア一家は、アシュベリー王国に帰国して懐かしい人々と再会する。そして平穏な日々を送るビクトリアだったが、彼女はある日希少な冒険小説『失われた王冠』に隠された謎の暗号を持ち前の才能で難なく解読してしまう。その暗号は宝のありかを示しており、小説の舞台とされる地域へ行きたい気持ちに駆られるビクトリアは、自分の立場を考えて葛藤する。「君は強くて賢くて優しくて、なによりも自由な人だ。行こうよ、君が行きたい場所へ」「私がお母さんを守るから」理解のある夫ジェフリーと心強く育ったノンナの支えで、自分らしく生きることにしたビクトリアは、アシュベリー王国の秘密に迫る大冒険へ出発するがー!?最強の家族とともに、更なる幸せをつかむ人生修復物語第二弾、開幕!