出版社 : KADOKAWA
暴言。人格否定。学力差別。価値観が歪んだこの進学校で、その後輩は突然僕に手を差し伸べた。黒髪に隠したインナーカラーをなびかせ、悪戯っぽく微笑む彼女の名前は星宮胡桃。「私、退学するんです。でも、逃げただけになるのは絶対に嫌ーだから先輩、一緒に学校を壊しましょう」有無を言わさず手を握らされ、巻き込まれる。二人ぼっちの反逆の日々。放課後、二人きりの部屋で、僕らはテロを企てる。そして、不純異性交遊に勤しむ。罪を重ね、唇を重ね、背徳的に堕ちていく。「ねえ、先輩。キスも立派な反抗になると思いませんか?」これは常識を捨て、優等生をやめ、大人への反逆を誓うーそんな僕らの、悪いコのススメ。
大陸屈指の大国『フロイセル帝国』と戦争をするはめになった小国『ランド王国』。為す術なく蹂躙されたランド王国軍は、本隊を王都へ向けて敗走させるため、庶子の第四王子ルトに殿部隊を任せる。『無能王子』と呼ばれるルトが率いるのは、たった五十三人の兵士たち。万に一つも勝ち目はないと思われたが、実はルトには秘密があった。ルトは世界に数名しかいないと言われる『魔神格』の魔法使いだったのだ!そんなルトは魔神の力を示して敵将を圧倒するが、仲間の兵士たちと帝国に降ることを望んでおりー。これは祖国を捨てて帝国の守護神として活躍する、最強の氷使いの軌跡。
全員が裏切られた過去を持つ冒険者パーティー【サバイバーズ】は、熾烈な戦いの末、魔神崇拝者である白仮面撃破という功績を上げた。ギルドからも高い評価を得た彼らは、吟遊詩人(アイドル)事務所の百周年記念特別ライブの護衛任務を任される。偽造チケットを利用しライブに侵入しようとする厄介なファンから、吟遊詩人(アイドル)たちを守ろうとする【サバイバーズ】だったが、偽造チケットの取引には魔神崇拝者が関係していると知り、この依頼がただの護衛任務ではないことに警戒心を強める。さらには、太陽騎士団の隊長アリスから元パーティーメンバーのガロッソが怪しいと示唆されて、ニックはいつになく動揺する。そんなニックを支えるカランの気持ちに変化が芽生えてきてー!?人間不信の冒険者たちが絆で紡ぐ、敗者復活の冒険譚、第四幕!
ファルマから薬神紋を奪い物質消去の力を得た、新大陸の少女メレネー。だが、一歩間違えれば大惨事を引き起こしかねないその強大な力は、彼女の手に負えるものではなく、ファルマは密かに対策を講じる。結果としてファルマに救われたメレネーは、ファルマたちとの和解の道を選び、サン・フルーヴ帝国と交易が行われることになった。その後、今度はメレネーが帝都を訪れる。観光などを通じてお互いの仲を深めていったファルマは、彼女にこの世界の成り立ち、そして自分がなすべきことを相談する。メレネーの提案で、再び異界の研究室を訪れることになったファルマは、そこで自分の知っていた地球の歴史が変わっていることに衝撃を受ける。さらに、ファルマは思わぬ人物と研究室で邂逅するのだったー。
あの世から帰還したヴェルたちの反撃の狼煙…の準備が進む。修行により魔法の強化が格段に上がったとはいえ、マナが薄いことに変わりはなく、いきなりの直接対決はやはり分が悪い。そこで、まずは教会本部に逃げ込んだ非戦闘員の救出と援軍、次いでゾヌターク共和国と交渉しオットーたちの件で賠償は求めないかわりに、王城攻略で必要となる魔力の提供を求めるなどして、ヴェルは着々と外堀を埋めていった。そんな中、オットーのサポーター会員たちがヴェル暗殺に乗り出すが、これが逆効果となった。その結果、オットーたちはゾヌターク共和国での後方拠点並びに支援を失い、王国内で孤立する羽目になるのだった…。いよいよ始まる王都奪還作戦!頭角を現し始めた魔王様の活躍にも注目の第二十七幕!
ありふれたスキル『倉庫』を持つ荷物持ちのアルバスは、ある日突然15年間慣れ親しんだ勇者パーティーからの追放を言い渡される。「最弱の魔物にすら苦戦するような弱い奴は…俺のパーティーにはいらん」追放されたアルバスは、幼少期に憧れた古の大商人の詩を聴き、再び夢を叶えるため歩き出す。しかし、僅かな資金で始めた最初の商売「薬草の転売」だけでは、まったく生計を立てられない。アルバスは商人として行き詰まる中、記憶力を活かして野山や森の案内人をしたり、『倉庫』スキルを駆使して冒険者達の荷物持ちをしたりして、なんとか日々を食いつないでいた。そんな折、とある村の薬草農家を救う妙案が功を奏し、アルバスに再び転機が訪れるー!?モンスターが跋扈する剣と魔法の世界にて、戦闘力ゼロの商人が大商人になる夢へ向かって突き進む、成り上がりファンタジーが始まる!!
「ごめんなさい。あなたの想いに、応えてあげることができないわ」片思いをしていた相手と同じクラスになり、嬉しさのあまり勢いで告白したものの、当然のようにフラれてしまった。そんなどん底の気持ちで帰宅したボクを出迎えてくれたのはー。ついさっきフラれたはずの相手・姫城冬花その人!?でも、なんかちょっとだけお姉さんでセクシーな気もするし、なぜかウエディングドレスも着ているし…。どうやら六年後の未来から来た姫城さん本人で、そこではボクと結婚しているとか言い出すし、なにか目的もあるらしく。失恋した相手と未来で幸せな結婚をするための同棲生活が始まる!
武装探偵、通称『武偵』。それは凶悪化する犯罪に対抗するため武装を許可された探偵である。トップレベルのSランク武偵・アリアの相棒に選ばれてしまった(普段は)ただの一般人・遠山キンジ。最強コンビのシャーロック&ワトソン1世を味方に得た喜びも束の間、自らの生命に係わる『ある理由』でキンジは日本に緊急帰国することに。その後は縁あって訪れた山奥の村に籠もり、受験勉強の時間も兼ねた休暇を取る事となった。どこか排他的で何やら不穏なその地で、キンジは悠樹菜と名乗る美女と出会う。ピンクブロンドの髪と赤紫色の瞳をして、なぜか懐かしい雰囲気を漂わす彼女のその名に、キンジは覚えがあって…!?
兄妹になってから初めての年越しで思い出を振り返りながら距離を縮めた悠太と沙季。親戚付き合いを経て、誰からも歓迎される関係の難しさを実感しつつも沙季は悠太との触れ合いを求めるようになっていく。バレンタイン、海外への修学旅行、旅先での新たな出会いと気づき。特別なイベントにもかかわらず、家の外で過ごす時間は、二人にとっては逆に恋人らしい交流ができず、距離を感じるもどかしい時間でもあった。そして『自分本位の幸福の追求』という価値観に触れたとき、自身の想いを抑圧しがちだった二人はある行動を起こすー。“兄妹関係”から恋人への階段をのぼっていく、等身大の二人を描いた恋愛生活小説、第7弾。
「ほんと、学校って変な場所。きみたちの学校はとくに変だけど」 立て続けに起こった「人外」絡みの事件が落ちついた矢先に、その転校生は現れた。浅緋萌日花(あさひ・もにか)はなぜか弟切飛(おとぎり・とび)のことを知っているらしい。白玉龍子(しらたま・りゅうこ)のことも、さらには灰崎(はいざき)のことまで。萌日花の目的とは? そして、保健室で雫谷(しずくだに)ルカナを待っていた人物の正体は? 事件はまだ終わっていなかったのか。 再会が招くのは希望か、絶望か、それとも混沌か。少年が立ち向かう、現実と非日常、「人」と「人外」を巡る冒険。「いのち」が「いのち」を食べる物語、衝撃の展開!
高良縊想星は同級生の羊本くちなと友だちになりたかった。なれそうな流れだった。何しろ羊本はただの同級生ではない。同業者で、なおかつ互いの「チート」が奇跡的に噛みあっているのだ。ところが、羊本に一方的に避けられて想星は困惑。そんな二人の様子に気づいて、やはりただの同級生ではない、想星の元カノ(一応)白森明日美が動きだす。同級生の茂江陽菜らを巻きこんだ白森の「計画」は雪解けを招くのか。一方、想星には「仕事」もある。ついでに命の残機を増やしておきたいところだが、文字どおりの死闘続きでそれどころではなく、学校生活にまで影響が…!?ちょっぴりダークなラブコメ、第二弾。
世界を東西に二分する強大な国家間の戦争を終わらせた東のエリート軍人・アルマと、西の麗しき超能力者・エリーゼ。世界に平和をもたらした両国の英雄は、戦いの中で愛が芽生え結婚し『平和の象徴』として歴史と国民の心にその名を刻むことになった。そうして始まるラブラブで甘々な結婚生活と両国の平穏な日々。これらは永遠に続くと思われたーが、なんと1年も経たずに些細な価値観の相違から二人は離婚を決意!?両国平和の象徴である二人が別れたら、世界の平和が揺らいでしまう…!さらにはレジスタンス組織が夫婦暗殺を計画しているという話も出てきて…?英雄たちの家庭問題は国を揺るがす大騒動にー!
消えたナツキ・スバルとレムの行方を追い、ヴォラキオ帝国へと入ったエミリアと仲間たち。安否の知れないスバルたちを案じる思いと裏腹に、戦火は日に日に帝国を焼いていく。追いやった偽皇帝と追いやられた皇帝の思惑、帝国中に広まる反乱の兆しはついに決壊の時を迎え、帝都ルプガナを舞台に帝国史に残る大乱の幕が切って落とされる。始まった戦いの中、奔走するエミリアたちに立ちはだかるのは、城壁を守る帝国最強の守護者たちでー。「手を貸してください。-この戦場のチャンネルは、僕が支配します」大人気Web小説、謀略と血風の三十二幕。-狼共、幸せか?愛し合うより殺し合いが。
短編集第八弾、それは波乱の本編と並行して語られる物語。消えたナツキ・スバルとレムの捜索に、ヴォラキア帝国へ乗り込むために奮闘するエミリア一行。因縁の故郷への里帰り、疎まれて陰に追いやられたものたちの慟哭、そして古き血を巡る理不尽な異類婚姻譚ー。箸休めにはナツキ・スバル不在の、それでも和気藹々としたエミリア陣営の日常を綴る二篇の物語。頭からお尻まで、丸々エミリア陣営だけの一冊。「困ってた人をすごーくたくさん助けてきたの!」「俺の知らない今日一日で!?」全篇Web未掲載!-あなたのくれた時間の全部と、あなたを想う時間の全部を。
安倍晴明に連なる桔梗家の跡取り息子・晴人は、式神のさんごとともに今日もかんざし六花を訪れていた。店主の和装美女・茜が迎え入れる陰陽師の卵たちは、七星剣の魂に遭遇した学芸員と、海辺で戦の幻影を鎮める男性。二人の選んだ扇から生まれた式神は愛らしくも頼もしい。一方晴人は、土地神たる山犬に会うため四国へ向かう。海辺の哀しい幻影には、茜によく似た姿もあってー。古都・京都が式神と陰陽師を育む、優しいあやかしファンタジー、完結。
ーこの婚礼に祝福を。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦いに終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人さえ喰らうほどの激情をもつ“雪蟷螂”と呼ばれるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族、ミルデの族長オウガの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれてしまう。極寒の地に舞う女達の恋の行方は…。書き下ろし異伝「悪魔踏みの魔女」を収録。
士族令嬢の月乃は父の死後、義母と義妹に虐げられながら学園生活を送っていた。そんな彼女の心の拠り所は、学費を援助してくれる謎の支援者・ミスターKの存在。彼に毎月お礼の手紙を送ることが月乃にとって小さな幸せだった。ある日、外出した月乃は異形のものに襲われ、窮地を麗容な異国の男性に救われる。ひとたびの出会いだと思っていたが、彼は月乃の学園に教師として再び現れた。密かに交流を重ね始めるふたり。しかし、突然ミスターKから支援停止の一報が届きー。
梅雨空の東京・日比谷のホテルの宴会場。菓子職人の大会準決勝を前に、出場者が一堂に会し記者会見が催されていた。全国から集まった一癖も二癖もありそうな強豪たちの中で、栗田と葵は決意を新たにする。一方、栗丸堂には栗田の祖父が作った和菓子を求め、ある人物が訪ねてきた。かつて、一口食べて心を動かされたという祖父のものと同じ味の和菓子を食べたいと言う。栗田は五十年前の味を再現しようと祖父の友人を訪ねるのだがー。
少年院から退院した18歳の水井ハノは、更生を誓いながらも上手く現実に馴染めず、再び犯罪に手を染めようとしていた。そんな時、SNSで「ティンカーベル」と名乗る人物から、ある仮想共有空間への招待状が届きー。空間に集う顔も本名も知らない子供たちとの交流を通し、暗闇にいたハノは居場所を見つけていく。だが、事情を抱える子供たちのある“共通点”に気づいた時ー、謎の管理人ティンカーベルが姿を消した。予想もつかない事態へ、ハノたちも巻き込まれていく。
「----触れた。私は『至った』のだから!」 ヒュドラ家当主・タリスマンと魔女イリーティアの衝突は、最悪の形で終わりを迎えた。力と復讐を求める王女・ミゼルヒビィは、帝国の破壊を目論むシャノロッテと進軍を開始する。 『癪に障るのよ! アンタの温い言葉一つ一つが!』『自ら輝くことのできない存在が太陽に代われると思うな!』 迎え撃つアリスとキッシング、そしてミスミス。隊長と隊長、純血種と純血種、皆等しく星霊使いーー。”真理”が蠢く帝国にて集結した因縁と衝突の果てに訪れる決断と覚醒めとは。 細音啓が放つ大人気ファンタジー、信念と対峙の第14巻。