2019年11月発売
一人の中にいる二人の少女、「秋玻」と「春珂」。二重人格の彼女たちと触れ合ううち、僕らの中で始まった恋はーある日、唐突に終わりを迎える。そして…。-そして彼は、変わってしまった。だから、わたしは、わたしたちは動き出す。出会った頃の「彼」をもう一度、取り戻すために。すれ違いの修学旅行のなかで、わたしたちは彼を、矢野くんを、わたしたちの想い人を、追いかける。そう…たとえ、わたしたちがもう、恋人でないとしても。わたしとわたしと彼が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語。「このライトノベルがすごい!2019」(宝島社刊)文庫新作部門第3位。
『アーサー王物語』の世界とほぼ同一の“異世界・グレートブリテン”に召喚された、『アーサー王物語』が大好きな日本の高校生・来人。まずは選定の儀式で起こる悲劇を回避するため、アーサーとマーリンとともに危険な芽を摘んだはずだった。しかし、実際には物語通り反逆者たちが蜂起。多くの命が奪われてしまう。今のままでは悲劇を書き換えることが出来ない。そう感じた来人たち一行は、物語でキーアイテムとなる『聖剣エクスカリバー』と、新たな仲間であるランスロットを求めて旅に出るが…。
「待たせたわね、ここで主役の登場よ!」恋人同士になったマサムネと紗霧。そんな二人の前に、エルフが現れ宣言する。「ここでわたしが勝ったら、超面白いと思わない?」そうしてエルフは、様々な「秘策」を披露していく。「紗霧を、超可愛くて魅力的な女の子に鍛えてあげる!」「同人誌を作って冬コミに参加するわよ!」紗霧をさらに可愛くし、兄妹の創作者としての実力を引き上げ、さらにはとんでもない爆弾を炸裂させて、日常を大きく変動させていく。そんなある日、エルフの母親が娘を訪ねてきて…事態はエルフ自身も想定しない方向に転がり始める。山田エルフの激しい恋心に振り回されるシリーズ第12巻!
少年兵レンカはその日、奇跡を見た。それは、春ー四月に降る雪。血みどろの最前線に降り、あらゆる敵を凍てつかせる雪。その奇跡を起こした少女は、こう呼ばれていた。『氷棺の聖女』とー。レンカと少女はふとしたことから出会う。移ろいゆく戦局の、その束の間に訪れた平穏な日々。二人は少しずつ、その距離を縮めていく。だが、彼らは忘れていた。少年が「ただの兵士」であることを。少女が「絶対の兵器」であることを。これは愚かな少年と、幸せではない少女の出会いと、そして、別れの物語。
王都での生活に一区切りをつけて、ダンジョン再攻略のため“セイゲン”へと戻ったテンマ。しかしセイゲンでテンマは、今まで以上の手ごわい強者たちと相対する事になってしまう!タニカゼを圧倒する魔物に、テンマをも追い詰める水底から忍び寄る強力な魔物ー。更にはサプライズ好きな王国の支配者?も現れ…。そんな癖のある相手に対して、テンマはどう立ち向かうのか!?ゴル、ジルの新しい魔物も眷属に加わり、ここへきてさらに盛り上がる『ダンジョンリトライ編』、開幕!
魔帝王に仕える四天王の一人、南の魔王“クーデルス・タート”は、代替わりした新しい魔帝王から突然解雇を言い渡される。それと言うのも、戦闘民族である“魔族”の重鎮であるにも関わらず、その凡庸な姿をした中年男は温厚すぎて戦争には役に立たず、他者に対して力を誇らず。しかも“お花畑”という、無害としか思えないふざけた属性を持っていたからであった。人間の住む領域へと永久追放されたクーデルスであるが…、しかし彼らは知らない。この男が、先代の魔帝王がもっとも頼りにしていた、国の心臓とも呼べる存在であったことをー!
恋を知らない令嬢・フィラーナは、ひょんなことから皇太子・ウォルフレッドの妃候補に指名される。女嫌いと噂の彼だけど、なぜかフィラーナにだけは甘い素顔を見せてきて…!?そしてある日「そんな顔を、俺以外に見せるな」と彼に強引に唇を奪われ、強く抱きしめられてしまう。部屋を訪れ、先を求めるように甘い口づけを落とすウォルフレッドに、ウブなフィラーナは身も心も溺れていき…。
錬金術師を目指して日々努力をしていたアイリス・カンパネッラ。彼女は決して優秀な生徒ではなかったが、ある日、本来不可能とされている特別な能力を持っていることが発覚する。それは“相棒の精霊と焼くパンにポーション効果などの力を付与できる”というもの。突如目覚めたこの能力のおかげで、迷宮探索隊の副隊長にも侯爵の領主にも一目置かれる存在に!?目まぐるしく変わる状況の中、果たしてアイリスは無事錬金術師になることができるのか!?パンがなければ焼けばいい!?見習い錬金術師のパン焼き工房生活、始まります!
剣と魔法の世界に転生し、子ども時代から再スタートした翔子。世話人のファルコに溺愛されながら、“ショウ”として転生仲間のハルと共に、まったりファンタジー世界を楽しんでいた。そんな中、魔物の被害が増えていると治癒師の緊急派遣依頼が導師のもとへやってくる。ショウも『癒しの力』を活かして手伝うため、今度は平原へ旅立つことに。だけど道中、最後の転生仲間のリクに遭遇し!?そのうえ彼の世話人はファルコの父親でー。“心まで癒す治癒師”ショウが第二の人生を楽しむ、異世界スローライフ・ファンタジー待望の第3弾!
誘拐騒動から始まった波乱の貴族議会を無事に乗り越えた個室筆頭『紅薔薇様』のディアナ。事件の数日後『紅薔薇の間』に国王ジュークとその想い人であるシェイラ、さらに『名付き』の上位側室が集められお茶会が開かれていた。シェイラの覚悟を知った国王ジュークは、彼女を正妃とするべく動き出すことを宣言し、ディアナたちも協力することを約束。しかし、そんな穏やかな日々が続くわけもなく、その裏では暗殺未遂や誘拐事件、貴族議会すらも吹き飛んでしまうような、後宮全体を巻き込んだ大事件が始まろうとしていた…!?激動のシリーズ第七巻、ここに開幕!
やり込みまくったRPGゲームの世界に、突然放り込まれたオタク女子大生・榎島未結は気づいてしまった。「この国、五年後に滅ぶくね?」その不用意な発言が覇王・アーダルベルトの耳に入り、未結は無理やり参謀に据えられてしまう。アーダルベルトは確かにイケメン獅子獣人だし推しだけども!ワタシは参謀なんてやりたくない!!叫びもむなしく、未結はゲーム知識を活用して、覇王と国の破滅を乗り越えることに…。
趣味はバイク、特技はケンカ、苦手なものは恋愛という硬派な元ヤンキーのあたしは、恋しなければ死んでしまうヤンデレ系乙女ゲームのヒロインに転生したらしい。いくら転生後の姿が儚げで可愛くてナイスバディでも、恋愛初心者の元ヤンに恋をしろだなんて…無理ゲーすぎる(涙)ゲームが始まらないように、攻略対象である、執着系の王太子、鬼畜系の義兄、束縛系の王弟、二重人格の近衛騎士の4人には近づかないようにしていたのだけれどー!?
保護犬の安藤さんと暮らす日和が、動物第一の獣医・高遠の動物病院に勤めて数ヶ月。有能ながら気遣いの出来ない高遠に戸惑いつつも、日和は不器用な彼や動物の役に立とうと工夫を重ねていた。しかし、日和は動物看護の素人。命の危険がある熱中症のフレンチブルドッグが運び込まれ、専門知識の足りなさを痛感する。そんななか、院内を掃除していた日和は、高遠が探していた写真ー前職の同僚女性が写った一枚を見つけてしまう。偶然に彼女と知り合った日和は、彼女が動物看護をしていたと知り…?
母が死に、小玉、義姉の三娘、甥の丙、従卒として当然という顔をした清喜と四人での生活が始まった。そして、その家に頻繁に出入りする文林…。三娘は訝しむ。副官とはこんなに距離が近いものだろうか。小玉に好意を持っているようにしか見えない。そんな彼女の脳裏を、幼き日に告げられた予言が過る。「あの娘は高き御位にのぼるだろう。しかし、彼女を愛する四人の男によって不運へ進む」元許嫁を含め、四人の男はすでに現れている。では、この五人目の男はいったいー?
人生に迷った人が辿り着く、猫が営む小さな店『お直し処猫庵』。美味しいお茶請けも有りますー。手作り豆大福で彼のハートを掴みたい女子高生・美矢子。自分の不器用さに絶望しとぼとぼ歩いていると、渋いおじさんの声が響く。「うそやん」思わず呟いた彼女の前には、二本足の直立で、自分の身長より長い箒を持った…猫!?姿を消した愛猫を捜し深夜さ迷うOLや、猫庵のライバル店(?)『お手入れ処』の柴犬店主まで登場で、猫庵は今日もにゃんだか大忙し!?誰もが応援したくなるお話がたくさん詰まった一冊です。
借金のカタに山奥の寂れた神社で働くことになった女子大生の奏。神主の息子・遊麻から神社の存続をかけ稲荷茶屋の手伝いを頼まれるが、なんと遊麻から狐耳と尻尾がピコン!そこはあやかしに先祖返りした者の秘境だったのだ。何故か筋トレ大好きな妖狐の遊麻を筆頭に、隙あらば奏を口説いてくる化け狸など、色々ややこしいあやかしだらけ。そんな中、稲荷寿司作りに励む奏を悩ますことが実はもう一つだけあってー!?読んだらお稲荷さんが食べたくなる!?あやかし茶屋を巡る、ほのぼの神社繁盛記!
真白が陽海寺に来てから二度目の夏が訪れる。檀家さんに招待されて、龍成と真白とミケーレは仕事がてら温泉旅行に行くことに。そこで真白は美しいあやかしに出会い、本体のかけらの在処を示される。さらに、龍成の隠された野心を知った真白は、彼のためにも「人間になりたい」と強く願う。けれど、かけらを手に入れた真白が目を覚ますと、ミケーレの姿が消えていたー。大事な人は、明日も隣にいるとは限らない。真白が、龍成が、未来を選ぶ。大人気「寺嫁さん」シリーズ第5巻!
ワケあって天涯孤独の高校生、前川澪。本物のホームレスになりかけたところを「夜のバイト」にスカウトされる。それは、怪しげなサングラスの男が園長を務める深夜営業の保育園。そこでは、マッチョでインテリの姐(♂)さんや見た目は萌え系眼鏡っ娘だけど頼れるアラサー女性が子供たちを相手に忙しくも楽しく働いていた。個性的な保育士たちや保育園を訪れるワケありな親子と触れ合ううち、澪は自らの「過去」と向き合えるようになりー。人には誰でも必ず居場所がある。縁と絆で結ばれる心やさしい物語。
父親拉致事件に彼の後妻であるルシエラが関わっていることを確信したアルティリエは、彼女との対峙を決意。愛人としてのみならず、公爵夫人としてのあるまじき振る舞い、母親の死にも深い因縁を持つ彼女の口から、直接その思いを聞く。一方で、エルゼヴェルト公爵の足取りを掴んだアルティリエは、国境のあるアルダラの港に向かうことになり…!?