2019年4月発売
どんな相手とも円満に取引を交わす、頼れる敏腕営業マンの垣本正樹は、家では妻と娘を愛する良き父親だ(と思う)。ところが春から高校生になった娘の実咲が、最近ちょっと冷たい。もしやここ数年忙しさにかまけて、家族の時間を疎かにしていたせい!?良き父親として、このままではいけない。でもどうすれば、と困り果てた正樹に、妻が助言する。あなたは百戦錬磨の営業マン。仕事で培った交渉術で、娘を振り向かせればいいじゃない、と。次の休日の予定を懸けてー父と娘の交渉合戦が、ここに始まる!
「なんてこった!」騙されやすい大学生・白浜優は愕然としていた。上京早々、飄々とした探偵・喰加味に騙され、助手となったのだ。急須とティーカップで牛乳を飲み、やたら寒がりで、何より人を「餌」と呼ぶ。風変わりな喰加味は、実は妖怪・獏。「僕はグルメなんだ」と誇らしそうな彼は、依頼人を餌としていたのだ。ある理由で妖怪に疑心を抱いていた優。舞い込む事件は噛み合わない二人が揃うと、何故か面倒な事ばかり引き寄せてしまいー!?詐欺師のような怪異探偵と、正直すぎる青年の怪奇事件簿!
平安陰陽師たちが畏れる男、賀茂光栄。年齢不詳の美青年であり、安倍晴明の師でもある。幼なじみの歌人・藤原為頼や晴明とともに、ひとたびは宮廷を覆う菅原道真の怨霊を鎮めてみせた。日常を取り戻したかに見えた都。しかし、平穏は“式部”と名乗る美女の訪問をきっかけに破られる。彼女は怨霊退治に一役買った為頼に、ある亡霊の相談に来たという。その背景には都をさすらう法師陰陽師の存在が見え隠れし…?歴史に隠れた安倍晴明の師匠、光栄が、宮廷最大の危機に挑む平安秘伝第2幕、これより開宴ー!
金沢に来て早一年、真白は“仮”から晴れて本物の寺嫁さんへの第一歩を踏み出した。だがその評判を耳にした妖狐・朱王に、隠り世へと連れ去られてしまう。元の世界に戻る条件は朱王をおもてなしすること。トロトロのミルク粥、白味噌のお味噌汁、タケノコの天ぷら。朱王はどれも満足できなくてー。悩んだ真白はやがて朱王の寂しい運命に気づく。朱王の孤独は真白にしか癒やせない。しかし、朱王を癒やすと真白は龍成のもとに帰れない…?かりそめ夫婦の運命が大きく動く、人気シリーズ第4弾!
京都旅行で亡き祖母ゆかりの老舗料亭「嵐山 ふじ川」を訪れた明梨。けれど立って歩く狐がいたり、なんだか様子がおかしい。しかも突然番頭に「大旦那様の遺言で、あなたが料亭の跡継ぎです」と言われ、「ふじ川」直系の三兄弟から婿を選べと迫られる。断って逃げたはずが、手違いで住む所を失い、女将として料亭に住み込みで働くことに!?番頭は妖怪、三兄弟はくせ者揃い、仲居は反抗的で、明梨の若女将ライフは大苦戦!京都嵐山で繰り広げられる、恋と妖怪とおもてなしの物語。
東方の港町アル・バイゼルに到着し、父親拉致事件の情報を追うアルティリエは、東方師団の連隊長と接殖。捜査の協力を依頼するが、夫ナディルと父の不仲によって、厄介な誤解が生じていた。アルティリエはそんな彼らに、得意の料理を振る舞うことに!!一方、アルティリエ不在の王宮では、帝国から美貌の皇女が来訪。ナディルに婚姻をほのめかし…!?
少女漫画の白豚令嬢に転生しながら、再びダイエットに成功し堅実に暮らすブリトニー。しかし社交界デビューの場で、自身を処刑に導く諸悪の根源ヒロイン・メリル(超美少女)と遭遇!彼女と距離を置こうとするも、リカルドと親しくする様子を見てモヤモヤが止まらない。そんな折、リュゼから突然「僕と婚約してみないかい?」とプロポーズされて!?
裏城紫苑は余命少ない末期患者の少年。生きる楽しみを何一つ知らず死にたくないと、闘病を続ける姿が、天上界の姫エミルナの目に留まった。「適格者よ。我が“不死の騎士公”となり、君が求む快楽を探すといい」不滅の肉体と、『他者にも不死性を与える』規格外の力を得る紫苑。そして、彼が見出した喜びとはーエミルナの右腕として無敵の軍団を結成し、地上を支配せんとする天上界の王族を殱滅することだった!「強くなって悪い奴らを踏みにじる。これより気持ちいいことってある?」不死の暴力。不滅の純愛。今、灰色だった人生への大叛逆が始まる!正義を娯楽とし圧倒的な力で為す独善懲悪バトルパレード、開幕!!
自ら街を歩き回り、住人の声に耳を傾けては王族に勅命を送ったり、手書きの紙幣を使ってみせたりと、庶民に愛されながらも自由に生きる自称メルクーリ皇帝・デュナミス。いい女だから抱きたい、と考えたカケルに彼女が提示した条件とは、五大国全ての“奴隷解放”で…!?一方、ナナのために最良の戦場を探していたカケルは、アウラが魔境の封印を解こうとしていると知る。封印を解くには最強同士が命を懸けた殺し合いをする必要があると聞いたカケルは、ひかりの力で遥かに強力になったオリビアと、再び死力を尽くして戦うことになるー!!777倍のスキルで無双!!魅惑のチートハーレムストーリー第11弾。
馴れ合い無用、彼女不要、友達は真に価値ある1人だけ。青春の一切を「非効率」と切って捨てる俺・大星明照の部屋に入り浸るやつがいる。妹でも友達でもない。ウザさ極まる面倒な後輩。親友の妹、小日向彩羽。「セーンパイ、デートしよーっ!…とか言われると思いましたー?」血管にエナジードリンクが流れてそうなコイツは、ベッドを占拠したり、寸止め色仕掛けをしてきたりと、やたらと俺にウザ絡みしてきやがる。なのに、どいつもこいつも羨ましそうに見てくるのはどういうワケだ?と思ったら彩羽のやつ、外では明るく清楚な優等生として大人気らしい。おいおい…だったら、どうしてお前は俺にだけウザいんだよ。
オル=ゴールとの死闘を経て、ヴァーミリオン皇国に訪れたひとときの平穏。だが“傀儡王”の悪意は世界にも大きな爪痕を残していた。“人形遣い”での操作を放棄された政府関係者・職員の昏倒は世界規模での混乱を生じ、日本においては“特例招集”により学生騎士が動員される事態となったのだ。“浪速の星”諸星雄大、“剣士殺し”倉敷蔵人、そして“雷切”東堂刀華ー危機に集った黄金世代の学生騎士たちは、互いの牙を確かめ合い、未来へと想いを馳せる。だが、混沌の最中で放たれた大炎は、そんな彼らをも呑み込もうとしていた!新たなる輝きが時代の闇を打ち払う、苦難と試練の第16巻!!
2005年。“僕”は渚と東京に出て、六畳一間の安アパートで暮らし始めた。美しく醜い彼女との、名前では括れない関係のこと。忘れえない人たちのこと。ヒップホップと小説のこと。そして、唐突に終わりを迎えた渚との暮らしのことー。あのころのリアリティを異才のラッパーが活写する、青春私小説の新しいマスターピース。“小説家”ハハノシキュウ、堂々デビュー!
“剣と魔法と性病”の異世界で、“おっパブ”「はふはふ屋マジック・ドラゴン」の経営を始めた龍太郎。店は移転オープン、キャストも増えて目まぐるしい日々を送る彼の前に、一人の美少女が現れる…!レターシャ。人の姿に変えられ、男を発情させる呪いにかけられた、うさぎの国の姫。呪いを解く方法はただひとつー三日三晩触れ合いつづけ、決して欲情に負けぬこと。はたして龍太郎は、己に打ち克ち、“うさぎの穴”からお姫様を救い出せるのか…!?
妖しげな因習と信仰に塗れた限界集落、休水に迷い込んだ旅行者・房石陽明を待ち受けていたのは、かつて人が殺した神の使い“おおかみ”による殺人儀式・黄泉忌みの宴!人狼伝説に基づいたこの惨劇の輪廻を、何度でも甦る「死に戻り」の男となった房石は、果たして阻止できるのかー!?
主人公になることを諦め、淡々と機械のように小説を書き続ける羽島伊月。一方、可児那由多は小説を書くことをやめ、部屋に引きこもってひたすらゲームに没頭するようになってしまう。そんな二人を、不破春斗や白川京はどうにか立ち直らせようとするのだが…。主人公達が立ち止まっている間にも、時間は容赦なく流れ、世界は絶えず動き続ける。大野アシュリーや木曽撫子、羽島家にも大きな出来事が訪れてー。大人気青春ラブコメ群像劇、待望の第12弾!!交錯する人間模様の行く先を、刮目して見届けよ!!
屋上からの飛び降り狂言を経て、生徒会長を目指す黒川さんの支持率UPに貢献した俺こと倫太郎。だが、その悪夢はまだ終わっていなかったー。校庭に放置された部室棟。その取り壊しを巡り、同じく生徒会長候補の白鷺との対立が再勃発する。生徒の安全を謳い取り壊し派の黒川さん。生徒の思い出を盾にした保存派の白鷺。そして俺の役目とは…部室棟での立てこもり!?確かに俺を説得したら支持率が上がるかもしれないけどさぁ。今のご時世学校でバリケード封鎖なんておかしいよ!!マッチポンプで綻び始める俺の高校生活第2弾!
俺の人生、なんだかラブコメみたいだな。主人公・高城圭はそう思ったー。そうだ!お前はラブコメの主人公で、SFとかファンタジーとかそんなジャンルのキャラじゃない!だから大人しくラブコメっぽい展開に従ってくれえええ!嘆くその影は言及塔まどかこと、虚構を司る力が擬人化された存在。そう、これはまどかと圭が七転八倒しながらラブコメの世界をSFやらファンタジーの浸食から守り抜く物語。SF界の超新星が描く、ハイテンション×メタフィクション学園ラブコメ開幕!って、俺の高校生活、一体どうなっちゃうの〜!?
俺をとりまく環境の変化は劇的で。けれど、そんなことはお構いなしに時間は進んでいく。菊池さんとの脚本、みみみとの漫才、それぞれに取り組みながら、日南から課された課題にも挑んでいく。文化祭の準備もいよいよ佳境。演劇の練習が、ついに始まった。登場人物と演者のイメージを近づけるため、俺と菊池さんは「日南の過去」を取材することになるのだが…?掛けられた言葉。誠実の意味。向き合った、彼女の気持ち。俺の、俺たちのー。一度きりの文化祭が、幕を開ける。
編集長の様子がおかしいです。浜山さんの連絡ミスで刊行延期になったのに、おとがめなし。これではただの幼女!ただごとではありません。私、川田をはじめとした編集部員の出した結論はーラーメン屋さんへのジョブチェンジ。「池袋を激戦区と呼んでいた」「背表紙を背脂と言い間違えた」などの証言が飛びでます。編集長は、本当にギギギ文庫から去ってしまうのでしょうか…?-ゴッドハンド役員の視察、荒れる新人賞選考、帰ってきたスーパーゴロ。かつてない衝撃が業界を襲う!?かもしれない編集部るぽラノベ第5弾!