2021年9月17日発売
長きにわたる戦いのなかで、世界的な重要人物となってしまったアラタ。 子供たちに銃を置かせたいーー彼の願いとは裏腹に、アラタ個人の軍事的価値の高さは敵を刺激し続けることになっていた。 タイから撤退を余儀なくされた中国は、頽勢を覆すべく、ついに核のカードに手をかける。 そして、首都・ネピドーに立てこもるミャンマー政府は、姑息にもホリーの身柄を狙う……。 終わりなき戦いの日々に終止符を打つべく、アラタは最後の戦いに挑むーー! 芝村裕吏×しずまよしのりが贈る大ヒットシリーズ、ここに完結!
龍光国の都・哭安に暮らす紅玉のもとに、宮廷からの使者がやってきた。紅玉は将軍を父に持つ高貴な身でありながら、死者の死因を明らかにせずにはいられない悪癖があり、その探偵っぷりの噂は宮廷にまで届いていたのだ。招かれた九龍後宮で紅玉を待っていたのは、見目麗しい宦官の緑文と密室状況で顔面を潰された惨殺死体。無罪を唱える3人の妃から、紅玉は犯人を突き止めることを迫られる。死を恐れるがゆえに死を解明する“探偵妃”が謎解きに挑む、中華後宮ミステリー!
生徒相談室の引きこもり少女・明神凛音は真実しか解らない。どんな事件の犯人でも神様の啓示を受けたかのように解ってしまう彼女は、無意識下で推理を行うため、真実に至ることができた論理が解らないのだった。臨海学校に参加する凛音の世話を焼く伊呂波透矢だったが、ふたりは深夜に密会していた疑惑をかけられてしまう。立ちはだかるのは35人の嘘つきたち。誰も信じてくれない凛音の推理を、透矢は証明することができるのかー。本格ラブコメ×本格ミステリ、恋も論理も大激突の第2弾。
わたしは完璧を目指したーー。 「ひさしぶりだな、バレト候補生」 「狼士会首領、ルーガルー……粛清するわ」 ついに砂塵兵器を稼働させたルーガルー。 その計画の完遂を防ぐため、シルヴィは決死の粛清戦に臨む。 かつて近接戦最強と謳われた強敵を前に、シルヴィの立てた戦略はーー 「さようなら、チューミー」 「あのとき、本当はなんて言うつもりだったの?」 ーー交錯する白と黒。2人の少女、1つの運命。 獣人麻薬を巡る至高の復讐劇は、思いも寄らぬ最終局面(クライマックス)へ。 「嘘をつくとき、そっと目を伏せる。あなたの仕草が、大好きだったの」 その日。渇いた夜空を割るような、最後の銃声が響いた。
死は別れではなく、新しい出発だった 死霊術ーーそれは死者を蘇らせ使役する魔導の秘奥。 それを繰る術師たちは国にあだなす存在を密かに粛清するという役割をもって、ヴェルサリウスという国家の陰なる基盤となった。 その術師の一人であるウィリアムは、相棒の”死骸”ライニーとともに龍を使役する盗賊の粛清を行うなか、国を、そして死霊術師たちそのものを揺るがす第二の革命の存在を知る。 革命派の襲撃によってライニーを失いかける絶望の底で、ウィリアムは彼女との再会を願った最初の夜の記憶を思い出していく。 これはたった一人の少女のために、死を否定した少年の物語。 第15回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作!
これは、彼女が彼女になる前の話ーー。 激動の生徒会選挙は、だれも予想しない結末で幕を閉じた。 「こんなはずじゃなかった」耕平は混乱し、後悔し、それでもみなの想いが、成し遂げたい理想があるから、次の策を必死に考える。だが彼の前に、“メインヒロイン“が姿をあらわす。 「こんな現実でもーー認めるしか、ないんだよ」彼女の口から語られるのは、かつてあった、そしてこれから起こるであろう“現実“の話。--清里芽衣という一人の少女の、過去と現在の話。 『実現するラブコメ』は、現実の大きな壁に阻まれる。
未知との遭遇ーー地方公務員×異世界エルフ 区役所福祉生活課支援第一係長、中田忍(32歳独身)。 トレードマークは仏頂面、責任感が強く冷酷で誠実、他人に厳しいが、自分自身にはもっと厳しい男である。 無感動、無愛想、無慈悲の三拍子揃った生き様は、他の職員に“魔王” “爬虫類” “機械生命体“などと評され陰口を叩かれているが、忍はどこ吹く風であった。 ある日の深夜。 仕事から帰宅した忍は、リビングに横たわるエルフの少女を発見した。 濡れタオルで鼻と口を押さえつつ、知恵の歯車を回し始める忍。 仕方あるまい。 忍は、地球の危機を悟ったのだ。 異世界からの来訪者と遭遇した際、まず警戒すべきは“異世界の常在菌”である。 仮に異世界エルフの常在菌が、人類絶滅系の毒素を放出していた場合、焼却処理では間に合わない。ダイオキシンの如く、半端な焼却処理が土壌を侵し、その灰が風に乗り雲になり、毒の雨となって大地に降り注ぐ可能性も否めないのだ。 ならばエルフを即座に、極低温で凍結し、最善で宇宙、あるいは南極、最悪でも知床岬からオホーツクの海底へ廃棄するしかない。 必死に足掻く忍の前で、エルフの両瞼がゆっくりと開きーー 第15回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞した、紛うことなき問題作。 【編集担当からのおすすめ情報】 とにかくエルフがむちゃくちゃ可愛い! 前代未聞のボーイ・ミーツ・ガールは、サスペンスフルでハートフルな超怪作!
神獣達と共に魔公を倒したシルバの元に王国騎士団からクエスト依頼が届く。その内容とは、国境付近の村同士の争いを極秘裏に調査するというもの。争いの裏で何者かが暗躍しているとシルバ達が突き止めた頃、新たな神獣の少女シュシュが現れる。彼女はどうしてもシルバの仲間になれない理由を抱えてしまっていた。シュシュの真実が明らかになる時、本当の敵が姿を現す。さらに、ドM騎士団長や、神獣達の夜のご奉仕でシルバに貞操の危機!?ワケあり神獣を呪縛から解き放て!絆が試される、もふもふハーレム第2幕!
「俺ガイル」もう一つの物語 冷たい木枯らしの吹くクリスマス。 ささやかながらも暖かなパーティーの後、結衣は自身の心にもある”想い”が灯っていることに気付く。 届かない祈りも、叶わない願いもきっとある。でも、欲しいものがある。 本当は、嘘でもいい。 たとえ、まちがっていても、正しくなくても、その手を握っていたいーー。 数多の人が欲しいものを願う夜。願いの数だけ、想いの数だけ語られない物語があるーー。 だから、これは、由比ヶ浜結衣の物語。
歪んだ街を疾る、ハイスピード異能バトル! 悪党たちが巣食う街、旧都トーキョー、通称ロストマンズ・キャンプ。 “植物を金属状に変えて操る”異能を持つ未那は、覆面のヒーロー「ビークヘッド」として活動しながら、母を亡くした十年前の事件について探っていた。 あるとき、ビークヘッドの正体について示唆する手紙が届き、未那は差出人のもとに赴く。モーテルの一角で対峙したのは、“存在を感知されない”異能を持つ、フリーランスの運び屋・東だった。 東は、未那をマフィア「名誉ある橙」の相談役である前堂に引き合わせる。 未那は前堂と取引することで、因縁の敵であるヴィトーの居場所をついに突き止めるのだがーー。 映画のようにスタイリッシュな物語と、圧巻の描写に熱狂する。第15回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。 【編集担当からのおすすめ情報】 第15回小学館ライトノベル大賞の審査員カルロ・ゼン氏が「膝を打つラスト」と評したシーンをはじめとして、圧巻の文才です。担当編集も選考で激推ししました。バディものながら、一人のヒーローの誕生の物語でもあります。因縁の敵も魅力的で、意外な真相には涙しました。映画を見ているような、軽妙洒脱でエンタメ性抜群の物語を、ぜひともご堪能ください。