2023年3月発売
魔王と勇者の最終決戦中、奥義の激突で生じた時空の歪みが二人諸共魔王城を飲み込みー飛ばされたのは遙か彼方、東京・豊洲のど真ん中!元の世界に戻ろうとする魔王と勇者。しかし空気中に魔力が無い豊洲では、隣町に引っ越しすらできない。謎の建築物の出現に怒る、地主の孫・結亜に即時撤去を迫られた魔王は、魔王城を9階建てマンションとして経営することを提案し、一ヶ月で満室にすると豪語するが…。『当マンションにお住いの人間共よ!どうして家賃が未納なのだ!!』怪しげな物件に集まった住民は、魔王も頭を抱える曲者揃い!住民の豊かな暮らしのため(?)魔王が奮闘する不動産コメディ、豊洲で開幕!
ここは人々が獣に還り自由と匿名を謳歌する“仮面舞踏街”。国が認めた唯一の“官製スラム”だ。『Beast Tech社』から流出した規格外の“怪物サプリ”は、街の在り方すらも変えようとしていた。“吸血鬼”の零士と“人狼”の月は新メンバー達と共に事件の真相を暴くため夜の街を駆ける。誘われる死人形の廃ビル。SNSで伝染・増殖する最悪の都市伝説ーそして。少年少女の前に待ち受けるは、未曾有の惨劇。怪物以上人間未満の彼らは、残された尊厳を守るために闘い続ける。超管理社会の歪みが産む最新の御伽噺ーオーバードーズ・アクション第二夜!
静岡県、修善寺温泉。その外れにある『願いの湯』を訪れていた一條ゆのかは少女と出会う。その少女の名はサピー記憶を失った異世界の魔女だった。「そもそも、『温泉』とはなんじゃ?」「温泉は、自分に『お疲れ様』っていう場所なんだよ」温泉を知らないサピと、温泉が大好きなゆのか。二人の出会いをきっかけに始まったほのぼの異世界交流。ゆのかの所属する温泉同好会も巻き込み、気づけば少女たちは温泉巡りをすることに。サピの記憶の手がかりを探しながら、温泉でほっこり至福の時。癒しの先に見える景色は、いつもより少し優しくて…。これは、マイペーハで元気なゆのかと、異世界の魔女サピによる、お風呂と癒しの物語。
横浜でのデート。琉実と付き合っていた頃にも行った思い出の場所。あの時と違うのは、今日は那織も一緒ということ。7月24日。今日は僕の誕生日。琉実と那織から誘われて、三人で出掛けていた。-幼い頃からよく知る家族同然の三人で。昔みたいに。だけど、この楽しい時間がもうすぐ終わるということを、僕は知っている。今日僕は想いを告げる。告白の結果はどうあれ、一つの恋が終わることだけは間違いがない。この関係が崩れてしまうことに、もう戻れないことに対して明確な恐怖がある。それでも僕は言わなければならない。君が、好きだから。
バカばっかりやってきた、最高の親友。買い物、映画、カラオケ、ファミレス、ゲーセン…エトセトラ、エトセトラ。夏には山を越えてホタルを見に行き、秋には駅前でストリートライブもやった。-叶うことなら今と変わらない五人組のままでいたいと願っていた。それぞれが濁った感情を内に秘めたまま。輝かしい青春に浸るふりをしながら。純也と秘密の恋愛関係を結んでしまった夜瑠。何も知らずに夜瑠に恋を伝えようとする新太郎。新太郎に協力するふりをしながら己の恋の成就をたくらむ火乃子。不穏な空気に孤独感を深める青嵐。そしてすべてが破局に向かおうとする中、ただ一人純也だけは元の関係に戻るために抗おうとしていた。秘密の恋の物語、完結編。
四年生への進級を控えたオリバーたち。恒例の長期休暇に、彼らは仲間の故郷への帰省旅行を計画した。剣花団のメンバーにテレサとマルコを加え、連合各国を巡る船旅が始まる。旅先でキンバリーの面々と遭遇しながら、やがてカティの故郷、連合北方の湖水国へと到着する一行。広大な森林と無数の湖、人里の間近に息づく湖竜、本来の姿を保ったままの亜人種の集落ー数々の光景が彼らを圧倒する。そんな中、逗留先のアールト家では、異端が絡むカティの両親の過去を知ることになる。旅は進み、一行はシェラの実家、大英魔法国南部の旧家マクファーレン家を訪れる。シェラの母の豪快な性格に振り回されながら忙しなく過ごす中、彼らは一風変わったケンタウロスと出会いー。
オリバーたちが入学する五年前。魔法使いの家に生まれながら落ちこぼれと蔑まれた少年・ゴッドフレイの人生は、ひとつの報せによって一変する。失敗だらけの受験行脚で得たひとつきりの合格通知。それは「魔法使いの地獄」と称される名門キンバリー魔法学校のものだった。初歩の呪文ひとつ満足にこなせない状態で入学したゴッドフレイ。当然のように授業では爪はじきにされ、他の生徒たちからは笑いものにされる日々が続く。が、唯一の癒しである友人カルロスの窮地に直面したその瞬間から、彼の状況は大きく変わり始めるー。後に生徒最強と謳われ「煉獄」の異名で呼ばれる男。これは若き日の彼とその仲間たちがキンバリーで駆けずり回った灼熱の日々、青春の記録であるー。
『超能力』が“一般科学”として認知された『学園都市』。その平和の裏には表沙汰にできない任務を請け負う『暗部』組織が存在する。『アイテム』-四人の少女で構成される精鋭部隊だ。能力者が発する微弱な力を読み取り追跡ができる滝壺理后。爆発物やトラップを用いた戦闘が得意なフレンダ=セイヴェルン。窒素を自在に操り防御を担う絹旗最愛。そして学園都市が誇る七人の超能力者の一角、麦野沈利。学園都市の暗闇を自由に生きる彼女たちが、静かに標的に狙いを定めるー!「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」これは、やがて「凄惨な事件」へと至る少女たちの、出会いと友情と暗闇の物語。
勇者のスキルや結界まで収納!?誰も気づいてないけど『収納』は自由自在!少年少女四人と共に、異世界に勇者召喚された青年、安堂彰人。彼は勇者であれば『収納』以外にもう一つ持っている筈の固有スキルを、何故か持っていなかった。このままでは、出来損ない勇者として処分されてしまうーそう考えた彼は、王女と交渉しつつ、脱出の準備を進めていくのだった。ありがちな収納スキルが大活躍!?異世界逃走ファンタジー、待望の文庫化!
貴族に扮して王のいる都へ潜入したレンが、激レアな“世界樹の雫”で穢れを浄化する!創造神ルースティナにより神界へ招かれたレンは、そこで自分が召喚された理由を知らされる。加えてルースティナは、人々の心を蝕み乗っ取ってしまう存在である“穢れ”を、レンの持つアイテムで浄化してほしいと言う。彼女の希望に応えるべく、レンと仲間達は、“穢れ”に乗っ取られたエルフの王の浄化を目指すー。チートフル活用の冒険ファンタジー、文庫化第3弾!
邪神の過去があっても、本人はド天然ー!?自重知らずの少年は、今日も元気にお仕事中!辺境の冒険者ギルドで職員として働く少年、コウヤ。彼の前世は病弱な日本人。そして前々世はーかつて人々に倒された邪神だった!今世ではまだ神に戻れていないものの、力は健在で、発想も常識破りで超合理的。その結果、劣悪と名高い辺境ギルドを二年で立て直し、トップギルドに押し上げてしまうー。“元神様”な天然ギルド職員のうっかり改革ファンタジー、待望の文庫化!
卒業パーティーでシャーロットの白い魔力無効化に成功してから数週間。かつてお世話になったレーヌ家との再会も果たしヴィークとの婚約式も執り行われる中、クレアのもとにルピティ王国の第二王子・ジルベールから招待状が届く。次に起こる災害・魔力竜巻に備え、クレアはルピティ王国に協力を求めるため訪問するが…。到着した王城で何と、逃亡したシャーロットが優雅に暮らしているのだったー!ジルベールの目的や如何に!?それぞれの思惑が交差する、恋と友情のルピティ王国遠征編、スタート!
「私は聖女を愛さなければいけない。だから君を愛することはない」夫となるユーリ陛下の言葉を受け、エデリーンはお飾り王妃として過ごすと決意。マキウス王国では国の繁栄のため、陛下が異世界から召喚される聖女を愛する使命があった。だが、聖女が召喚されたと思ったら…えっ?5歳?その上、体には殴られた傷跡が…!悲惨な姿を目にしたエデリーンは宣言。「この子は、私がたっぷり愛します!」身も心も傷ついた幼女が、エデリーンに愛されて何気に無双し、すくすく成長していくー。子育てから始まる、ほのぼの疑似家族生活スタート!
乙女ゲームのストーリー開始“前”の世界に転生し、侍女として働くユリアは、『王女宮筆頭侍女のユリア』ではなく『ファンディッド子爵令嬢』として旅行へ来ていた。目的地であるナシャンダ侯爵領に到着し、侯爵邸で滞在する部屋に置いてあったのは贈り物の山!?そこで成されたのはナシャンダ侯爵家の養女にならないかという提案でー?(折角、家族としてやり直せると思った矢先なのに)貴族令嬢として振る舞うには、まだまだ経験値が足りず緊張の連続!?有能侍女のおしごとファンタジー第九弾、ここに開幕!
御堂からの依頼で、特異事案対策部隊の駐屯所に住み込みで派遣された珠。口入れ屋・銀古での経験を生かし、妖怪とも協力して部隊を支える。銀市と離れて暮らすことに寂しさを感じつつも、手紙を通して素直な気持ちを伝え合った珠は、彼の過去を垣間見る。一方の銀市は意図せず増大する自らの力と静かに戦っていた。久しぶりに会った銀市の様子を不安に思う珠。部隊の協力者・アダムからは、「妖怪も人も信じすぎてはいけない」と忠告される。そんな折、連続不審火の重要参考人として銀市が拘束されてしまいー。
僕、ダックスフントの“フンフン”。大好きな藍ちゃんは、動物病院で顔見知りになった猫の飼い主、鴨井と両片思い。でもこの前やっと“お友達”になれたんだ!え、“恋人”じゃないのって?女子高生の藍ちゃんは大学の受験勉強がすっごく大変みたい…!鴨井も自分が高校の先生なのを気にしてるらしいんだ。そんな時、引き取った犬のことで悩む女の子と予備校で話した藍ちゃん。でも実はその子は鴨井の生徒で、しかも鴨井のことが好きみたいだよ…!?可愛い犬猫に見守られ、受験に恋に大忙し!年の差恋物語第二弾!
「誰でもいいから、彼女になってくれんもんかね」「本当に誰でもいい?私でも?」他愛ない会話から、クリスマスまで期限つきで夏帆は拓海とお試し恋人になる。放課後の帰り道や、休日のお出かけ。これまで彼氏のいなかった夏帆はじゃれあうように“恋人”の距離を楽しんでいたが、気づけば本気で拓海の誠実さに惹かれていた。でも、片思いだからと気持ちを伝えられない夏帆。そんな時「早くこの期間終わらんかな」と拓海が二人の関係を終わらせたがっていることを知って…!?特別書き下ろしストーリー「放課後」も収録。