2023年7月発売
剣と魔法が存在する世界。武器屋の娘・セイラは悪徳冒険者によって、迫害の憂き目に遭っていた。しかし、冒険者は治外法権の存在。店を荒らされようとも暴力を振るわれようとも、泣き寝入りするしかなかった。大切な魔法石を奪われ、絶望に沈んだまま自らの命を捨て去ろうとするセイラ。しかし、そんな彼女の前に月光とともにひとりのシスターが現れ、こう言い放つ。「-取り戻したくはないのですか?その魔法石を」レイチェルと名乗ったシスターは“嘘”と“策略”を駆使して、あっという間に冒険者から魔法石を取り返して…!第15回講談社ラノベ文庫新人賞受賞作、悪徳シスターのコンゲーム・ファンタジー!
「お前はどこにもやらない」歌うことで魔法が使える魔女オリヴィア。彼女は、幼い日に傷ついた黒竜を助けたことで声を失い、魔法が使えないまま魔女の姉と暮らしていた。そんなある日、竜王リベルトの命の恩人として姉妹で竜王国へ行くことに。そこでは結婚する気がない竜王と、強い魔女を彼の花嫁にしたい側近たちが密かに争っているようだけれど…。女性に興味がないリベルトが、なぜかオリヴィアの元を訪れるようになり!?声を失った魔女と最強の黒竜陛下とのドラゴンラブ!アイリス異世界ファンタジー大賞銀賞受賞作!
貴公子シモン・ド・ベルジュが不思議な縁で借りることになった日本の賃貸物件は、港町横浜にある、いわくつきの古い洋館で……? (書き下ろし作品「黄色い館の住人」) 日本を舞台にした、完全書き下ろし新作「黄色い館の住人」のほか、文庫未収録作品(※下記参照・加筆修正あり)も多数収録する《欧州妖異譚》シリーズ特別編! 〈収録作品〉 「黄色い館の住人」 「ロワールの羊はニ乗の夢を見る」 「横濱ラプソディ」 「修行場の異邦人」 「シモン・ド・ベルジュの人には言えない秘密の事情 」
華族令嬢だった久我まりあは父の不祥事が原因で没落したが、夜会にて国内屈指の名家・山上家の嫡男、装二郎と邂逅を果たす。山上家には夜な夜な事件を起こすあやかしを匿っているという不穏な噂があったが、訳あってふたりは契約結婚をすることに。いつしか愛が芽生えた先に待ち受けるのは……? そんな折、帝都で謎の連続昏倒事件が発生。まりあは異能・魔眼の力を発揮し、装二郎と共に調査に乗り出すーー。真の夫婦になるため、まりあ&装二郎がもふもふたちと大奮闘! 溺愛和風大正ファンタジー。 ■著者 江本マシメサ(えもと・ましめさ) 長崎県出身。『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』で2015年にデビュー。著書に『あやかし華族の妖狐令嬢、陰陽師と政略結婚する 』シリーズ(集英社オレンジ文庫)、『浅草ばけもの甘味祓い』シリーズ(小学館文庫キャラブン!)などがある。
非現実的なものを許容しなくなった現代日本で居場所を失い、自らの存在に終止符を打つ「化け仕舞い」を選択するあやかしや神達。彼らの恨みや未練を絶ち、次の生へと送り出す「世話人」が幽世で密かに活動していた。 幽世に迷い込んでしまった人間の少女・雪白は、世話人の青年・カゲロウと出逢う。幽世に来た弊害か、記憶を失くしていた彼女は、世話人の仕事を手伝いながらカゲロウの厄介になることに。 双子の提灯おばけ、荼枳尼天、そして亡霊まで……。雪白は様々なあやかしたちと交流し、彼らの温かさや優しさに徐々に惹かれていく。そして悔いのない「化け仕舞い」のために奮闘するがーー? 切なくも美しい、幽世葬送譚。 ■著者プロフィール 忍丸(しのぶまる) 『異世界おもてなしご飯』(カドカワBOOKS)でデビュー。著作に「わが家は幽世の貸本屋さん」シリーズ(ことのは文庫)、『花咲くキッチン』(富士見L文庫)、『古都鎌倉、あやかし喫茶で会いましょう 』(一二三文庫)など多数。
海の森の主・ツェットの子供らを取り戻すため、非道なキルファン帝国に宣戦布告をしたチヒロたち。だが、すべての罪を皇女・桜に被せて責任を逃れようとする皇帝にチヒロの怒りが爆発する。しかしその瞬間、チヒロの前に創造神たちが現れてー皇帝をかばう神々に違和感を覚えたチヒロは、彼らの示すヒントの欠片を寄せ集め、一つの仮説にたどり着くが…。世界の命運をかけた小人さんの大勝負♪ダイジョブ、何があっても、アタシは皆の味方だからね。
ブラックな魔宝石商で働く名ばかり貴族令嬢のオードリー。父を亡くし、魔宝石の鑑定に必要な魔力も皆無で夢だった鑑定士にもなれないまま、薄給でこき使われていた。ある日彼女は、商会長で婚約者のゾルタンから婚約破棄を言い渡され、ますます職場での立場を失ってしまう。悲嘆に暮れる彼女の前に現れたのは、水晶の精霊クリスタ。なりゆきでクリスタと魔力契約を結んだオードリーだがー念願叶って魔宝石を鑑定できるようになっただけでなく、メチャクチャな威力の精霊魔法まで身につけ、一気に規格外の存在に!?(そこまではいらないんだけど…)それでもーつらい毎日はもうおしまい。好きなことをしながら、生きていける。「私は私のお気に召すまま」魔宝石鑑定士オードリーの自由で素敵な独立ライフ、始まります!
「ありがとう、矢代。私の恋を……今日までずっと、応援してくれて」 再びピアノに向き合うことを決めた凛華のために、懸命に奔走する天馬。 「ありがとう、麗良。私の恋を……今日までずっと、応援してくれて」 最愛の親友である凛華のために、どこまでも天馬と共に尽力する麗良。 「私は……」 二人の想いを受けた凛華は、勇気と最大限の愛情とともに、あの日に失敗した『告白』を告げて──。 もしも幸せに形があるなら、その形はきっと──最も幸せなトライアングルラブコメは最高の結末へ!
「学校で自分が受け持つ生徒と密会。…興奮する?」桐原との誰にも言えない特別な関係は、俺が教師として森瓦学園に赴任したことがきっかけに始まった。学校では真面目で先生からの信頼も厚い生徒会長だが、二人きりのときはいたずらっぽく、甘えたがりで嫉妬深い。週末は彼女の家で食事を作り、一緒にゲームをして、まるで恋人のように甘やかす。弱みを握られていることで拒絶もできず、よくないとは思いながらも毎日少しずつ秘密を重ねていって…。「先生のことを好きって気持ち、すごく大きくなっているんだ」素直に気持ちをぶつけてくる桐原に、抑えていた想いも大くなっていく。バレたら終わりなのに、その意識が逆に拍車をかけていきー。
「麻衣さんは僕が守るから」 「じゃあ、咲太は私が守ってあげる」 咲太にしか見えないミニスカサンタは一体何者? 真相に迫るシリーズ第13弾。
「ねぇ。しばらく私の代わりに学校行ってくれない?」不気味なくらいに優しい素直の言葉が、私を惑わせる。オリジナルがやりたくないことを押しつける身代わり、“レプリカ”には、手に入るはずもなかったもの。“ふつう”の学校生活を送る日々が訪れた。文芸部の廃部の危機を救うため、奔走して。アキくんとの距離も、縮まって。そしてー。「ナオちゃん。わたしを見つけてくれて、ありがとう」秋。私の好きな人と同じ名前をした季節に、忘れられない出会いをした。第29回電撃小説大賞“大賞”受賞作、切なく胸を打つ第2巻。
少しずつ変わり始めた未来。二斗はアーティストとしてさらに大きな舞台に進むため、文化祭ライブに向けた準備を始める。 だけど彼女は知っていた。『天才』の成功は他の誰かーー『凡人』の未来を壊してしまうことを。そして、その苦悩こそが彼女を縛りつけるもので……。 だから、『凡人』代表の俺は決意する。彼女を救おう。かつて逃げだした才能の化け物・nitoに、今度こそ立ち向かおうと。 青春×タイムリープストーリー、シリーズ最高潮! 未来を懸けた文化祭編が幕を開ける。
天海蒼真はIT企業に勤める27歳サラリーマン。連日アプリの不具合や取引先のクレーム対応に追われ、仕事へのやりがいに疑問を感じ始めていたある日、ファミレスで仕事をしていた蒼真は見知らぬ女子高生に声をかけられる。「あたしの社畜になってください!」羽白光莉。見た目陽キャなギャルにして、フォロワー35万人を誇る超人気のイラストレーター。そんなギャルJKが立ち上げたゲームクリエイションチームに誘われた蒼真。当然一度は断るものの、その矢先に勤め先が買収され、担当プロジェクトが凍結されてしまいー
★2023年1月新作ライトノベル初動売上1位達成★ 天才聖剣士・ラディアータの弟子となった“無能”の少年・識は、〈決闘競技〉聖剣演武の頂を目指し聖剣学園に入学した。 波乱の1学期を乗り越えて修練を重ね、成長を遂げた識。師弟の絆は盤石かと思われたが、そこへ北海道のライバル校トップに君臨する“世界の歌姫”聖剣士・春風瑠々音が現れーー。 「識ちゃんを懸けて、決闘よ!」 ラディアータVS瑠々音、識を取り合うお姉ちゃん戦争が勃発!? 若手聖剣士がしのぎを削る、年に一度の聖剣学園対抗戦【三校交流会】を舞台に、火花が散る! 師弟の絆輝く青春〈決闘〉ファンタジー、第2幕。
つかの間の長期旅行を終え、四年生に進級したオリバーたち。哲人デメトリオの「失踪」に学園内の動揺がいまだ収まらないなか、穴埋めとして曲者ぞろいの新任講師たちが着任する。なかでもロッド=ファーカーは両極往来者であり“大賢者”と称される魔法使い。彼が巻き起こす新風はかつてない波乱を予感させ、仲間の身を案じるオリバーは胸の奥で警戒を強める。一方、ピートやガイは友と並び立つため、さらなる絆や力を求め葛藤する。しかし、「魔法使いの地獄」は彼らに立ち止まる余裕など与えてはくれない。今年もまた一人、迷宮の奥で生徒が魔に呑まれてしまいー
「私、シノが好き!これからは、恋人としてそばにいたい!」こうしてごく平凡な男子高校生である俺、久溜間道シノと、学校一の美少女と名高い鳳エマは恋人となった。…信じられるか?あの鳳エマだぞ?イギリスからやってきた、ユーモアと愛嬌に溢れる完璧な美少女。まさに高嶺の花だ。本当に俺がただ、平凡な人間だったならー。『シノなんて操り人形にして、ぜ〜んぶ奪い取ってやるんだから!』俺には世界的大企業『光郷グループ』の莫大な遺産が相続される。彼女はその遺産目当てで俺に近づいたのだろう。グループに仇なす者は全て排除する。エマ、利用するのは俺のほうだ。君を操り人形にして、徹底的に利用してやろうか。クックック…。
三年ぶりに会う橘さん。彼女の感情はあの時から変わっていなかった。まるで子供が宝物を扱うように、想い出を握りしめたままで……。 けれども俺には遠野との未来があって、誰もが傷つかず、幸せになる落としどころを探さなくちゃいけない。 早坂さんと感傷的な気分に溶け合うのも、宮前からの誘惑だって、すべては一過性のものであるはずだ。 だからこの関係は、否応なく沸き立つ感情は、今度こそ隠し通さないとーー。 大学生編、再びの泥沼へ突入。
目が覚めると、俺は中二の姿に戻っていたー。仕事はダメで金もなく、女にはモテるが夢を諦めクソみたいな大人になっちまった俺の人生。全ての原因は中学時代のアイツ、初恋の彼女、安芸宮羽純のせいだーなんて愚痴っていた俺は事故に遭い、なぜか中学時代へタイムリープしていた。当時は冴えないモブ男子だった俺だが、見た目を整え、中身は大人のコミュ力を発揮すると、あっという間に理想の青春をやり直すことに成功!過去の記憶をもとに通学途中で美人ギャルの茅ヶ崎を助けたり、クラスの一軍男女のトラブルもクリアしていく。あとは俺の人生を転落させた元凶、安芸宮羽純と過ごした向日葵が満開の『あの夏』の事件の真相を暴き、変えるだけのはずだったのだがー。
狼の化身ルティアが抱えていた心の呪縛を解き、教科書を巡るアケントでの争いに終止符を打たせたコル。目的であった聖典印刷の目処も立ち、いざ公会議に向けコルたちは準備を始めるのだった。全世界の聖職者が集う公会議、来るべき論戦を優位に進めるべく、一人でも多くの味方集めが重要となる。だが、その出鼻をくじくように“薄明の枢機卿”の名を騙る偽者が現れたとの報せが届く。聖堂都市エシュタットの圧政に立ち向かう、“薄明の枢機卿”の名の許に建てられたという希望の街オルブルク。かねてからの謙遜が仇となり、自分が本人であることを証明できないコルは決断を迫られるー。