制作・出演 : アキコ・グレース
1年間にわたって実施された毎月オリジナル曲を発表する配信プロジェクト“PianoMode”をまとめたアルバム。アキコ・グレースがジャンルにこだわらず、四季をテーマに作曲、ソロ・ピアノで演奏した。美しく、ピュアで、瑞々しい、澄み切ったピアノ世界。
初共演となるアリを迎えてのミューヨーク・レコーディング。アキコ・グレースのピアノはますます叙情味を帯びるようになってきた。繊細なことこの上ないタッチが胸に染み入る。ベースとのデュオで演じられるクラシックの「トロイメライ」のなんと美しいことか。
ビル・ラズウェルのプロデュースによる初のアンビエント作品。ピアノやシンセが層を成す深い響きは宇宙空間や深海をイメージさせる。これまでのジャズ作品のように技巧を前面に押し出してはいないが、美意識は濃密。ジョン・レノンの(9)は耽美的かつスピリチュアル。
のっけの(1)から縦横無尽に暴れまくる竜巻のような荒々しさ。かと思えば、(3)では美しくも力強いプレイを聴かせ、(9)では大らかで慈愛に満ちたテーマを響かせる。AGトリオの持つアグレッシヴさと懐の深さが、ライヴ録音のおかげでさらにスケールを増している。
発売元
日本コロムビア株式会社アキコ・グレースのニューヨーク録音三部作から未発表曲を収録したアルバム。彼女は一枚に収まらない曲数を録音するそうだ。別ヴァージョンの(1)(3)以外は未発表曲。(8)(9)にはジョージ・ガゾーン(ts)が参加。彼らのコルトレーンへの傾倒ぶりをしめす演奏が聴ける。
発売元
日本コロムビア株式会社“和”に題材を求めるというNYの常道といってもいい選択で録音された作品。題材、アレンジと確かに工夫の跡が滲み出たアルバムに仕上がった。清登〜竜飛という個性あふれる二人も健闘し、構築的になりがちなピアノ表現をバックアップしている。
注目の若手ジャズ・ピアニスト第3弾。パット・メセニー・トリオのリズム・セクションをバックに、クラシックな佇まいを織り込ませた、エレガントで透明感のあるピアノをのびやかに聴かせる。確かなテクニックに裏打ちされた自由なジャズは新時代を感じさせる。
サヴォイに2002年、デビューを果たした新進気鋭ぶりを示す意欲的なデュオ作品。参加したゲスト、中西ら計5人は技も確かで個性的な面々。ときにはサイドにまわってみせながらもガッチリとまとめた彼女の技量、ジャズ&クラシックの感性が結実した聴きごたえある逸品である。
東京芸大とバークリーで、それぞれ楽理とピアノを専攻した話題の女性ピアニストのデビュー作。NYで活躍する一流のリズム・セクションを迎えて、瑞々しい感性が伝わるスリリングな演奏を聴かせる。第二の大西順子として期待を集めているのも納得。