制作・出演 : アル・ジャロウ
ヘヴン・アンド・アースヘヴン・アンド・アース
3年半ぶり、通算12枚目のアルバム。今回は、ナラダ・マイケル・ウォルデンをプロデューサーに据え、モダンなR&B色の作品に仕上げている。最後の曲はマイルス・デイヴィス作で、ここでは、彼本来の素晴らしいジャズ・ヴォーカルを聴くことが出来る。
ハリソン/ポートレイトハリソン/ポートレイト
ガムランにシビレちゃったアメリカ人、ルー・ハリソンの音楽は、大らかにしてケッタイである。明らかにガムランの音がするのだが、ちっとも空気が妖しくならない。あくまで質朴まっすぐなノリ。でもそれがかえって響きをごちゃまんと超俗的な顔にする。
ベスト・オブ・アル・ジャロウベスト・オブ・アル・ジャロウ
96年11月〜12月上旬、東京、福岡、大阪のブルーノート公演記念盤。大ヒットはないものの、ジャロウの軽妙で変幻自在で、それでいて知的な歌いっぷりはしみじみと上手い。アレンジャーとしても凄い。いわゆるオオバコよりクラブ系で輝くジャズ歌手だ。
テンダーネステンダーネス
マーカス・ミラー、スティーヴ・ガッドなどミュージシャンの顔触れも最高、得意曲を次々と歌うエネルギッシュなスタジオ・ライヴ。(4)はキャスリーン・バトルとのデュエット。亡きエリック・ゲイルのギターにもしんみり。集大成盤ともいえる快作。