制作・出演 : イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
バーンスタインによる2度目のプロコフィエフ。バーンスタインが最も充実していた年のひとつ、1979年のイスラエル・フィルとのライヴ録音。プロコフィエフ特有の色彩感とリズム感を表出した躍動感あふれる名演だ。
リリカルで繊細なピアニズムによる異色のベートーヴェン演奏として話題を呼んだ録音。ルプーの美質が前面に出ているうえ、独特の美しさを湛えていて高い評価を得た。メータの伴奏もピアノをどっしりと支えている。
若くしてジュリアード音楽院に学び、そのキャリアをスタートさせた五嶋みどりが、活動初期に共演したズービン・メータと組んでレコーディングしたのは、待望のシベリウスのヴァイオリン協奏曲でした。フィルアップのブルッフとともに、ヴァイオリンのための幻想的な協奏的作品を、イスラエル・フィルという絶妙のバックを得て、彼女は実に美しい演奏を繰り広げています。
ヴァイオリン協奏曲は、民族色の強い協奏曲で、パワーに満ちた快作だ。こういう曲を名人が演奏すると凄いことになる。パールマンは、民族色を前面に出すということはないが、まさに胸のすく快演と言える。
この「大地の歌」は2度目の録音。最初のウィーン・フィル盤にも負けない、オーケストラの魅力が醸し出されており、2人の歌手の質の高さ、バランスの良さも秀逸。何より、バーンスタインの情熱が感動的だ。
制作・出演
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 / コル・イスラエル交響楽団 / スターン / テル・アヴィヴ・フィルハーモニー合唱団 / バーンスタイン / メンデルスゾーン / ヨセフ・フリードランド67年の第三次中東戦争のあと、東エルサレムがイスラエル側に統合されたのを記念してスコープス山の野外劇場で行なわれた演奏会のライヴ録音。マーラーの「復活」第5楽章がヘブライ語で歌われている。愛国的なイベントでの熱のこもった演奏だ。
ベートーヴェンが名演。第2楽章も含めNYPをゴージャスに鳴らしつつ、バーンスタインの歌い口はニュアンスに富み、粋で説得力がある。第3楽章のわくわくさせる躍動感や副主題のノリはいかにもレニーらしい。モーツァルトはゆったりとしたテンポでの堂々とした趣。
パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで史上最年少で優勝を果たした翌年に録音されたデビュー盤。庄司紗矢香の才能に注目したメータのサポートのもと、庄司は伸び伸びとその才能を発揮している。
同世代の神尾真由子がチャイコフスキーで優勝して、周囲はますますライバル視するようになった。そんなところでベスト・アルバムのリリースはまさにグッド・タイミング。天才少女から大人へと向かう彼女の足跡をたどることは、彼女のこれからを占うこと。期待は膨らむ。
1950年代のショルティの演奏。まだ40代。盛んに歌劇の指揮者を務めていた時代の演奏である。熱っぽい表現だがどこか覚めたところもある。緻密な構成感が感じられる。そこにショルティの秘訣がある。颯爽としたイスラエル・フィルとの「イタリア」が鮮烈。