制作・出演 : エサ=ペッカ・サロネン
マーラー:交響曲第3番マーラー:交響曲第3番
今から15年前にフィルハーモニア管の定期に突然登場して(ティルソン=トーマスの代演)センセーショナルなメジャー・デビューを飾った因縁の曲を遂に録音したもの。頭脳明晰なセパレーションの良さが光る演奏で、それを捉えた録音も当然、明快に響く。
リゲティ・エディション5 自動演奏楽器のための作品集リゲティ・エディション5 自動演奏楽器のための作品集
リゲティは猟奇系の人で、そういう人は江戸川乱歩はじめ大概カラクリ好き。責め道具、だまし道具……、怪しい仕掛けで人をいたぶるのが好き。当盤は100台のメトロノームをコツコツいわせたりし、聴き手の耳を怪しくいたぶる。これぞ猟奇的からくり音楽!
声楽作品集声楽作品集
リゲティ・エディションの第4弾。彼は東京オペラシティの“コンポージアム”の今年のテーマ作曲家でもある。彼の声楽作品のベスト・アルバムといったCD。一貫して流れる実験精神。発表された当時ほど刺激的でないのは、演奏のクオリティが高いから?
バルトーク:ピアノ協奏曲バルトーク:ピアノ協奏曲
バルトークの残したピアノ協奏曲全3曲を収めた意欲作。ブロンフマンの切れ味の良い演奏はまさにバルトーク向きで、サロネンのサポートも見事。欲を言えば3曲の性格の違いをもう少し描き分けてほしかった。録音も、独奏ピアノの響きが物足りない。