音楽むすび | 制作・出演 : エサ=ペッカ・サロネン

ストラヴィンスキーの没後30周年を記念して、サロネンのストラヴィンスキー演奏がまとめてリリースされる。人気の高いバレエ音楽「火の鳥」をサロネンが色彩感豊かに描いている。

「プルチネルラ」や「狐」という民話や伝承に基づくストラヴィンスキーの親しみやすい作品が収められている。サロネンがロンドン・シンフォニエッタを指揮してこれらの作品を生き生きと描く。

ストラヴィンスキーの新古典主義的作品である「ミューズを導くアポロ」や「バーゼル協奏曲」。サロネンはストックホルム室内管を率いて現代感覚を交えながら明晰に演奏。

「エディプス王」はギリシャ悲劇に基づくオペラ＝オラトリオ。ラテン語をテキストとする新古典主義的作品。大規模な管弦楽と合唱を必要とする大作で、サロネンは明快な演奏を繰り広げる。

ストラヴィンスキーの没後30周年を記念してサロネンのストラヴィンスキー演奏がまとめてリリースされる。ポピュラーな名曲「ペトルーシュカ」と隠れた名曲「オルフェウス」のカップリング。

最高の音で楽しむために！

サロネンによる、J．S．バッハ没後250周年を記念する作品集が完成。現代の大作曲家・編曲家たちによる、オルガン曲のトランスクリプション(編曲)を全6曲収録した注目作品だ。

アメリカの気鋭のヴァイオリニスト、ジョシュア・ベルの新作。カップリングは珍しいゴルトマルクの協奏曲。サロネンの好サポートを得て、美音で知られるベルが切なく美しく歌い上げている。

スッキリ爽やか、コカ・コーラ系「大地の歌」。別れはべったり情緒的なものという我々の感覚からは拍子抜けしちゃうほどのあっさり加減だ。音響面では面白いが、マーラーの志向した東洋への憧れからは遠いような……。ドミンゴの歌唱はオペラみたい。

映画『ファンタジア2000』のなかで最もうまく音楽と映像がシンクロしているのが、ブロンフマンが演奏するショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番だと思う。このCDではその全曲が楽しめるとともに、その他の曲でもブロンフマンのクリスタルな音が光る。