制作・出演 : エリオット・ジグムンド
奇跡の発掘! ビル・エヴァンスの晩年を代表する名盤『アイ・ウィル・セイ・グッドバイ』 『ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング』と同じメンバーによる完全未発表コンサート音源(海賊盤でも過去に流通なし)が、 40年の時を経て届けられる。ジャズ・ピアノの詩人の円熟期の煌めきを捉えた、全ジャズ・ファン必聴盤。 <収録内容> 01. シュガー・プラム 02. アップ・ウィズ・ザ・ラーク 03. タイム・リメンバード 04. T.T.T. 05. いつか王子様が 06. ミーニャ(オール・マイン) 07. オール・オブ・ユー 08. サム・アザー・タイム
どうしてもリバーサイド期に注目が集まるエヴァンスだが、内在する狂気の部分が発露した後期にも聴くべきものはある。最晩年のワーナー音源からピックアップした本作で、当時の破滅的な美しさを体感したい。
ビル・エヴァンスの数あるトリオ作品、特にスタジオ録音盤に限定すれば間違いなく最高峰に位置する1977年の作品。3者並列的な演奏を信条とするスタイルにも関わらず、エヴァンスの存在感だけが際立つ一枚でもある。
危うさの色濃い作品の多いエヴァンス晩年の作品群。そんな中でも何度も聴きたくなるのがトゥーツ・シールマンスとの共演盤。曲によってはエレピを弾いたり他のメンバーが加わったりして彩りが添えられている。
93年にディック・オーツ、ピーター・マドソン、エリオット・ジグムンドを加えた編成で録音した作品。曲はすべてオリジナル。バラード、カリビアンなど曲調はさまざまだが、中山英二の曲と演奏には、故郷の北海道を思わせる広大な風景とロマンティックな響きが…。
日本的な情緒をもった曲作りで知られるベーシストの中山が94年、ニューヨークで仲間たちと録音した作品。ディック・オーツのサックスを含むカルテット編成、本場のミュージシャンを相手に、音楽を通して、彼が理想に掲げる精神世界のあり方を模索している。
バッハ曲(1)ではパーカーがひょっこり出てくる。パウエル的なビ・バップのテイストたっぷりの(2)はオルジェのオリジナル曲。クラシック演奏の技法にジャズの即興性が加味されたらこんなにも魅力的になるという独自の音楽美学を展開した聴きごたえある逸品だ。