制作・出演 : エレクトリック・グラス・バルーン
いわゆる下北系(死語)ギター・ポップ・バンドで影響を受けていない輩は皆無(推定)のギター・ポップ番長、エレグラの初のベスト・アルバム。心踊らせるまっさらなメロディと、小宇宙の域まで達している魅惑の音空間を心ゆくまでしゃぶり尽くそう。★
彼らはギター・ポップ・バンドと括られるかもしれないし、確かに洒落てる。だけどどこか壊れてたりぎこちなかったりしてて、そのはみ出し方がとても好き。今作は「恋する爆発が未来を産み落とす」という泣かせるフレーズのある(9)がとびきり素敵ですね。
期待のギター・ポップ・バンド、エレクトリック・グラス・バルーンの2nd。インテリジェンスを感じさせる声質で非常に文学的な詞を歌う彼らは、それでも全然頭でっかちではない。自由な空気にあふれ、弾けた感覚が満ちているこのアルバムは傑作だ。
頼りなげなヴォーカルには変わりないが、瞬間の爆発力を身につけたエレグラの1stフル・アルバム。はちきれんばかりの若さが何とも痛快! なので、「コレってアレのパクリじゃ〜ん」なんていう聴き方をする人には聴いていただかなくて結構です!
今作では初の日本語ヴォーカルに挑戦した彼らの3rd。当然、英詞の曲より「悪夢のようにシュール、だけどちょっぴりロマンティック」という世界観が露になった。ポップ志向と変質趣味が合体したギター・サウンドがイカす。プロデュースは福富幸宏。
ハウスを消化した日英同時感覚特有のインディ・ギター・サウンドなんだけど日本語がメロディに旨くノリ切らないでいるように思えるのは私だけか? あ、英詞なんだコレは失礼しました。個人的には前作のソフトなネオアコ路線の方が数段いいと思います。
イギリスの若手ギター・バンドと共通項の多いサウンドを聴かせるバルーンズのデビューEP。初々しくも瑞々しいメロディ作りや演奏には光るものもあるが、雰囲気だけの英語の歌はやはり弱い。もしアルバムを作るなら、もう少し基礎体力が欲しい。