制作・出演 : カルロス菅野
ソニー移籍後初となるオリジナル作品。ただでさえ「熱い」楽団が、「一番派手なアルバム」を自認するほどの強力な15周年記念盤。オルケスタ・デ・ラ・ルス結成時のメンバーだった塩谷哲がゲスト参加。
“団塊の世代”に畳み掛けるような選曲が続く冒頭、気がつけば“ラテンなシャレード”だ。フュージョン世代以降の日本最高のつわものが集合したハイ・レベル/ハイ・センスなラテン・ジャズ・バンドの見事な演奏だ。絶好調を維持する近藤和彦のアルト、宮本大路のバリトンに注目。
80年代にアイドル的な人気も得た女性ジャズ歌手と、カルロス菅野率いる広角型ラテン・ジャズ・バンドが和気あいあい、素直に重なった共演作。きらびやかで弾力ある重厚サウンドのもと、ちょいハスキーな歌声が気持ち良さそうに泳いでいる。好企画作。
カルロス菅野率いる、ラテン・ジャズ・ビッグバンド、熱帯JAZZ楽団のベスト・アルバム。名曲のカヴァーも味わい深いが、彼らの真髄が感じられるオリジナル曲も名作揃いだ。
熱帯JAZZ楽団を率いるパーカッション奏者が98年以来、アルバムのアクセントとして歌ってきたスタンダードを集め、新録5曲を加えた作品。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を典型に真剣かつ肩の力を抜いたヴォーカルの佇まいが魅力。ピアノ・トリオ+サックスの小編成でしっとりまとめた「ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー」の渋さもいい。
第11作目。ロビー・ネヴィルの86年のヒット曲「セ・ラ・ヴィ」をカヴァーしていて驚いたが、古さも懐かしさも感じさせない新曲と化していたことに二度びっくりした。アンサンブルの音のフレッシュさゆえで、すべてを自分のものとしてしまうバンド力は見事。
腕利きのミュージシャンが結集した人気ラテン・ジャズ・ビッグバンド、熱帯JAZZ楽団の記念すべき10枚目のオリジナル・アルバム。ジャズ・スタンダードの名曲とオリジナルを収録。きらびやかでパワフルなオーケストラ・サウンドとソロで途切れることなく魅了する。
サックス・プレイヤー、小林香織の2ndアルバム。プロデュースとアレンジは笹路正徳、参加メンバーは村上“ポンタ”秀一(ds)、野村義男(g)、日野賢二(b)らがバック・アップ。更に日野皓正もゲスト参加。エモーショナルでカラフルなそのプレイはポップス・ファンにもアピールできそう。
結成10周年記念アルバムで通算9作目の本作にはスリービックリーズと渡辺貞夫がゲスト参加。(2)のイキの良いアレンジとパフォーマンスに大満足。有名曲(6)も彼等流の熱くかつ斬新なリズムに乗せ生まれ変わらせてしまうところが見事。(11)がスペシャル・ボーナス。★