制作・出演 : ケニー・バロン
ケニー・バロンがプロデュースした2009年、NY録音作。一部で電気楽器も使っているが、全編、アコースティックな肌触り。気だるく、ささやくような表現が心地よい「Tell Me A Bedtime Story」、ゆったりとしたグルーヴとファンキーな味わいが印象に残る「Come Together」、エレガントな演奏に乗せて雰囲気たっぷりに歌う「That's All」などがいい。
大阪在住の実力派アメリカ人テナーマン、3枚目のリーダー作でついにNY録音を実現。ケニー・バロンをはじめ、ジャズの巨匠で構成されるリズム隊を擁したワン・ホーン・カルテット。円熟味を帯びたテナーの音色は温かみがあり、落ち着いた風情が心地よい。
ケニー・バロンは現代屈指の名ピアニスト。これはスタンダード集とあって、その素晴らしさを誰にでもわかる形で提示した魅力的な作品。「ビューティフル・ラブ」「ハッシャ・バイ」といった選曲も嬉しい。これでバロンの人気はきっと実力に追いつくことだろう。
ファリナッチのイメージを変えるような内容が心地よい。スタンダードからタンゴ、ボサ・ノヴァ、イタリア歌劇、ブルガリア聖歌、そして「崖の上のポニョ」まで、彼が哀愁漂うトランペットで切々とフレーズを綴る。豪華な共演陣もその演奏に花を添える。
ハードコア・ファンク・バンドを率いたり、モンゴルのホーミーまがいの技法で驚かせたり、変態系超絶技巧トロンボニストが、真っ当なジャズができることを証明して見せた85年のスタンダード集。地味な楽器の新たな魅力を引き出した、ユニークで楽しい作品。
人気ピアニスト、バロンの85年の『スクラッチ』に続く、エンヤにおける2作目。フレッシュな顔ぶれによるクインテット編成で、7曲中4曲が自作曲。作曲家としての才能にもご注目。バラードの名曲「クロース・トゥ・ユー・アローン」はトリオ、急速調の「デクスタリティ」はドラムとのデュオ、「トゥリンクル・ティンクル」はソロ。録音はルディ・ヴァン・ゲルダー。
94年ニューヨーク録音のエンヤ第2作。哀愁のトランペットに変わりはないが、サックスのエイブラハム・バートン、あるいはラルフ・ムーアを加えたクインテット演奏が中心、しかもアップ・テンポのオリジナルが多いとあって、珍しく燃えるハード・バッパーに衣替え。
人気ピアニスト、ケニー・バロンがニューヨークのクラブ「ファット・チューズデイ」で行なったライヴを完全収録。スタンダードからオリジナルまで、ケニー節全開のピアノ・プレイが堪能できる。
85年、エンヤに録音したピアノ・トリオ作。デイヴ・ホランド(b)とダニエル・ユメール(ds)とは初顔合わせ。バロンの抒情性がデイヴ・ホランドの持つメロディ感覚と呼応してブルース、ワルツとさまざまな顔を見せ、マジカルな演奏となっている。
大御所ピアニスト、ケニー・バロンをフィーチャーした、正統派ピアノ・トリオによるスタンダード集。リラックスした雰囲気の中で、歌心に溢れたプレイを展開している。