制作・出演 : サイモン・ラトル
ラトルによるマーラー「夜の歌」を収めた作品。第7番はマーラーの交響曲の中では比較的評価の低い作品で、冗長などと楽章間の出来不出来も指摘されているが、そうした欠点を逆手にとって魅力を表出させるという離れ業をみせている。
ラトルとバーミンガム市響が円熟味を帯びてきた90年代初頭の録音となる、マーラーの「巨人」。若々しいマーラーのリリシズムと大きなダイナミズムを違和感なく表現した、反応のいいオーケストラの演奏が素晴らしい。
若きラトルとバーミンガム市響&合唱団との渾身の演奏が聴ける、注目すべきアルバム。さまざまなマーラー像が飛び交っていた時代に、新たに清新で意欲に満ちたマーラーを提示したという点において記念すべき録音といえる。
制作・出演
サイモン・キーンリーサイド / サイモン・ラトル / ジョナサン・カーク / ニーチェ / バーミンガム市交響楽団 / バーミンガム市交響楽団ユース・コーラス / バーミンガム市交響楽団合唱団 / ビルギット・レンマート / フィリップ・ハリソン / マーラーラトルとバーミンガム市響とによるマーラー・シリーズの終盤の録音。第8番同様に、第3番も彼らのマーラー解釈の集大成的な演奏となっている。歌曲もまた実に表情豊かで、成熟した演奏を聴かせている。
学校で習うクラシックの名曲を収めるシリーズの高校編。教科書の監修に当たった教師陣が監修しており、ウンチクや主要音楽用語集を満載したブックレットを封入。クラシック入門編としても最適のアルバムとなっている。
制作・出演
サイモン・ハルゼイ / サイモン・ラトル / ジャン=ポール・フーシェクール / ジョゼ・ヴァン・ダム / ナタリー・シュトゥッツマン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ベルリン放送合唱団 / マグダレナ・コジェナー / ラヴェルラトルがバーミンガム市響と最も充実した演奏を繰り広げていたころの録音で、このころから録音面でレパートリーの広がりをみせてきた。超有名曲を取り上げているが、豊かな感興に満ちた演奏を聴かせている。
20世紀前半の作品を積極的に録音していたころのもので、ストラヴィンスキーの3大バレエでは、最初に録音されたのが、この「ペトルーシュカ」。3楽章の交響曲も必聴の仕上がり。
制作・出演
アロイス・コンタルスキー他 / オリヴィエ・メシアン / サイモン・ラトル / サシュコ・ガヴリーロフ / ジークフリート・パルム / トリスタン・ミュレイユ / ハンス・ダインツァー / バーミンガム市交響楽団 / ピーター・ドノホー十種以上ある「トゥーランガリラ交響曲」は、いずれも個性的で優れた演奏揃いだが、若きラトルの録音も、この曲の新たな魅力を引き出した秀逸な演奏を聴かせている。「世の終わり……」も有名な録音だ。
抜群の推進を誇った、ラトル30歳後半の快演。バルトークの独特のリズムを、このようにカッコ良くきめられる指揮者は、そうはいない。それに加えて、オーケストラの透明感あるサウンド作りも驚嘆ものだ。
「春の祭典」は、ラトル2度目の録音。鋭いリズム、音量、音色のバランス、ぐいぐいと迫ってくる推進力など、文句なしの出来だ。新古典主義時代の「アポロ」もキリッと締まったタイトな演奏となっている。
リクライニング・シート付のHAKUJUホールで行なわれる“リクライニング・コンサート”との連動企画盤。その名のとおり、リラックスを促すクラシック曲が厳選された一枚だ。
ストラヴィンスキーの交響曲って、こんなに面白かったっけ? 音楽の構造が入り組んで、色彩が多様であればあるほどラトルの指揮が冴える。洗練された音色やワイルドな響きが飛び交うダイナミックな音の隙間から、作曲者の複雑な顔が浮かび上がってくる。
ベルリン・フィルの12人のチェリストたちによるジャズ、スタンダード集。リラックスした雰囲気のなかで、エリントンやマンシーニなどおなじみのナンバーを快演している。