制作・出演 : サイモン・ラトル
ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
2007年のジルヴェスターコンサート。「展覧会の絵」は、ソロ楽器の見事さはいうまでもないが、全体としては手作りの温かさが感じられる。絵の中のキャラクターが動き出すような生命感に満ちている。ボロディンの第2番も躍動的で引き締まった演奏。
ラトル&チョン・キョンファ ベートーヴェン:「運命」&ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ラトル&チョン・キョンファ ベートーヴェン:「運命」&ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ラトルの古楽奏法を踏まえた、実にスリリングなベートーヴェンとして大きな話題となったアルバム。チョン・キョン=ファ初のブラームスの協奏曲という願ってもないカップリングもうれしい。
ニールセン:フルート協奏曲、クラリネット協奏曲&管楽五重奏曲ニールセン:フルート協奏曲、クラリネット協奏曲&管楽五重奏曲
制作・出演
カール・ニールセン / サイモン・ラトル / シュテファン・シュヴァイゲルト / ジョナサン・ケリー / パユ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マイヤー / ラデク・バボラーク / ラトルベルリン・フィル縁の才人ふたりをソロに、ラトルが取り持つニールセンの今世紀的展開。懐の深い立体的な描写の重なり合いを通して、ほのぼのとしたデンマークの日常すら想起される面白さ。20世紀から引きずってきた“ニールセン像”が書き換えられる。
ハイドン:交響曲集ハイドン:交響曲集
皆さんには悪いけどハッキリ言おう。ハイドンの交響曲は、このへんまでが抜群に面白いのだ。もしラトルが引き続きハイドンを録音するなら、これ以降ではなく、これ以前のものをやってほしい。その面白さを見抜き、才気たっぷりに表現したラトルに拍手。
ベルリン・フィル・ヒストリーベルリン・フィル・ヒストリー
制作・出演
アルトゥール・ニキシュ / ウィルヘルム・フルトヴェングラー / クラウディオ・アバド / サイモン・ラトル / ザビーネ・マイヤー / スウェーデン放送合唱団 / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ベートーヴェン / ヴォルフラム・クリストブラームス:ドイツ・レクイエムブラームス:ドイツ・レクイエム
創立125周年を迎えるベルリン・フィルとラトルの今世紀的な美質あふれる演奏。低弦の呟き、合唱のppp、細部までクリアな演奏と優れた録音、さらには音楽総体のゆったりとした時間の流れが、作品の地域性を超越した次元で感じられる空間表現の妙技。★
ベートーヴェン:交響曲全集ベートーヴェン:交響曲全集
制作・出演
ウィーン・フィル / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / カート・ストレイト / サイモン・ラトル / トーマス・ハンプソン / バーバラ・ボニー / バーミンガム市交響楽団合唱団 / ビルギット・レンメルト / ベートーヴェンEMI CLASSICS 決定盤 1300 384::ショスタコーヴィチ:交響曲第10番EMI CLASSICS 決定盤 1300 384::ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ラトルが20代のときの録音。フィルハーモニア管を初めて振ったときに取り上げた作品で、見事にオーケストラをコントロールしている。独特の情念とアイロニーは薄いが、曲の持つ力をしっかりと引き出しているあたりがさすが。