制作・出演 : シベリウス
1960年録音のカラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団演奏によるシベリウスの交響曲をHQCD化。壮年期の若々しいカラヤンのひたむきなアプローチが聴ける。曲自体が持つ純粋な響きを突き詰めた、美しさに満ちた演奏だ。
北欧ピアノ音楽の第一人者、舘野泉による貴重な収録曲を含んだシベリウスのピアノ小品集。作品への深い愛情が感じられると共に、それぞれの小品はどれも標題性に忠実に、しかも詩情豊かにまとめられている。
毎回よくやるなと消極的な感慨は、毎回確実に吹き飛ばされる、クレーメル&若者たち入魂の録音。詩篇から採られたそのタイトルに心して聴かれよ。そしてアルバムに隠されたメッセージ(というか翻訳も含めて明記されているが……)、現ロシア政権を批判・投獄中のホドルコフスキーへのエール。★
ベルリン交響楽団とのベスト・コンビネーションが評判のシベリウス・シリーズからの一枚。落ち着いた音色、程よい力感、程よい歌い込み……。安心して聴けるザンデルリンクの堅実な演奏が聴ける、この曲のスタンダードとして貴重な内容だ。
マリス・ヤンソンスが、手兵としたオスロ・フィルとともに残したシベリウスの交響曲「第1番」をHQCD化。シベリウス作品に不可欠な北欧風の奥行きある情感が、スケール大きく伸びやかに鳴り響く演奏で表現されている。
ラトルが80年から98年まで首席指揮者・音楽監督を務めたバーミンガム市響と残した名演をHQCD化。人気曲であるシベリウスの交響曲第2番は颯爽としたテンポの快演だ。1984年6月録音。
ヘルシンキ生まれのベルグルンドがヘルシンキpo.を駆使したシベリウス。シベリウス作品の校訂者としても知られる彼が、3種発表した交響曲全集のうちの2度目の全集だ。ベルグルンドの最も充実していた時期の名演といえる。
シベリウス作品の校訂者として知られる、ベルグルンドの2度目の全集。最も評価の高い全集からの一枚で、「フィンランディア」などの有名曲を収録。大自然と共鳴するようなハーモニーなど、素朴な味わいと透明感を併せ持った名演だ。
カラヤンは比較的シベリウスを得意としていて、シベリウス本人からも絶賛されていた。本作には、複数ある録音のうち、最後の円熟の演奏を収録している。美しく磨き上げられたサウンドと大きなスケールが圧倒的だ。
バルビローリがもっとも得意とした作曲家のひとり、シベリウスの交響曲全集からの1枚。よく知られた第2番と最後の交響曲となった第7番の組み合わせで、バルビローリの深い愛情に支えられたシベリウスが味わえる。
カラヤンのシベリウス集。「伝説」を除き、複数回録音しているものが並ぶ。シベリウスを取り上げることが比較的多かったカラヤンならではの、シンフォニックな魅力と旋律美を巧みに引き出した演奏が味わえる。