音楽むすび | 制作・出演 : ジミー・ヒース

ケニー・バロンがプロデュースした2009年、NY録音作。一部で電気楽器も使っているが、全編、アコースティックな肌触り。気だるく、ささやくような表現が心地よい「Tell Me A Bedtime Story」、ゆったりとしたグルーヴとファンキーな味わいが印象に残る「Come Together」、エレガントな演奏に乗せて雰囲気たっぷりに歌う「That's All」などがいい。

ジェローム・カーンのミュージカル曲を取り上げた興味深いアルバム。各曲ともオールスターによってスウィング感たっぷりに仕上げられ、ドーハムのファンのみならず全ハードバップ・ファンにお勧めできる身近さが魅力だ。

ブルーノートに残されたJ.J.ジョンソンのセッションの編集盤。Vol.1は1953年に吹き込まれたクリフォード・ブラウンらとの音源で、難なくトロンボーンをあやつるジョンソンの技量に感服するばかりだ。

フレディ・ハバードのリーダー作第3弾は、フレディの完璧なテクニックが存分に駆使された渾身の一作だ。3本管編成で全体のサウンドに厚味が加わり、その迫力に圧倒される。

ご存じユーゴスラヴィア出身のベテラン・トランペッターが、ジャズの本場ニューヨークを単身訪問、豪華なメンバーで録音した93年の傑作。哀愁あふれる旋律をもった魅力的な自作曲を多数収録し、全員で円熟味あふれる演奏を展開。とりわけマイルスに捧げた「BALLAD FOR MILES」が泣かせる。