制作・出演 : ジョン・ルイス
プレリュードとフーガ VOL.3プレリュードとフーガ VOL.3
『平均律クラヴィーア曲集第1巻』は、キース・ジャレットの演奏も話題になったが、こちらは84年以来多彩な手法でじっくりと取り組むシリーズの第3集。もう典雅と言うしかないこの感触はルイス特有の世界。身も心もゆったりと弛緩させてくれる音楽だ。
瞑想と逸脱の世界瞑想と逸脱の世界
MJQから離れたルイスは驚くほど奔放な演奏を聴かせてくれる。2つのピアノ・トリオを収めたこの作品でも、そうした彼の特徴が顕著に示され、もうひとつの面を見た気にさせられる。思索的なプレイの中から、自己主張を行なっていく彼はサスガだ。
アニマル・ダンスアニマル・ダンス
モダン・ジャズ・カルテットのピアニストのジョンはMJQ以外でも活躍しているが、これもそんな1枚。マンゲルスドルフをフィーチャーした作品だ。ジョンはメンバーを引き立てるのが実にうまい。独創的なトロンボーンが聴きどころの名作といえる。
ワンダフル・ワールド・オブ・ジャズワンダフル・ワールド・オブ・ジャズ
MJQにおける演奏とは違って、ルイスは個人のプロジェクトになると一層の野心的な試みを示してみせる。ここではドルフィーの参加も見逃せないが、それ以上にピアニストとして進歩的なプレイを試みるルイスのアプローチに大きな驚きを覚えた。
エッセンスエッセンス
ジョン・ルイスが60年にレコーディングした問題作。全6曲がすべてゲイリー・マクファーランドの作編曲で、リトル・ビッグ・バンドのような編成の中でルイスのピアノがフィーチャーされる。そのサウンドは今聴いても斬新だ。ドルフィーの参加も興味深い。