制作・出演 : ジョー・ヘンダーソン
ジョー・ヘンダーソンがブルーノートに残した、意外にも唯一のワン・ホーン作。彼の思索的で予測のつかないフレージングにどっぷり浸かれる。メンバーは当時のコルトレーン・グループに似ているが、まったく違う中身が楽しめる。
ソロ楽器としてのオルガンの可能性を果敢に押し広げたラリー・ヤングのアルバム。60年代にブルーノートに残した作品は極めてオリジナリティが高く、コルトレーンのスタイルを取り込んだとも言われた。
ファンクな側面ばかりがグラント・グリーンではない。紡ぐように単音フレーズを弾いていくリリカルさもまた彼の魅力。ゴスペルライクにバラードを料理する本作には、彼の引き出しの多さが反映されている。
ブルーノートに残した諸作がいずれも高水準なのがジョー・ヘンダーソン。盟友トランペッターとの共演となった1964年の本作においても、独特のサックスはまったく埋もれることなくむしろ浮かび上がってくるようだ。
1965年の本作は、ウディ・ショウとジョー・ヘンダーソンに加えJ.J.ジョンソンまで顔を出し、この上もなく管がにぎやかだ。ただそれでもホレス・シルヴァーの存在感は霞むことがない。ホレスのブルーノート作品にハズレなしだ。
リーダー作が少ないケニー・ドーハムの、ブルーノート最後の録音にして、生涯の最終リーダー・アルバム。アドリブが目立つ、ドーハムの力量を知るにはもってこいの作品だ。
傑作アルバム『サイドワインダー』でも共演したジョー・ヘンダーソンの参加が目を惹く1965年の作品。全体的な印象も遠からずといった感じで、タイトル曲のほか「月の砂漠」のカヴァーも聴きもの。
インパルスを離れた後、最初に登場した強力なリーダー作。エルヴィン・ジョーンズも加わり、演奏面は過去の延長線上にあるが、マジックとも言うべきブルーノート・サウンドに彩られ、マッコイの代表作となっている。
ジャズ・メッセンジャーズの重要なファンキー・スタイルの推進者として活躍したホレス・シルヴァーのアルバム。US3など現在の人気アーティストにも多大な影響を与えたシルヴァー節が満喫できる一枚だ。
数あるモーガンのブルーノート盤の中でも名盤の誉れ高い一作。今日でもジャズメンに愛されるキャッチーなタイトル曲の大ヒットにより、彼は名実ともに花形プレイヤーの一員となった。