制作・出演 : ステレオラブ
94年発表のアルバム。ムーグ・シンセサイザーや、シャープなギター・サウンドから生み出されるレトロかつ近未来的なサウンドがさらに充実度を増している。実験的な音楽性とポップなサウンドを融合させた彼ら独自のスタイルを堪能できる。
独特のサウンド・スタイルで人気のステレオラブの通算5枚目となるアルバム。ファンにはおなじみの、ジョン・マッケンタイアと、鬼才ジム・オルークがプロデュースを担当している。
97年発表のフル・アルバム。トータスのジョン・マッケンタイアやマウス・オン・マーズのメンバーなども参加し、あふれる創作意欲で音響的なサウンドをさらに進化させている。心地よいポップなサウンドがますます冴え渡った一枚だ。
2002年12月にメアリーが交通事故で他界。その後、初めて録音された5曲入りミニ・アルバム。2001年に前作を発表後、ティムとレティシアが破局し、バンドの存続を危ぶむ声も聞かれたが、このミニの後にはフルも控えているという。シンプルで内省的な原点に立ち返ったサウンド。
ディープ・ハウスやニュー・エレクトロニカ、ヒップホップやダウンビートなど幅広く取り上げたジャザノヴァによる2枚組リミックス集。ダンス、フューチャー・ジャズ・ファンは注目の作品。
90年代の音楽を代表するといってもおかしくない作品を紡いできた“音響工房”の2年ぶりの新作。いきなりフリー・ジャズの(1)を1曲を聴くだけで、彼らが新たな場所に到達したことが鮮烈に伝わる。力強くクリエイティヴな、ユニット名にふさわしい力作。
ロウファイなヘンテコ面白哀しサウンドで人気のステレオラブが活動の超初期に通販などで売っていたシングル3枚をまとめたCD。90年代録音とは思えないこの懐かしいカンジ、でもやっぱり他の時代からは生まれ得ない、どん詰まり浮遊感覚ポップです。
同じノイズ・バンドでもトランジスタ・ラジオのホワイト・ノイズのような、ある種キュートでドリーミーな音色を持ったステレオラヴのメジャー・デビュー作。プログラムされたような乾いたサイケ感覚が、いかにも90年代的でポップ。ネジれ方が個性的だ。
この頃はミニマルなギター・ポップで人気だった彼らの94年のアルバム。フレンチ・ポップス、エキゾチック・ミュージックなどの60'sフレイヴァーと、テクノロジーをミックスさせ、全体的には「ブレードランナー」世界のサウンドといった感じ。でも(5)(12)のキュートな曲も見逃せない。
『ドッツ・アンド・ループス』収録曲をオートメイターほかがリミックス。アルバム同様、穏やかな空気の中にヨレて崩れた感覚が溶けて同化するような、彼女たちならではの味わいを感じるが、テクノのビートを導入した(3)の、破れたような感覚も僕は好き。
92年にリリースされたステレオラブの1stアルバムがついに日本発売された。『ドッツ・アンド・ループス』に比べれば、さすがに実験色の強い作品だが、無機質な中にも後年の作品に通じる独特のメロディ感覚が散見できる。彼らの作品は全作必聴でしょう。