音楽むすび | 制作・出演 : デキシード・ザ・エモンズ

カルト的な人気を誇るデキシード・ザ・エモンズの約2年ぶりのスタジオ・アルバム。モッズ、マージー・ビート、グラム・ロック、ガレージ、ソウル、日本のグループ・サウンズなどを織り交ぜた独特な音楽と心に染みるメロディは今作でも絶品だ。

レコード・デビューから10年となる彼らの4レーベル横断選曲ベスト。ヘタウマ感性とメロディへのこだわりが生み出した、前後に例なきすべてが過剰な無類のリズム&ブルース。メンバー筆のライナーを読みつつ聴けば、耳なじんだ曲にも新たな魅力が。

このCDタイトルで2004年の5〜9月に渋谷o-nestで行なったシリーズ・ギグの最終回を収録。初のライヴ盤だが、活動歴15年も納得の馬力ある演奏と生々しくて鮮烈な音質は言うことないし、プレイ中のしゃべりもしっかりとパックされ、ファン必携だ。

2003年に加入した新ベーシストのおかげか、よりシンプルなバンド・サウンドは良い意味で軽やか、肩の力を抜いて聴けるのがいい。とはいえ60'sビート・ロック、サイケ、R&Bなどを飲み込んだ独特のねちっこいグルーヴは変わらず。ベテランはビンビンに生きてます。