2005年4月6日発売
人間国宝、文化功労者であった昭和を代表する山田流筝曲家、中能島欣一。筝と三弦の可能性と演奏法を追求しつづけ、多数の作品を残している。本作ではその名曲の数々を本人の演奏で収録。
長唄囃子笛方としてただひとりの人間国宝、寶山左衛門。横笛音譜を改良・完成させ、横笛を伴奏楽器の一部ではなく独立した楽器として確立。本作には彼が多数作曲した笛のための作品を収録。
父、宮下秀洌が考案した巨大筝、三十弦の演奏家である宮下伸。これまで世界各国でジャンルを超えた演奏活動を行なっている。彼が超絶のテクニックで弾く三十弦のダイナミズムが伝わる作品。
都山流尺八演奏家、山本邦山。ゲイリー・ピーコック、ヘレン・メリル、山下洋輔ら、ジャズ・プレイヤーとの共演アルバムを多く残している。本作にはその山本ほか、現代邦楽の名曲名演を収録。
生田流筝曲演奏家、沢井忠夫。独自の演奏技法や作曲法を追求、多くの邦楽ファンの耳目を集めた。さらにTVCMに出演、お茶の間にもその存在を知られるところとなった彼の名曲を厳選して収録。
三弦（三味線）の演奏家、西潟昭子。芸術選奨新人賞、芸術祭大賞など数々の賞を受賞。国内外の作曲家に作品を委嘱しており、本作には、三枝成彰や池辺晋一郎による名曲を収録している。
常磐津節浄瑠璃方として、ただひとりの人間国宝であり、東西の歌舞伎に引っ張りだこの常磐津一巴太夫。大坂新町の吉田屋を舞台にした味わい深い「廓文章」ほか、彼の名演を収録。
ヴォーカルとベースを担当する関口兄弟を中心とした3ピース。都内各地でライヴ活動を続け、今作がデビュー・ミニとなる。ちょっとだけせつなくなるようなハイ・トーン・ヴォイスと硬質なギター・リフが、がちがちの絶望を打ち砕くべくしなやかに扇情的に奏でられる。
ポップというかエンタメ系の長山善洋のアレンジに乗り、大友の手慣れた指揮のもと、創立5年目の琉球交響楽団が、快調にして情感あふれる演奏を繰り広げている。しかもこれは彼らの初録音であり、独自性を示して幅広い層にアピールするには絶好の企画だ。
