制作・出演 : ドクター・ジョン
日本のニューオリンズ音楽ファンがリスペクトしてやまないドクターことマック・レベナックの通算19作目のアルバムにボーナス・トラックを追加して発売。全作本人の作曲なので新鮮な響き。
50年代初期から現在に至るまで活動を続ける伝説のジャズ・オルガン奏者が本領を発揮するゴージャスなアルバム。B.B.キングら豪華なゲストの参加が予定されているのも楽しみだ。
オープニング曲はいきなり、リッキー・リー・ジョーンズとのデュエットで、これが実にいい雰囲気。本当に武骨な顔に似合わず、ムードをもった人だ。いわゆるスワンプ・ロックの泥臭さはかげを潜め、プロデューサーのT・リピューマ好みの洗練さが目立つ。
最近、とみに見直しがされているテックス・メックスの大御所の68年の作品。タイトルのおもしろさも話題になった。ちょうど、リトル・フィート、オールマン・ブラザーズ・バンド、レオン・ラッセルの台頭期と重なり、南部のエスニックなサウンドが受けた。
ドクター・ジョンのロサンゼルス時代の作品で、1968年、2作目として完成された。ニューオリンズの特徴的なR&Bは聴けないが、当時のカリフォルニアの音楽状況を反映したサイケデリックな、しかもアクの強い独特の音楽世界は、彼ならではだ。
偉人、70年発表の一作。『ガンボ』以前のアトコ初期のアルバムとしては、一番ニッコリの出来か。ニュー・オーリンズR&Bの伝統を見事に消化内包したこってりオリジナル表現は、この作品あたりから開花する。(6)は17分の流動情念大作、司祭に敬礼せよ。
ニュー・オリンズ・スタイルにこだわってユニークなアルバムを発表し続けているドクター・ジョンの71年発表になるアルバム。ディープ・サウスのブルース感覚と、ソウルフルなボーカルが、ホンキー・トンク・ピアノで踊る、バック・トゥ・ルーツ音楽。
ニューオリンズ・ファンクのドン、ドクター・ジョンの74年の作品。バックをつとめるのはミーターズで、ファンキーでアーシーでブルージーなサウンドが展開されている。まさにこれぞニューオリンズ・サウンド。ドクターのダミ声ヴォーカルがシブイ。