制作・出演 : ナタリー・シュトゥッツマン
小澤征爾と、サイトウ・キネン・オーケストラによるマーラーの交響曲チクルス第1弾となったアルバムです。かつて80年代に、小澤は当時の手兵ボストン交響楽団とともにマーラーの交響曲全集を完成させており、マーラーのスペシャリストとしての呼び声も高い指揮者ですが、今回のオーケストラは世界中の名手を集めたサイトウ・キネン・オーケストラ、各所ですばらしいソロが繰り広げられ、またアンサンブルも臨時編成とは思えない素晴らしさを感じさせます。
深々とした低音から美しい高音まで、多彩な表情を作り出すシュトゥッツマンの声が、フォーレの洗練された歌曲の世界からドラマを引き出している。20代後半の録音とは思えない成熟した味わいを持っている。
制作・出演
J.S.バッハ / イングリッシュ・バロック・ソロイスツ / ジョアン・ラン / ジョン・エリオット・ガーディナー / ジリアン・キース / ナタリー・シュトゥッツマン / マリン・ハルテリウス / モンテヴェルディ合唱団 / ロビン・タイソン発売元
キングレコード株式会社コントラルトのナタリー・シュトゥッツマンが「冬の旅」に挑戦。彼女は、エキセントリックになることなく、深みのある声で優しくゆったりと歌い上げる。まるで寒くて辛い冬の旅の途中で暖に巡り会ったような気分だ。ユニークな「冬の旅」といえよう。
仏バロック音楽の権威・クリスティによる古典派作品の初録音。場面によって表情を鮮やかに変化させるが、安易に過激な表現に走らない。よく考えられた秀演だ。特に透明で柔らかな響きと滑らかな流れが産み出す優美さが印象的。ジュシュマイヤー版使用。
制作・出演
オルフェオン・ドノスティアーラ合唱団 / ティエリ・ドラン / トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団 / ナタリー・シュトゥッツマン / フランソワーズ・ポレ / フレデリック・ヴァッサール / ミシェル・プラッソン / ロパルツシュトゥッツマンほどショーソンの魅惑に満ちた世界、とりわけメーテルリンク歌曲に漂う憂愁に適した声を持つアルトはいない。時としてシューマンを思い起こさせる濃厚な表情が顔を出すが、彼女の淡々とした語り口は我々を至福の時へと誘ってくれる。
ジャケット写真ではいつも近寄り難い雰囲気を漂わせているけれど、素顔は優しいお姉さんという噂のシュトゥッツマン。低音域ではちょっとユニ・セックス的な妖しい陰影が加わるのが魅力だ。これほど艶やかなブラームス、ちょっと耳にはできなかろう。