制作・出演 : バッド・レリジョン
米パンク界の生ける伝説、バッド・レリジョン。17枚目となる新作! 米パンク界の生ける伝説、バッド・レリジョン。17枚目の新作は、この“反理性の時代”に対するアンチテーゼとなる、彼らの意思表明である。 今作はカルロス・デ・ラ・ガルサ(Jimmy Eat World、Paramore他)の共同プロデュースとなり、2013年リリースの『True North』以来、約6年ぶりの新作となる。 現代の社会が抱える様々な問題、人種差別、トランプ政権問題、中流階級崩壊、コリン・キャパニックの抗議等をテーマにした世界に対する警告であり、 きわめてアグレッシブな作品に仕上がっている。 彼らは結成以来、ヒューマニズム、そして個人主義を支持する、政治性の強いパンク・バンドとして活動してきた。 このような価値観が崩れていき、偏狭なナショナリズムが高まっていくこの時代だからこそ、 バッド・レリジョンのメッセージはより重みをもって我々の胸に突き刺さるのかもしれない。
79年に結成され、後のメロディック・パンク勢に多大な影響を与えた重鎮による15枚目のアルバム。美麗な旋律を伴ってアップ・テンポに駆け抜けていくスタイルは本作でも同様。変わらないことの美学を堂々と提示している。キャリアを重ねてきた男たちゆえの人生も歌詞に見出してみたい。
LA産メロディック・パンク・スタイルの先駆者の14作目。ウィーザーも手がけたジョー・バレッシがプロデュースを行なったことも影響してヘヴィな音作りになっており、彼らがハードコアの地平から出てきたこともわかる仕上がりだ。日本盤は2曲追加。
今様西海岸パンク代表的バンドの通算12作目。そこはかとなくメロディアス、やはりこの手のなかではいい曲を書けるバンドだなとも再確認。かつてのメイン・ソングライターが復帰したのも大きいようだけど。コーラスなんかの付け方も巧みで、ときに爽やか。
昨年の世界ツアー中のライヴ・テイクを実際のコンサートのような流れで構成したアルバム。荒っぽい録音状態が生々しさを満喫させてくれて、よろしい。さらに、和訳はないけど、ライヴの時の様子が曲ごとにかかれているブックレットがとても興味深い。
メジャーのアトランティックに移籍した彼らの古巣エピタフ時代のベスト。グリー・デイ同様バカ売れし、今や時代の寵児といった感もあるが、こうして足跡を辿ってみると、決して一朝一夕に出来上がったものでなく元祖パンクへとさか上る普遍性を体感できる。
エピタフ・レーベルの看板をしょって立つ彼らが89年発表した5th。全編通してスラッシュ・メタル・コアの嵐だが、(7)だけはテンポも遅めで60'sの香りのメロディが風変わり。3分弱と短いのでこのタイプの曲が完成された形で増えてゆくとファン層も拡がるのでは。
来日も決定しているバッド・レリジョンの通算6作目(92年)。全速力で駈け抜けるようなリズムに、コード・チェンジがはっきりとわかるようなメロウな歌。確かにいいバンドです。加えて、歌の抜けもいい。メロ・コアを恐れている人にこそ。ぜひ。