制作・出演 : ビリー・ドラモンド
ロンドン生まれのシンガーがギターのホメロ・ルバンボほかNYの実力派とレコーディングした2008年作。ボッサのリズムに乗せて艶やかに歌うイヴァン・リンスの「アイランド」、ピアノをバックに耽美的な表現を見せるバカラックの「ザ・ルック・オブ・ラブ」、アレンジがユニークなジョン・レノンの「イマジン」など粒揃い。
旺盛な録音活動を行なっているベテラン・ピアニスト、スティーヴ・キューンがクラシックの名曲を緻密で重層的なピアニズムで料理したピアノ・トリオ作品。鮮やかなジャズへの変換だ。原曲がクラシックでポピュラー音楽のスタンダード・ナンバーになった曲も含まれる。
ピアニスト・小林裕も加わったNYでのご機嫌なセッション。注目は3曲でゲスト参加のディメオラだ。特に、速いテンポで演奏する「朝日のようにさわやかに」での高速ジャズ・ギターと、ピアソラ作「チクリン・デ・バチン」での小林との美しいデュオはディメオラ・ファン必聴。ゴメスの力強いソロも印象的だ。
NYを拠点に活動し、シンガーとしても頭角を現してきた女性ベース奏者のヴォーカルを全編にフィーチャーした作品。シンガーとしての意識が過剰でない分、大上段に構えず、サラリと歌い、逆に、だからこそ生まれる彼女ならではの佇まい、味わいが好ましい。
ホレス・シルヴァーのトリビュートからビル・エヴァンスの愛奏曲集を経て、超絶技巧のバド・パウエルのオリジナルに挑戦。ヘイゼルタインのリラックスしたプレイで、難解なバドの曲をわかりやすく再構築している。
スティーブ・キューンのリリカルな持ち味を生かしたクラシック曲集。ジャズ・スタンダードと言っても過言では無い有名な表題曲を筆頭に、ドビュッシーやラベルなど、全体的にロマンチックな選曲がこの人ならでは。
スティーブ・キューンがベース奏者の違いにより、味わいの異なるジャズの醍醐味を聴かせる実験的な2作品のうちの1枚。今作のベースはエディ・ゴメス。ホットで熱いフィーリングが覆う。
スティーブ・キューンのリリカルな持ち味を生かしたクラシック曲集。ジャズ・スタンダードと言っても過言では無い有名な表題曲を筆頭に、ドビュッシーやラベルなど、全体的にロマンチックな選曲がこの人ならでは。