制作・出演 : ブルックナー
速めのテンポで、すっきりと見事なバランスを持ってブルックナーの世界を描き出した録音。あいまいな響きがひとつもない、明瞭に磨き上げられた音が美しい。レーグナーによるブルックーの代表的な録音のひとつだ。
第6番と並んで、レーグナーが残したブルックナーの最上の一枚。速めのテンポ、絶妙なバランス、滑らかな旋律線と、ふくよかな響きをたたえている。ブルックナーの宇宙を的確に描き切った名演だ。
タイトルどおり、ロマン主義的な世界を表わしており、作曲者自身の解説によれば、中世の騎士の森での狩をイメージしたとのこと。自然描写などを含み、分かりやすく、ブルックナー的な特徴にもあふれた作品だ。
この第7番は、第4番とともに、ブルックナーの交響曲の中では最も人気のある曲。冒頭の“ブルックナー開始”や、突然の“ブルックナー休止”、そして心地よい“ブルックナー・リズム”などが堪能できる傑作だ。
絶賛を博しているヴァント/BPO録音第3弾。老齢に達しながらまるで衰えを知らぬヴァントの精密な棒さばきは、ブルックナーの本質を細部まで克明に描き出し、独自の境地に達している。
今世紀最後の巨匠ギュンター・ヴァントとベルリン・フィルという最上の組み合せで、99年11月に行なわれたコンサートのライヴ録音。ヴァントのカリスマぶりがいかんなく発揮された究極の演奏。
巨匠ヴァントがベルリン・フィルとついにブルックナーの最高傑作、交響曲第8番を録音。2001年1月の定期演奏会でのライヴの模様で、同曲を何度も演奏しているヴァントの決定的名盤だ。
20年間首席指揮者を務めたベルリン放響との代表的な録音のひとつ。速めのテンポ、アクセントや間合い、旋律のうたわせ方など独自の個性が光るブルックナーで、質実剛健ないかにもドイツ風といった響きを聴かせている。
中世の騎士の森での狩をイメージしたという、極めてロマン主義的な内容の作品で、ブルックナーの最もポピュラーな曲だ。ウィーン・フィルの豊かな響きを背景に、アバドならではの清新で抒情的な演奏が披露されている。
きわめて現代的なブルックナー像を作り上げたシューリヒトのブルックナー第8番。ウィーン・フィルの美質を十全に引き出した、ブルックナーの演奏史上に欠かすことのできない録音だ。
何種類かあるシューリヒトのブルックナー第9番のうち、もっとも有名な録音。ことさらブルックナーの広大な世界を作り出そうとしたり、宗教的な雰囲気を強調せずに、その音楽の本質をさりげなくも鋭く衝いた名演だ。
レーグナーの第4番。質実ながらも剛健というよりは柔らかく包み込むようなサウンドを作り上げている。彼のブルックナー交響曲全集のなかでも人気の高い演奏で、アイディアに満ちていながら正統派のブルックナーだ。
レーグナーの唯一となるブルックナー交響曲全集からの1枚。速めのテンポできびきびと推進力のあるブルックナーを聴かせている。しかし、せかせかしたところは微塵もなく堂々としたスケール感に満ちている。