制作・出演 : マルティン・シュタットフェルト
ドイツ・ロマンティックドイツ・ロマンティック
繊細な演奏のみならず、アルバム企画としての面白さでも楽しませてくれるシュタットフェルトの9枚目。珍しいワーグナーのピアノ・ピースをオープニングに“独ロマン派”をテーマにした物語性の強い選曲がなされており、自在に歌いまくる様相。20世紀に確立された“演奏家”への逆証?!
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番&ソロ作品集ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番&ソロ作品集
生意気そうな小僧ッ子然のビジュアルに惑わされてはいけない。出てくる音楽は深みも躍動感も見事なベートーヴェン。“巨匠となる定めにあった”若人が自らの運命と葛藤する中から生み出した作品を、自己の姿に投影するように弾きあげたディスク。ヴァイグレ指揮のオケも絶妙なり。★
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
柔らかなタッチを多用するせいか、ほんのりとした甘さを感じさせる「平均律」である。もちろん、機に応じて音色や雰囲気を一変させたり、緩急や強弱に思わぬ味付けを施したり……といった創意も満載。この大作を清新に彩るシュタットフェルトの非凡な発想に脱帽だ。
バッハ:ピアノ協奏曲第1番、第2番、第5番 他バッハ:ピアノ協奏曲第1番、第2番、第5番 他
制作・出演
DanielDodds / J.S.バッハ / MiaLindblom / PiotrNikiforoff / ThomasSchrott / アヒム・フィードラー / ジャンルカ・フェーボ / マルティン・シュタットフェルト / ルツェルン祝祭弦楽合奏団遊び心にも富んだ「ゴルトベルク変奏曲」の印象が強いシュタットフェルトの5枚目では、バッハの協奏曲を取り上げている。フレキシブルにバッハと対峙している若い感受性が、協奏曲でも新鮮に息づいた作品だ。
J.S.バッハ:トッカータ ニ長調 BWV912/小プレリュード集/シューマン:色とりどりの小品 作品99/トッカータ 作品7J.S.バッハ:トッカータ ニ長調 BWV912/小プレリュード集/シューマン:色とりどりの小品 作品99/トッカータ 作品7
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第24番モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第24番
録音のせいかピアノもオケも、ずっとフォルテで炸裂していくような感じがあるが、ともあれこれは、とてもスリリングでホット、そして刺激的な演奏だ。音の一つひとつにギラギラしたパッションが漲り、生々しい音楽が突進する。両者の共演がとてもいい。
バッハ:ゴールドベルク変奏曲バッハ:ゴールドベルク変奏曲
珍しく宣伝どおりの才能が、ドイツから出現した。ピアノで「ゴールドベルク」を弾く人は、多かれ少なかれグールドを意識しないわけにはいかないだろうが、この人は、確かに意識はしているものの、ヒョイと飛び超えちゃっている。こういう新人を聴くのは楽しい。★
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