制作・出演 : マーク・ジョンソン
エヴァンスの死後発表され、晩年の再評価につながったライヴ盤。三人の佇まいとしては、むしろ一般のピアノ・トリオらしいもので、あくまでエヴァンスを中心にしたトライアングルだ。完全なソロ曲も収録。
エヴァンスの他界後に発表された作品には、最後の輝きを詰め込んだものが少なくない。このパリでのライヴ盤は第1弾作と対になっており、ラスト・トリオの真髄を聴かせてくれる。最後までエヴァンスはエヴァンスだったことがうかがい知れる一枚だ。
一世を風靡した名曲が高音質で味わえる“おとなBEST”シリーズ。ジャズ・ピアニスト、小曽根真の2001年発表のベスト盤。初の本人による選曲で、選りすぐりの名演13曲を収めた一枚となっている。
ヴォーカルにスポットをあてた前年の作品でも取り上げた「デサフィナード」などのスタンダードを、今度はピアノ・トリオで収録した2009年作品。ニューヨークに移ってから顕著になった骨太な演奏が本作でも遺憾なく発揮されている。
名盤シリーズ“JAZZ the BEST”日本人アーティスト編。GRP初のインターナショナル・アーティストとなった女性ピアニスト、木住野佳子のデビュー盤。女性らしい繊細なピアノ・タッチと叙情的な演奏が魅力だ。
ファリナッチのイメージを変えるような内容が心地よい。スタンダードからタンゴ、ボサ・ノヴァ、イタリア歌劇、ブルガリア聖歌、そして「崖の上のポニョ」まで、彼が哀愁漂うトランペットで切々とフレーズを綴る。豪華な共演陣もその演奏に花を添える。
40年近い活動を続けたフェルメールSQのまさに円熟期に録音された、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集からの1枚。彼らの特徴でもある透明度の高いアンサンブルが、ベートーヴェン初期の作品に清新さを与えている。
ラズモフスキーの第1番だけを収録した作品というのは珍しいが、それでもこれだけの演奏が手に入るのはありがたい。ベートーヴェン中期の傑作を、溌剌とした推進力のある演奏で聴かせてくれる。
ベートーヴェン中期の傑作である、ラズモフスキーの第2番と第3番を収録。アメリカのベテラン・カルテット、フェルメールSQの代表作のひとつで、ソノリティの高いサウンドと切れの良いリズムが味わえる。緊張感を保ったままの演奏が見事だ。
86年12月録音の4thアルバム。マーク・ジョンソン(b)やピーター・アースキン(ds)ら、トップ・ジャズメンを率いた意欲作で、全曲小曽根真のオリジナルで構成されている。コンポーザーとしての才能も発揮された一枚だ。