制作・出演 : メンデルスゾーン
メンデルスゾーンのもつ甘美で切ない叙情やロマン的な息づかいが滲み出た演奏だ。人間の持つ普遍的な郷愁や哀切の情が擽られ続ける表現である。今やロマン派音楽のスペシャリストに成長した田部の放つメンデルスゾーン第2弾はしみじみと心に染みわたる。
発売元
日本コロムビア株式会社メンデルスゾーン生誕200年企画盤を“エターナル”シリーズでリリース。モーツァルトにも比せられた早熟の天才、メンデルスゾーンの作品を俯瞰できる5枚組で、当代一流の演奏家を配した充実のBOXとなっている。
最高の音で楽しむために!
メンデルスゾーンのピアノ協奏曲がまとめて聴ける。とくに10代の半ばに作曲された作品を、全盛期のジョン・オグドンやラベック姉妹が弾いた演奏がすばらしい。早熟な少年が作曲した音楽にはこぼれ落ちるような愛らしさがあって、つい微笑んでしまう。
制作・出演
アルフレート・シュタール / ウィーン・フィルハーモニー五重奏団 / ヘルムート・ヴァイス / メンデルスゾーン / ヨーゼフ・シュタール / ヴォルフガング・ヘルツァー / ヴォルフガング・ポドゥシュカ制作・出演
アントン・フィーツ / ウィーン八重奏団員 / ギュンター・ブライテンバッハ / パンホーファー / フェレンツ・ミーハイ / メンデルスゾーン / ロンドン・シューベルト・アンサンブル / ヴィルヘルム・ヒューブナーメンデルスゾーンの生誕200周年を記念して、彼のピアノを中心とする室内楽曲がまとめてCD化された。作曲者が13歳から15歳の頃に書かれた作品ばかりで、その早熟さと伝統を踏まえた音楽作りに感心する。六重奏曲は個性的な編成。演奏も聴きやすい。
三者が切り立って互いに拮抗するのではなく、出すぎず引きすぎず一体となって作品のエモーションにシンクロしていく。耳目引く刺激はないが伝統の古色にも落ちぬ、いわば安心の音の姿。ワザも響きの色も、キメるべきはキメて耳を逸らさぬ練達の熟演である。
「無言歌集」は現代の日常生活に不可欠なBGMだ。センチメンタルな香りと清廉な歌心にあふれた詩情豊かな世界が広がる。全48曲。オーストリアのピアニスト、アルペンハイムの上質な叙情性と歌いまわしに心がほぐれる。掘り出しもの的なアルバムである。
制作・出演
クルト・マズア / グンドゥラ・ヤノヴィッツ / ゴトハルト・シュティール / テオ・アダム / ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ / メンデルスゾーン / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / ライプツィヒ放送合唱団 / ローゼマリー・ラングバッハの「マタイ」あたりの作品と比べると、このメンデルスゾーンの作品は実に優美であり、宗教的なストイックさも薄いので、どんな聴き手にも受け入れられるかも。明るい確信に満ちたマズアの指揮、作曲者ゆかりのオケ。ともに作曲家への愛情が滲む。
制作・出演
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ / アントニー・ロルフ・ジョンソン / アンネ・ゾフィー・フォン・オッター / アン・ドーソン / イヴォンヌ・ケニー / サー・ネヴィル・マリナー / ジャン・リグビー / トーマス・アレン / メンデルスゾーンメンデルスゾーンの代表的な宗教曲で、晩年の傑作。本盤は、この曲の名演として高い評価を得てきた録音だ。「エリア」の持つ宗教的な敬虔さと、世俗的な、あるいは人間賛歌的な明るさを見事に併せ持っている。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / キングズ・カレッジ聖歌隊 / スティーヴン・クレオベリー / トム・クラウゼ / ドホナーニ / ホルスト・ラウベンタール / マルガリータ・リロヴァ / メンデルスゾーン制作・出演
エリザベス・コンネル / カリータ・マッティラ / クラウディオ・アバド / ジョン・アレイ / ハンス・ペーター・ブロッホヴィッツ / メンデルスゾーン / ロンドン交響合唱団 / ロンドン交響楽団ロンドン響の音楽監督就任直後、50歳頃のアバドによる録音。気力・体力ともに充実していた頃の、覇気に満ちた推進力のある演奏を聴くことができる。本盤は、序曲を除いた交響曲のみのセット。
メンデルスゾーンの『序曲集』に、交響曲全集に収録されていた弦楽八重奏曲からの「スケルツォ」を追加したセット。メンデルスゾーンの主要な序曲が網羅されており、アバドの躍動感に満ちた演奏が満喫できる。
制作・出演
キャスリーン・バトル / ジョン・オリヴァー / タングルウッド音楽祭合唱団 / フレデリカ・フォン・シュターデ / ボストン交響楽団 / ボストン響 / メンデルスゾーン / 吉永小百合 / 小澤征爾 / 松本隆有名なホ短調のヴァイオリン協奏曲と、比較的珍しいヴァイオリン・ソナタを収録。若きミンツの瑞々しい演奏を聴くことができる。特にメンデルスゾーン14歳の時のソナタは、一聴の価値あり。