制作・出演 : ランディ・ブレッカー
コンテンポラリー・ジャズ・ギターの重鎮、番頭的存在であり、デヴィッド・サンボーンの片腕としても活躍したハイラムの初ベスト。頭角を現す発火点となった24丁目バンドのほか8枚から選りすぐった。どれも良いが、彼らしい豪快、奔放さが「カフェ・ルナ」に最も良く出ている。
ブラジルのトップ奏者との共演作。現代ブラジルを代表する音楽家の楽曲を多数取り上げていて、その選曲のセンスに彼のブラジル音楽への深い理解、敬愛を感じる。珠玉のメロディをアドリブで発展させていく彼のトランペット・ソロが爽快でハート・ウォーム。
デモ音源や未発表ライヴを集めたレア・トラック集。70年(19歳)から82年のビッグバンド(ライヴ)までにわたる。「ザ・チキン」の、70年の「ザ・チキン」はアレンジの斬新さを、82年「ソウル・イントロ?ザ・チキン」は音楽的な圧倒的完成度の高さを誇っている。耳をベースに惹き付けさせるその吸引力は神憑り的。★
青春時代に影響を受けた曲を自らの編曲でカヴァーした2007年、NY録音作。メロウな雰囲気に包まれるP.オースティンの「ザッツ・イナフ・フォー・ミー」、生ギターのみをバックにゆったりと歌うQ.ジョーンズの「ワン・ハンドレッド・ウェイズ」、ピアノ弾き語りにD.サンボーンの泣きのアルト・サックスが絡むB.スキャッグスの「ユー・キャン・ハヴ・ミー・エニタイム」など秀逸。
ジャズ界のみならず幅広く活躍するブレッカー兄弟率いるバンドの、1975年に発表された衝撃のデビュー作。デヴィッド・サンボーンのアルトやハーヴィー・メイソンのドラムが小気味良い。
1976年に発表されたブレッカー・ブラザーズの2ndアルバム。豪華なソロ・パートや見事なコーラスのコラボレーションなど、聴きどころが満載。多彩なホーン・アンサンブルも絶品だ。
NYのギタリスト/シンガー・ソングライターの2年半ぶりのアルバム。気心知れた手練仲間らとの共演による、ロック、バラード、ジャズ、ラテンなどテイストはさまざまだが、グルーヴィな、彼らしい全曲オリジナル歌もの。半数が共作で歌の表情の豊かさが今回は注目。
リー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ボビー・ティモンズなどフィラデルフィア出身者の曲を演奏している作品。ランディ・ブレッカーをはじめ、演奏者も同地の出身者が中心。とはいえ、そのことには関係なく、現代のハード・バップとして楽しめる内容。