制作・出演 : 中村善郎
音と語れば音と語れば
前2作で日本語詞の世界を披露したボサ・ノヴァ・シンガー/ギタリストの中村が、再び自己のルーツに回帰し、多重録音したギターとポルトガル語詞で聴かせる。歌もさることながら、ギタリストとしても真価を発揮。オリジナル曲も4曲収録。
レンブランサ,エスペランサレンブランサ,エスペランサ
“日本のジョアン・ジルベルト”と呼ばれる中村が、ギター伴奏のみで歌ったシンプルなアルバム。全編ギター弾き語りで通したのは、今回が初。地域性・国民性を超えた“都市音楽としてのボサ・ノヴァ”を感じさせる洗練された味わいが見事な秀作だ。
ムーン・ダンスムーン・ダンス
アン・サリーは心臓外科医でもある異色のシンガー。彼女の歌唱は、フュージョン、ブラジル音楽、ポップスなど幅広いジャンルから影響を受けているようだ。ジョニ・ミッチェルやセシリア・ノービーにタイプが近い。選曲も実に幅広い。日本発のユニバーサルなポップ。
bossa novabossa nova
全曲ウィズ・ストリングスの2003年作。色彩感豊かなバックと淡々としたヴォーカルのコントラストが心地よい(1)をはじめとして、流麗な中にも適度な緊張感をもった曲が並ぶ。ギターをフィーチャーした自作のインスト(5)は木管が効果的なアクセントになっている。
ルミノーゾ〜僕は大地に疾走する輝きを見た〜ルミノーゾ〜僕は大地に疾走する輝きを見た〜
ボサ・ノヴァ・ブームの2001年日本に、いよいよ真打ち登場。中村善郎の新作は、バンド・スタイルでのNY録音。中村のギターと歌が織りなすボッサのソウルが全編を貫く、会心の仕上がり。