音楽むすび | 制作・出演 : 中森明菜

スーパーと名乗るだけあって、代表曲がズラリ28曲、完全リマスタリングの2枚組で3,000円は安すぎるでしょう。今が一番評価の厳しい時期だと思うけど、いい歌を残してきたという事実がここにはあるし、懐メロになるのはまだ早い。

82年のデビューから、91年までのリプリーズ時代における中森明菜の全作品集。Disc［12］〜［16］はライヴ。細野晴臣は言うに及ばず、EPO、久保田麻琴、大貫妙子、忌野清志郎と作家陣が実に多彩。『不思議』でムチャをした後、Disc［9］、『CRIMSON』収録曲のただならぬ切なさとアイドル期、Disc［1］〜［2］の歌唱力、表現力が印象に残る。この16枚組はそのまま彼女の半生記なのだ。重い。

シングル・ヒット曲「十戒(1984)」を含むアルバム。ジャケットのきわどい雰囲気の写真そのままに、大人びた女を感じさせる曲で構成されている。超アイドルのアルバムは作曲・作詞陣がすごく、金のかかったつくりだなと思わされる。

デビュー曲［1］-(1)から91年リリースの［2］-(13)までシングル27曲をリリース順に網羅した究極のベスト盤。各シングルのジャケットの裏に歌詞が載っているのでシングルを27枚買ったような気になるという。16歳から25歳へ。声の表情が豊かになってゆく様を実感。

80年代中期から歌謡界を支えた彼女のベスト・オブ・ベストCD。時流に沿ってマスト・エネルギーを吸収する芸能界ならではの痕跡が随所にあり、その中でも驚いたのは(5)。実は、この曲クラシック・テクノだったんですね。誰か、これをリミックスして!!

中森明菜のヒット・シングル4枚のA、B面全8曲を収録したCD企画盤。あまたいるアイドル歌手の中でもズバ抜けた歌唱力と言われた当時の明菜を引き立てるように、アレンジも一曲一曲ていねいに施され、スリリングな興奮すら覚えさせる。