制作・出演 : 井上陽介
発売元
株式会社ポニーキャニオンロンドン在住の日本人ジャズ・ピアニスト/シンガーの、スタンダードを歌った曲をまとめたベスト盤。過去に出した3枚から選んだ曲に、新録音の4曲を加えた体裁を取る。どこか淡々としつつ、心地よい情熱が滲む。あと、我が道を行く感覚もほのかに出ていますね。
発売元
株式会社ポニーキャニオン沖縄の金武出身の新人歌手のデビュー作。これが凄い。キュートなシュガー・ヴォイスの対極、ニーナ・シモンやビリー・ホリデイを思わせる声質とソウルフルな歌唱。ちょっと、これがデビュー作とは思えないほどの完成度。今後の成長にも注目したい逸材だ。
広くジャズ・ファンの間で高評価を得た前作『タッチ・オブ・フォーチュン』から約1年ぶりとなるアルバム。麗しきジャズ・スナイパーである安井さちこが、もう一歩、確かな意志で成熟する注目作だ。
80年代半ばから日本のジャズ・シーンの真ん中で活躍しているドラマーがNY生活を経て録音した2枚目。第一線で活躍する同世代の仲間とのカルテット演奏は、ドラムスの鮮やかさもさることながら、語るべきものを持つ人の内面の豊かさを浮き彫りにした。
2004年に活動の拠点をニューヨークから日本に移した井上。これは初の日本録音盤。石井彰(p)、小山太郎(ds)を伴ったトリオで、エヴァンスの「インタープレイ」、ザヴィヌルの「バードランド」など、おもに有名曲を演奏している。ケレンのない骨太の演奏が素晴らしい。
野瀬栄進、井上陽介、小山太郎という在ニューヨークの日本人ミュージシャンによるトリオ作品。3人のオリジナル各1曲のほか、日本の童謡やアイルランド民謡など、郷愁を誘う曲を演奏しているコンセプト作品。選曲をどう受け止めるかによって好き嫌いが分かれるかも。
バッハ曲(1)ではパーカーがひょっこり出てくる。パウエル的なビ・バップのテイストたっぷりの(2)はオルジェのオリジナル曲。クラシック演奏の技法にジャズの即興性が加味されたらこんなにも魅力的になるという独自の音楽美学を展開した聴きごたえある逸品だ。
エルヴィン・ジョーンズとの共演で知られる辛島の2001年6月沖縄録音のストレートアヘッドにスウィングするピアノ・トリオ・ライヴ。井上陽介、奥平真吾を迎え、全編アグレッシヴにスウィングする“一音入魂”の演奏は辛島の極地を伝える。★
ベースはジャズの司令塔である。ビート、すなわち心臓の鼓動だ。人種が違えば心肺機能も異なる。渡米10年、井上はジミヘンの(1)〜クラシックの(10)までベースの心拍数を変容させながら、共演者とピタリと揃ってはズレる呼吸感が生々しい。
ニュヨーク・ヴォイセズのアルバムなどにも参加しているピアニスト、アンディ・エズリンを中心としたトリオのシリーズ第2弾。ジャズの堅苦しさを取っ払った軽快なJポップ・サウンドが極上の時間を演出。オトナ気分を味わいたいムード派の貴方に……。