制作・出演 : 国府弘子
国府弘子スペシャル・トリオが時に軽快に、時に情熱的にラテン気分を表現。テーマはスペイン。アルバム・デビュー20周年、一段と表現力に磨きがかかってきたようだ。いかにも楽しい「オラ!」、トリオ一丸で技術を見せつける「ミ・テソロ」、そして「スペイン」の意外性などなど……。力作と思う。★
冬編・夏編に続くセレクション・シリーズ第3弾。『グローブ・トロッティング』からの「ブルー・モスク」、『ブリッジ』からの「竹田の子守歌」など、秋に似合う情感豊かな曲が集められている。「レディ・ムーンライト」だけは新録音。これまた秋にふさわしい曲だ。
人気ピアニスト、国府弘子のウィンター・ベスト・アルバム。これまでのソロ・アルバムの収録曲だけでなく、天野清継とのプロジェクト、HEAVENの曲も。クリスマス・シーズンに聴くのにぴったりだ。
2001年にデビューした女性ヴォーカリスト、masumi。本作は6人のピアニストたちとの共演盤。プレイヤーはいずれも名手ばかりで、しかもジャズ畑が多いせいか、しっとり歌い上げる曲が大半。そんななか、いちばん彼女らしさを感じるのは自身による作詞の(4)。
しなやかな感性を持つ女性ピアニストが、原点のジャズ・トリオに立ち返り、修行時代をすごしたNYでトップ・プレイヤーと録音した16枚目のアルバム。常套句に頼ることなく、ジャズの名曲の数々を新鮮なアプローチで聴かせる。ジャズ版「寿限無」は痛快。
ソロ・ピアノとデュエットが半々収録された、歌モノの名曲集。ピアノでいかに“歌う”かをテーマに、ピアノの持つ“声”を引き出そうとしている。ハーモニカ、二胡、スティール・ドラムなど選んだゲストも個性的な“声”を持つ人ばかりで、対比の妙がある。
デビュー15周年記念第1弾。デビュー盤から振り返って抜粋した曲に新録音も加わった初のコンプリート・ベスト・アルバム。フレンドリーでアットホームな雰囲気。聴いているだけで元気が出てくるコクブ・ワールドにゆっくりゆったり浸れる一枚だ。
国府弘子の初のピアノ・ソロ・アルバム。オリジナルに加え、クラプトンやビートルズなどのナンバーをアコースティック・ピアノの優しい音色で、まさにタペストリーのように綴った作品。
これまでリリースしたアルバムの中からバラードのみを集めたベスト盤。(1)(9)(15)が新録音だが、(1)は谷川俊太郎によって詩も書き下ろされた美しい曲。どれもアコースティック・ピアノの良さを活かした佳曲で心をリラックスさせるには絶好のアルバム。
制作・出演
アレックス・アクーニャ / エイブラム・ラボリエル / オスカー・カストロ=ネヴィス / ゲイリー・ハービッグ / チャック・フィンドレー / マイケル・ランドウ / ラリー・ウィリアムズ / 国府弘子カジュアルでおしゃれなサウンドが魅力の国府弘子。彼女のハッピー・サウンドを世に知らしめた、92年にLAで録音されたヒット作がデジタルK2サウンドで登場。
87年のデビュー以来、すでに10枚目となった国府弘子のリーダー・アルバム。最新作でテーマに掲げられたのは“音楽での手紙”。トリオの息も見事にあって、まさにプラン通りの決してひとつのジャンルにとらわれない国府ワールドの魅力を十分に堪能できる。