制作・出演 : 塩入俊哉
ナチュールナチュール
自作を集めたベスト・アルバム。帯に“静”の世界とあるように、メロディ・テンポともに穏やかな楽曲でほぼ全編が貫かれている。癒し感や入眠を求める人にうってつけの内容。新録音(「ゴールデン・ドーン(ピアノ・ヴァージョン)」「モーニング・トゥ・ザ・フューチャー」「柿の木の子守歌」「風が運ぶララバイ」はすべてピアノとのデュオ。爽やかなフェビアン・レザ・パネとの「モーニング・トゥ・ザ・フューチャー」が印象的。同時発売の『アパッショナータ』は、クラシックの名フレーズを素材としたもう一つのベスト盤。生楽器によるクロスオーヴァー・アレンジが心地よい。
smilesmile
宮本文昭の娘、笑里(えみり)のデビュー作。彼女は14歳の時にドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフで第1位入賞、すでにオケの公演やフェスティバルで活躍。やや細身ながらよく歌うヴァイオリンは聴き手を爽やかな気分に誘う。父娘共演「アヴェ・マリア」「第三の男」も収録した注目盤。
ノスタルジア〜ヨイトマケの唄〜ノスタルジア〜ヨイトマケの唄〜
発売元
キングレコード株式会社郷愁が甘さを超え、怒りや諦め、悲しみに通じるのが“今”という時代なのかもしれない。そう思わされてしまう曲と歌唱だ。後半で聴ける、彼の“カウンター・テナー”でない歌も、さすがと言うほかない。(5)や(8)では、心が泣いたよ、本当に。思わず沢知恵を連想。★
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