制作・出演 : 大坂昌彦
日本のトップ・プレイヤー三人で結成されたグループ、ディレクションの第2作。B-3独特のオルガンの響きが生み出すグルーヴィなサウンドを基調として、このトリオ独自の情感豊かな音楽が展開されていく。その独自性に拍手。また、川嶋のソロも秀逸。
日野皓正バンドで活動する多田誠司率いるthe MOST、4枚目のアルバム。石井彰・上村信・大坂昌彦を加えたこのクァルテットは強力。全曲メンバーのオリジナル。ブランフォード&コルトレーンにからめた曲、情熱的なサルサなど多彩なナンバーを熱く、しなやかに演奏。
スタンダード・ジャズを演奏するピアノ・トリオ“マサちゃんズ”の第4弾はライヴ。ガーシュウィンのメドレーの6曲目をはじめ、おなじみの名曲を取りあげて、このトリオらしいスリリングで楽しさあふれるジャズを展開する。このトリオの大坂昌彦は実に楽しそうだ。
痛快なピアノ・トリオ作。技量的にも申し分のないクリヤのピアノの音は光が当てられた水晶のような輝きを放っている。曲の“歌”を膨らませていくアドリブ展開に高い音楽性を感じさせながら、くっきりとした音像で浮かび上がってくるサウンドは彼の美学の賜物だ。
日本を代表するベテラン・ベース奏者、古野の、5年ぶり通算2枚目のリーダー作。石井彰、大坂昌彦、秋山卓など、中堅〜若手を含むトリオ&カルテット編成で、腰の据わった骨太のサウンドをしっかりと聴かせる。選曲もバラエティに富み、飽きさせない。
若手随一の演奏力を持つオルガン奏者・金子雄太の存在がグループ結成の主要因なのは間違いない。そこに日本のトップを走るテナーの川嶋哲郎と、海外でも評価の高い大坂昌彦が混ざりあう。三人の演奏すべてが“歌って”いる、グルーヴィなファンク・ジャズ。
コンテンポラリー・ジャズという困難な“ジャンル”における日本最高の水準を誇る4人が集合した最強のユニットの3枚目。今回も随所にフュージョン世代以降のユニークなジャズの成果が集約された“メインストリーム・ジャズ”。特に小池が凄くなってきた。
PONTA BOXなどで知られる人気ピアニストがスタンダードに初挑戦。楽曲のスピリットを軸に据えつつ、みずみずしい感受性で、心の琴線に触れる情景を繊細なタッチで描き出す。トリオとは思えぬスケール感の中に浮かび上がるピアノの音色の美しさは絶品。
日本ジャズ界の中核を担う4人が結成したスーパー・コンボの2ndアルバム。メンバーそれぞれがリーダー格の彼ら。オリジナル曲にこだわり、1作目よりさらに進化したサウンドを聴かせる。
ヴォーカル&フリューゲル・ホーンのTOKUがレギュラー・バンドとゲストを迎えて録音したバラード中心のアルバム。タイトルの“30”はTOKUの年齢。4曲がオリジナル。TOKUは全曲で歌う。傷心のバラードをメインにしており、大人の男の渋さを感じさせている。