制作・出演 : 尾崎豊
OSAKA STADIUM on August 25th in 1985 VOL.1OSAKA STADIUM on August 25th in 1985 VOL.1
リアルタイムで尾崎に共鳴した世代は今、社会に出て本当の意味で世の中の矛盾を感じているのではあるまいか? 否もしや、いまや“大人側”の人間になってしまったのではあるまいか? その答えは、彼らがこのライヴ盤を聴いて何を思うかにかかっていると思う。
愛すべきものすべてに愛すべきものすべてに
音楽CDでありながら、同時にコンピュータでディスコグラフィーや動画も楽しめるCDエクストラとしてリリースされた尾崎豊、初のベスト・アルバム。各人各様に感じ入るところはあると思うが、私はヴォーカリストとしての稀有な才能を再確認。
約束の日 Vol.1約束の日 Vol.1
護国寺に集結した人たちが前年比の1/6になったがチャートでは1-2フィニッシュを飾ったファイナル・ライヴ其の一。観客の熱狂指数が異常なのは、その歓声を120%状態でマイクが拾ってしまう会場のためだ。それ故にカリスマ神話が一層輝きを増した。
放熱への証放熱への証
「結婚しないの?」攻撃にうんざりの私は、全国規模であーだこーだ言われ続けた尾崎の心労はいかばかりだったかと思わずにいられない。ほっといてよなのだ。はからずも遺作となってしまった本作。優しいバラードが、後は自分でやってけよと言っているようだ。
回帰線回帰線
若年層に圧倒的な支持を受ける若きロッカー尾崎豊のセカンド・アルバム。若者が持つ憧れ、苦悩、そして痛みをストレートなロックのビートに乗せて熱唱する彼のヴォーカルは説得力充分で実にハートフル。
壊れた扉から壊れた扉から
「十七歳の地図」をひっさげて衝撃的なデビューを果した尾崎豊が、20歳の誕生日の前日、すなわち10代最後の日にリリースした3枚目のアルバム。カラッとしたスピード感と引き換えに、人の心に突き刺さるようなエッジは少し影を潜めた。