制作・出演 : 杉山清貴
音楽活動を休止していた彼が2000年7月に発表したアルバムで見事に復活! 20世紀最後に行なわれたコンサートの模様を収録した2枚組で、ヒット・ナンバーのオンパレードとなっている。
バップ名物の“ミュージック・ファイル”の流れで作られているので、タイトル通り、グッとコアな選曲になっている杉山清貴のベスト。もろもろの資料、解説も充実。洗練されてるけどどこか懐かしい、気分はもう80年代末。ジャケットがゴチャついてんのも気分か。
気分はマウイかオアフか、といった感じで徹底して爽やかなムードで包み込む。まるで南の島の風が頬をなでる感じで、地図を広げたくなる。しかも、憧れと現実を至近距離で交錯させる。その辺の技量というか、庶民感覚がこの人の持ち味だ。(1)のコーラスが絶品。
康珍化の(2)、売野雅勇の(7)など、耳当たりの良いサウンドとカタカナ英語交じりの言葉で綴る“四季の歌日記”という感じの楽曲が並ぶベスト盤。流行を反映したバッキングは、ドラムのサウンドなど今聴くと彼の歌を邪魔してる気がしてしまうのが残念。
セリーヌ・ディオンなどを手掛けたトム・キートンをアレンジャーに迎えて制作されたアルバム。全体的な感触として“ウェスト・コースト・サウンド”への傾倒が著しく、ホーンをアクセントに使うなど洗練されたサウンド・アレンジが光る。
デビュー10周年記念ツアーをノーカットで収録した2枚組。オメ・トラ(すげえ略称だ)時代からソロまで、内容的にはベスト・ライヴだ。ヒット曲満載、しかもCMタイアップ曲が多いのに驚く。完成された世界だが2枚続けて聴くのはファン以外にはツライ。
現在はグリーンカードも取ってハワイ永住中の杉山清貴。バップ時代のベスト。やっぱり、カキ氷やハイレグとともに夏の季節モノということなんでしょうか。モロな夏物って(3)と(7)ぐらいなんですけどね。職人芸としてのリゾート系シティ・ポップスを感じる。
キラキラしたものだけで作られた、まさにパラダイスなセレクション・アルバム。まるでそれは、お金を貯めてやっと買った13万円分のハワイの休日。いつか覚める夢でも、今この瞬間は思い切り幸でいたいみたいな。曲が終わってしまった後の静けさが寂しいの。
この季節となるとガ然注目を浴びる杉山清貴のニューアルバム。清涼感漂うヴォーカルは相変わらずだが、安堵感とともにシブさも加わってきた様で和製ボビー・コールドウェルといった感じか。トレンディなアイドルからアダルト・シンガーへ着実に脱皮中。
彼自身も書いたライナーノーツにある通り、久々の日本録音でメンバーも元杉山バンドのメンバーを中心に、河内淳一、村田和人、ビギンの面々で固めている。落ち着いたメロディーと、ダブル・ヴォイスなども使ったていねいなヴォーカルに貫禄が漂う。
おお、これが噂のジャワイアン!? (1)みたいなハワイ風レゲエをそう呼ぶらしいんです。夏男、杉山清貴まだまだ健在。今回はカラパナのメンバーを交えて、ハワイでレコーディング。(7)ではハワイアン独自のギター奏法、スラック・キー・ギターも聴けるぞ。
杉山清貴ソロになってからのベスト盤。曲は、従来とは逆に新しい曲から古い曲にさかのぼっていくように構成され、懐古的な作りになっとります。だからジャケットで子供に帰ってるのか。それにしても、可愛い4歳の杉山清貴。目鼻だちが未完成でさ。
ハワイのオアフ島にある自宅(く〜っっ)で書いた曲というだけであってやっぱ風が違うんだよ風が、波もねぇ。い〜よね〜。レコーディングはロスだって、さ。ハワイの写真に片岡義男の小説から抜枠した文章を併せた写真集のようなものも付いてるし。