制作・出演 : 浜田省吾
ちょっとだけドラムンベース(!?)が入った(1)やリズム・アレンジに苦心の跡が見られる(2)、どちらからもただならぬ決意を感じる。でも歌の世界は変わってないからご安心を。ついでに言うと歌詞カードは4ヵ国語表記ととても国際的。
なんと3年間(!)に及ぶ長大なツアーを行なっている浜省氏、「モノクロームの虹」から半年ぶりのマキシ。ヒップホップ的手法も浜省節にハマってます。C/Wはミディアム・バラード。古さ加減も、はき込んで身体になじんだジーンズの味わい、いい感じです。
今まではアルバム・リリースと連動したツアーを行なっていたが、すでに始まっている“ON THE ROAD2001”は2001年にかけて行なわれる大規模なもの。そのツアーのテーマ曲となるのが今回のシングルで、彼の熱い意志が伝わってくるようだ。
70年代の彼の作品の中から選んだ13曲を、新たにレコーディングし直したアルバム。楽曲により6人のサウンド・プロデューサーを配しているので、それによって参加ミュージシャンが異なるのもまた興味深い。CDエクストラ仕様、映像や音も楽しめる。
常にメッセージ・ソングを歌い続けてきた浜田省吾が、あえてラヴ・ソングのみを歌った問題作。彼自身は、思いっきり自分のルーツ音楽であるロックンロールを楽しもうとしたのだろう。彼自身の音楽に酔いしれてる、活き活きとした姿が見えてくる作品だ。★
90年から94年のツアーからのセレクションに加え、同時発売のビデオのための新録音、カヴァー曲などで構成された作品。写真集発売も含めて、彼の持続的な活動のマイルストーンのような内容だ。ファンなら初回限定のブックレット付を必ずゲットすべし。
歌い手が楽曲やサウンドに負けてヘナヘナになってしまうことはそれほど珍しくない。浜田省吾は常に勝ち続けてきた。シンガーとしての彼のパワーはすべてを従属させ、浜田省吾という存在を中心にひたすら走る。その意味で実にシンプルな人なのだと思う。