制作・出演 : 財津和夫
アーティストやコンポーザー、そして俳優と幅広く活躍するチューリップの財津和夫が、1978年に発表した初ソロ・アルバム。スピルバーグに捧ぐ、とクレジットされた男のロマンと財津らしい遊び心にあふれた一枚。
アーティストやコンポーザー、そして俳優と幅広く活躍するチューリップの財津和夫が、80年にリリースした2ndアルバム。チューリップ充電期間に研ぎ澄ました美メロを散りばめた優しく壮大な一枚。
80年9月22日〜26日に渋谷のパルコ劇場で行なわれたライヴを収録。「ル・デクラン」「一枚の絵」に加え、「そして また あなたへ」のシングル・ヴァージョンを追加収録している。
8年ぶりのソロ・アルバムは、同業歌手とコラボした曲を含む異色の作品。参加は小田和正(「手紙にかえて」)、ASKA(「愛していたい」)、富田京子(「バイバイロマンス」)、平原綾香(「昨日からのメッセージ」)など。チューリップ再結成を経て再び、自身の音楽へ新たな風を送ろうとしているよう。抽象的な詞を語るように歌い始める「こもれび」が、不思議な余韻を残す。
えっ、この人って何歳だったっけ? と誰もが思わず叫んでしまうだろうな。懐かしくも温かい曲たちの“今”にシンパシーを感じるだろうフォーク世代、親の世代の青春が“今”の息吹でうたわれることに感動するだろう若者世代。衰えない心と声に驚愕&脱帽。★
自身のヒット曲を海外アーティストによるア・カペラで、というコラボレーション企画。オリジナルとはずいぶん違った雰囲気の仕上がりだが、ソングライター財津和夫としては面白い作業だったろう。リチャード・カーペンターなどのアレンジャー陣の腕の冴えも聴きどころ。
チューリップ時代の超名曲の数々を映画音楽を意識したオーケストレーションで再構築した好企画盤。どの曲も心象風景が浮かぶような詩的なアレンジで、オリジナルとはまた違った美しい表情を見せる。要所に少しずつ織り込まれる財津のヴォーカルも効果的。