制作・出演 : 長澤紀仁
ピクチャーズピクチャーズ
元G-CLEFのチェロ奏者の5作目のソロ・アルバム。ブラジル風味が濃厚で終盤の高揚感が心地よい「La?La?Ya」、小オーケストラとともにシンプルで穏やかなメロディを奏でる「ドリームボックス」、クリヤマコトが参加したパワフルかつ技巧的な「Vitamin Color」など多彩な内容。自らの詳しい曲解説を読んで聴くと味わいが増す。
LOVELOVE
この人が歌うと、「風をあつめて」のような曲すら羽毛のような心地よいものに感じられる。ささやくような歌い口には、ますます磨きがかかり、選曲もその美質を強調する方向に変わってきた。“ジャズ”の引力から自由になりつつある今らしい、繊細でプライヴェートな世界だ。
サイレント・ストーリーズサイレント・ストーリーズ
2005年にデビュー10周年を迎えた鈴木重子のスタンダード・ナンバー・アルバム。彼女が10年間の間蓄えてきた気になる楽曲から選曲されたという収録曲は、ジャズのみならずポップスも多く収録されている。伸びやかで深いヴォーカルが堪能できる。
my fairy talemy fairy tale
デビュー作に続き、ゴンザレス鈴木のプロデュースによる2作目。(1)や(6)に代表される穏やかで和めるヴォーカルが最大の持ち味だが、難度の高いメロディで軽快にスウィングする(5)では技巧の確かさをアピール。(2)がジャズ・ワルツに編曲されているのは新鮮に感じる。
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