制作・出演 : J.S.バッハ
グレン・グールド・エディション<20> バッハ:パルティータ プレリュード&フゲッタ集グレン・グールド・エディション<20> バッハ:パルティータ プレリュード&フゲッタ集
バッハ演奏の福音書とでもいうべきグレン・グールドのバッハ。最近では神格化してきた兆しさえうかがえる。音の立った独特の硬質な音色と鼻歌まじりの唯一無二の解釈は、いつ聴いても鮮度が高い。パルティータ(全曲)は60年代前後の録音。併曲は貴重な演奏。
グレン・グールド・エディション<21> バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻グレン・グールド・エディション<21> バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻
グールドのようにソナタでも楽章ごとにまったく違う弾き方をしないと気がすまないという人間にとって、この平均律はうってつけの曲だ。24曲、それもプレリュードとフーガを合わせて48種の実験がここに聴かれる。バッハがアヴァンギャルドになった。
J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集全巻」 BWV846〜893J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集全巻」 BWV846〜893
記念碑的な名演奏。バッハの組み上げた音楽のエネルギーを、多彩な語り口でぐんぐん燃え立たせたリヒテルの表現力は圧倒的である。リヒテルのピアニストとして、人間としての巨大さを思い知らされる演奏といってよい。第1巻より第2巻の演奏のほうが引き締まっている。
「主よ人の望みの喜びよ」「主よ人の望みの喜びよ」
ひとまわり大きくなった(大人になった?)ブーニンを、この初のバッハ集から窺うことができる。音楽は正攻法だし、どの部分にもセンシティヴな呼吸が豊かに息づいている。クラシックを初めて耳にする人も包みこんでしまうような暖かさもここにある。